命名

届出義務者は、戸籍法52条により父又は母その他の者とされています。世の中にはいろいろなケースがあり、父親がかっての恋人か忘れられず、母親に内緒で、その恋人の名前を娘に付けてしまったり、出産時の混雑にまぎれて娘に付けるはずであった名前を息子に付けてしまったりということが実際にあった。これらの場合には家庭裁判所はその事実を調べて、名前の変更を認めている。一般的に言えば、戸籍に記載されている名は氏とともに同一性を表現し、単に本人のためのみならず、社会的存在となっているものであるから、親がつけた名前が気に入らないとか言って勝手に変えることはできません。しかし、正当な理由がある時は改名を認める必要があることも事実です。そこで戸籍法では、正当な事由によって名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届出なければならないとしてこれを認めています。氏の変更はやむ得ない事由がなければならないから、名の変更のほうが認められやすい。正当な事由が有るか無いかは裁判所の判断に委ねられているが一般的基準としては次ぎのような事実有無が斟酌されるべきとされています。営業上の目的から襲名する必要のあること。同姓同名の者があって社会生活上甚だしく支障があること。神官、僧侶となり又は神官、僧侶をやめるために改名する必要があること。珍奇な名や難解難読の文字を用いた名等で社会生活上甚だしく支障のあること。帰化した者で日本風の名に改める必要のあること。その他、通称名が永年使われてきたため、戸籍名でかえって本人の同一性の認識に支障をきたす場合にも改名が認められています。もっとも、文化人、芸能人の筆名、芸名のように、通称は通称で通して、本名は別という場合もよくみられます。

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