嫁入り道具

昔は、嫁入り道具の数でお嫁さんの評判が決まったといわれるほど豪華でした。一種の財産分けの意味もあって、娘三人持つとひさしが傾くといわれるくらい、きばったものです。しかし、現在の都会の住宅事情は深刻で、多くの荷物や道具は邪魔になるばかり。その上、結婚祝いとダブルのようなこともあるから、住居が決まってから整えるのが賢明です。小さなアパートの部屋が花嫁衣裳で塞がって、当人たちは家具の谷間暮らしというのでは何とも味気ない。嫁入り道具を先方に届けるのは、かっては婚姻の儀式の重要な一部で、挙式当日の早朝に送り出すのが慣例でした。地域によっては、定紋つきの油紙をかけた嫁入り道具に、半天、花笠姿の運搬人がつき、責任者が荷物の目録とカギをもって送りだすという旧家もあるが、現在では、荷物おくりと結婚式とは切り離して考えられ、荷物と一緒に、荷物目録の受け渡しをする程度になっている。したがって、挙式の1週間くらい前に送るのが適当で、晴れた日曜日を選ぶのも1つの方法です。そしておめでたいことなので、運搬してくれた人には、御祝儀を包んで喜びを分かち合うようにしましょう。荷物目録は箇条書きにして総数を奇数にする。奉書に書くのが正式ですが、便箋にペンで書いても良いでしょう。奉書の場合は、別の奉書2枚で上包みをし、便箋は上質の封筒に入れて、荷物目録と書く。デパートなどから直接先方へ送り届ける場合も同様です。荷物送りのときは、先方の家族にそれぞれお土産を届ける習慣がある。父上様、母上様などと書き、下に嫁の名を書く。荷物が届いたら、包装をといて部屋に並べる。贈り物ではなく、ただ、あずかった品ですから、勝手に引き出しをあけたり、中のものを出したりしてはいけません。

冠婚葬祭

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