重婚

現代の婚姻制度においては、一夫一婦制が唯一の婚姻形態とされ、一夫多妻制や一妻多夫制などの婚姻は認められていません。一夫一婦制の維持のため、妻又は夫ある者が重ねて婚姻すること(重婚)は法律で明文をもって禁止されている。重婚でないことは、婚姻の成立要件の1つとされ、重婚を生じた場合はこれを取り消すことができる。それどころか、重婚は善良な風俗を乱す犯罪とされ、悪意の重婚者と事情知っていた重婚の相手方は2年以下の懲役に処されることになっている。ここでいう重婚とは婚姻届を提出して法律上の婚姻を重ねてすることを指すのであって、配偶者のある者が他の異性と事実上の結婚状態(内縁関係)を生じることまで積極的に禁止しているわけではない。夫が妻子をほったらかしにして他の女と暮らしても、社会的にはどうあれ法による罰則はありません。これに対しては、一夫一婦制だから事実上のものまで厳格に禁止すべきだと不満を感じる人もいるかもしれない。しかし、いけないことだと知りつつもそうなってしまうのが男女の仲というもの。あまり厳しい禁圧はかえって法が現実から浮き上がってしまうことになりかねない。もちろん、事実上の重婚的関係も好ましくないことですから、離婚原因となったり、慰謝料請求の原因となることは十分考えられます。ところで、重婚にあたる婚姻届は戸籍係がチェックして受理を拒否するから、実際に重婚を生じることは稀です。重婚を生じる例としては、戸籍係をだましたりして婚姻届を受理させた場合、離婚届を偽造などして離婚した後に婚姻した場合、戦死したはずの前の夫が突然帰ってきた場合などが考えられる。重婚となったときは、いずれの場合にせよ、前婚を離婚するか後婚を取り消すかして重婚状態を解消することになります。

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