子供が生まれたから出した親の婚姻届は

A君は二二歳になる工員ですが、成人式を終えたばかりのM子が好きになり同棲をはじめてから半年を経た。ちょうどその頃、M子が吐気を催すのでおかしいと思って医者に行ったところ妊娠四か月目とのこと。それから大学の法学部在学中の友人に相談したところ早く婚姻届を出せと教えてくれたが、その時、M子の父親が結婚に反対しており、もたもたしているうちにお腹の子供は八か月になってしまいました。
 産婦人科医に相談したところ妊娠二、三か月目のそうは手術は危険は少ないが、八か月に入ってからだと分娩の方がずっと楽だというので、そのまま子供を生むことにしました。そこでM子と相談して、さっそく婚姻届を出そうと思っている矢先、九か月の早産で女の子が生まれてしまいました。
 M子は妻としても立派だし、是非二人で家庭を築き合っていきたいとA君は思っているが、はたして、子供が生まれてしまってから婚姻届を出しても生まれた子が正式の結婚生活によって生まれた子として、法律上扱ってくれるかどうかという心配が残っています。

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実例の場合、A君としては別に心配することはなにもありません。一日も早く婚姻届をすることです。
 ところでM子のお父さんが結婚に反対しているようだが二人とも成年になっているから、父母の同意はいらず、気心のあった友人にでも証人になってもらえばよい。
 ところで、生まれた子がM子の戸籍にその子として出生届が出されている場合には、出生子は母のみを有する非嫡出子、つまり、私生児ということになります。
 しかしA君とM子が結婚届をして、さらはA君が私生児を認知(自分の子であるという意思表示)をすれば生まれた子は、正式にA君とM子の間の子として扱われます。
 もし、出生届は出してあり、さらに子供が生まれる前に認知届がしてあれば、婚姻届だけで正式の子(嫡出子)になます。これら二つの場合を法律では、準正といいます。また、妊娠中であれば、婚姻届を出すことが第一です。その後子供が生まれたときに出生届をすればそれで嫡出子として扱われます。
 正式に結婚してから妊娠した場合だけでなく、内縁中に妊娠した揚合でも同様です。
 認知が問題になるのは、父と子の間においてであり、母との間では捨て子のようなときぐらいです。
 認知すると父子関係が法律上はっきりし扶養関係、相続関係もその認知した身分関係から生じてきます。認知をしてくれ、いや認知をしない、という争いは、まずこの扶養、相続の利害得失からくることが多い。父なし子では肩身がせまいということもありますが。認知される子は正式の結婚からではなく生まれた子についてであり、戸籍係に届出ることによって効力を生じます。一度認知した以上、単に認知したくなくなったからといって取消すことはできません。認知をすると出生の時にさかのぼるから、遺言認知のときは相続で面倒な問題が残ります。

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