未成年の親子の親権者には誰がなるか

A男(一九歳)とB子(一七歳)とはともに未成年者ですが、同棲一年の後C男をもうけました。二人はある事情があって結婚届を出さず、B子が子供を「非嫡子」として出生届をし、自分の戸籍に入れました。
 このような場合、未成年老のA男、B子ならびに二人の子供であるC男に対する親権はどうなるか。また、C男に対する扶養義務者は誰でしょうか。

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民法七五三条の「未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす」という規定は、法律上の結婚すなわち結婚の届出をした未成年の男女についての規定であって、この場合は子供は嫡出子であるから、両親の共同親権に服する。
 ところが実例の場合、未成年者のA男とB子は、法律上の結婚をしていないばかりに、依然としてともに未成年者の地位に甘んじなければなりません。
 民法八三三条は「親権を行う者は、その親権に服する子に代わって親権を行う」と規定するが、これは正にこの実例に真正面から答える規定です。すなわちB子はC男の実母でありながら、C男に対する親権はB子の親権者(原則として両親、C男の祖父母)が行なうべきものとされます。
 もっともA男がC男を認知した場合は、B子との協議により、A男をC男の親権者と取決めることができるけれども、それはあくまでA男とB子との間のことにとどまり、この場合は、C男に対する親権はA男の親権者が、C男に代わって行なうこととなるにすぎません。
 そうしてA男にしてもC子にしても、それぞれ親権に服する限りで親から一方的に扶養を受ける立場にあるものといえますが、一方、民法は「直系血族及び兄弟姉妹は、互に扶養する義務がある」と規定するから、もし未成年の子であるA男もしくはB子に十分資力があり、遂に親が無資力であれば、A男もしくはB子が親に対して扶養の義務を負うのです。
 同様にC男に対するA男もしくはB子の親権者による親権の代行、およびC男に対するA男もしくはB子の扶養義務の関係についても、また同じことがいえるのであって、A男もC子もともに親権に服していても、子供を扶養する生活資力がある以上、自分たちの力で育てなくてはならないのです。
 子の父であり母であれば、普通は「親権者」だということになりますが、必ずしもそうとはかぎりません。監護権者についても同じです。たとえば、子供に対する養育監護がよろしくないため親権をはく奪された場合や、法律上の結婚をしていない場合、さらに離婚した場合などには、父母のうちいずれか一方のみが親権者ということになります。
 離婚するときには監護者が誰になるかきめなければなりません。監護者は父母のいずれかがなるとは限らず、まったくの第三者がなることもあります。

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