未成年者の結婚が認められる条件は

Zさんの娘は一九歳で、高校を卒業すると間もなく好きな男性ができ、その男と家庭をもって別居しています。Zさんにとっては現在の妻が二度目なので、後妻との子供のことや、娘と妻のことや、家庭的に複雑な事情もあるため、未だ若いとは思いつつ、放置せざるを得ない立場にあります。本人達はけっこう幸せに暮らしているようですが、はたして法律で認められる結婚なのでしょうか。

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法律では、男は一八歳、女は一六歳になれば、共に結婚できることになっています。いずれも満で数えます。したがってZさんのお嬢さんの場合、一九歳ならば立派な妻として、婚姻届けをすることができます。もちろん男は一八歳未満であっては届けることはできないから相手の男性の年を確かめてみる必要があります。そして単なる遊びや結婚の意思のない同棲生活の場合は別として、すぐに婚姻届けを出 すように助言してやるのがよいでしょう。
 Zさんには、先妻との子供と後妻との子供があり、いろいろと家庭的にも悩みのあることでしょう。しかし、嬢さんが 経済的にも自立できる男性と結ばれるならば、それはそれで非常に結構なことだと思います。
 もしZさんの嬢さんが一六歳未満であったならばどうなるか、男が一八歳未満のときはどうかということを考えてみましょう。この点に関する法律の態度は非常に消極的です。若い二人に対して非常に遠慮した態度をとっている。というのは、いちおう結婚の適齢期に達しない者の婚姻届出は、これを受付けないことになっていますが、もし間違って受付け届出された場合には、取り消すまでそのまま 効力が生ずることになっています。
 普通の法律違反のときは、裁判所に申立てをしなくても、その行為を取消しまたは無効とてきるのですが、適齢期違反のような結婚の取消し行為については、必ず当事者、親族、検察官のいずれかが、裁判所に取消しの裁判の申立てをして取り消すのでなければ、元にもどらないことになっています。
 しかし、もし法律の適齢期に達する前に婚姻届出がなされた場合、普通は役所でも受理しないのにもかかわらず、間違って受理されたときでも、検察官が知った場合ならともかく、一般には、取消しの裁判を起こしてまでも、婚姻取消しをするということは稀といえます。ましてや、婚姻年齢が実際上かなり低くなっているので、法律で定める年齢よりも若い夫婦だからということで年齢違反による取消しをするということは、ほとんど考えられたいところです。
 また、裁判の片付くまでの間に適齢期に達することも考えられるので、なおさら取り消すことは意味がなくなってくるわけです。
 普通二〇歳をもって大人とするのが民法のたて前ですが、結婚についてはこれよりも低くしていることは、先に述べましたが、戸籍の届出も、二〇歳前であっても、単独でできることになっています。

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