葬儀方法の決め方

葬儀の形式や日程、規模が決まると、実際の仕事は、ほとんど葬儀社と世話役の手で行なわれます。
 葬儀社に依頼する前に、遺族、近親者、世話役代表、社葬であればその関係者などが集まって、喪主を決め、葬儀の日時、宗派、式場規模、予算などについて、事前に打ち合わせをしておかなければなりません。
 故人の生前からの特別の希望がなければ、一般的にはその家の宗教によって決めますから、妻の場合は夫の生家の宗教によることになります。
 故人の信仰がその家の宗教と異なる場合は、故人を尊重するのが順当でしょう。
 同じ仏教の中でも、個人またはその生家がどの宗派に属していたかわからない場合は、とりあえず、近くの寺で俗名のまま葬儀を行ないます。戒名をつけてしまうと、異なった宗派であったときに、埋葬してもらえないようなこともあります。

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葬儀の日程を決める場合に、まず念頭におかなければならないのは、死亡後二四時間以上経過しなければ、火葬、埋葬ができないように、法律で定められていることです。
 一般的には死亡当日は家族と近親者だけの仮通夜、翌日が納棺をすませ、祭壇を飾った本通夜、翌々日が葬儀、告別式となります。
 死亡が早朝で通夜までに準備する時間が十分にあったり、悲しみは一日でも早く送りたいという場合などは、その日に本通夜をすませ、翌日葬儀にする場合もあります。
 家族の都合などで、葬儀を四、五日延ばしたい場合は、棺にドライアイスをつめておくこともありますが、それでも夏場は保存がむずかしいのでできるだけ早いほうがよいでしょう。
 故人の知名度が高かったり、社葬、団体葬などで、葬儀が大規模になる場合は、その会社、団体、会場、葬儀委員長などの都合で、死亡後三、四日のうちに、葬儀が行なえない場合があります。このような場合に、あらかじめ近親者だけで火葬にしておくことを密葬といいます。そして、後日、改めて本葬を行ないます。
 昔からの風習で友引の日に葬儀をすると友を引くといって、お年寄や縁起をかつぐ人は嫌います。根拠がないとはいえ、弔問客の中にもそのような人がいないとも限りませんから、この日は避けたほうがよいでしょう。同じように丑寅の日も同じ不幸が続くといって嫌われます。
 そのためもあって、正月三が日のほかに、友引の日を休業にする火葬場や斎場が多いようです。
 火葬場は三が日を休みとする所が多いので、年末年始に不幸があった場合は、遺体はドライアイスをつめておき、四日以後に火葬します。松の内に葬儀を行なうのを嫌って、密葬にし、松があけてからにすることもあります。
 葬儀の日取りは、故人の死亡した日によって、ほとんど決まってしまいますが、時間は、火葬場や僧侶の都合を間いておく必要があります。通夜は、その字が示すとおり、昔は遺体に付き添って、一夜をともにしたものですが、現在では午後六時〜九時ごろまでが一般的です。
 葬儀は一時ごろから始め、二時告別式、三時出棺というケースが多いのですが、友引の後などはは火葬場も混雑していて、予定していた時間が取れるとは限りません。あらかじめ、火葬場の状況を確かめておきます。
 同じように、司会者である僧侶の都合がつかなければ、葬儀を進めることはできません。
 現在では、昔のように古くからのしきたりどおりにたとえ借金をしてでも、盛大にしなければ、というようなことはなくなりました。
 故人の社会的地位や知名度、遺族の経済状態、生前の故人の意向、遺族の意向などによって決めます。一般的な傾向としては、簡略化の方向に向かっているようです。
 葬儀に要する費用は、葬儀の規模によって異なりますが、そのときどきの、生命保険料の最低の掛金が、最低の葬儀料とされています。
 つまり、最低額の保険をかけていれば、死亡したときに、最低の葬儀だけはすることができるというわけです。
 葬儀に多額の出費が可能な場合は別にして、一般的には、香典の総額で、葬儀社、寺社への支払い、会葬者、世話役への茶菓、食事代、その他心付けなどがまかなえればよいとされています。
 また、故人が長期間入院生活を送っていて出費がかさみ、葬儀をする費用が捻出できない場合などは、市町村の民生課に相談するとよいでしょう。市民葬儀、区民葬儀として公的機関の補助により、安い費用で葬儀をすることができます。

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