縁談の依頼とお見合い

 縁談はできるだけ広い範囲の方にお願いしたほうが、チャンスが多くなってよいと考えられています。それだけに、お願いした方からその知人へ、そしてまたその関係へと広がって、知らない者どうし、世話し世話になるといった関係を生み出すケースも少なくありません。
 そして、お互いが会うのはお見合いの席が初めて、というようなことも当然のようにさえなっています。
 しかし、縁談という重大事を人さまにお願いするのですから、知り合いの方からの場合はもちろんのこと、まだ会ったことのない方からでも、「このような方はどうだろうか」との声がかかって、紹介の労をとっていただきたいと判断したときは、やはり本人自身がお宅まで出向いて、「よろしくお願いします」と挨拶をするのが礼儀ではないかと思います。

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 本人の意志が無視されがちだった昔と違って、現代の結婚は両性の合意のみに基いて成立するはずですのに、見合いでは本人の自分自身のことだという自覚は、いまひとつ薄いようです。
 紹介者に履歴書や写真を渡してお願いするところまでは周囲の人がしても、具体的になる段階からは、本人が自分で対応していくようにしたいものです。
 縁談をお願いするときは、自分の状態とか希望を正直に伝えるようにします。たとえば男性なら、「転勤が多いと思う」「外国勤務の可能性があるので英語のできる人」とか、女性なら「商売をしている人がよい」「スポーツマン」など、具体的に書いたメモを渡しておくとよいでしょう。
 お見合いは、男女の交際の機会が少なかった日本での、生活の知恵として受け継がれてきた習慣ですが、昨今では外国からも、結婚への配慮ある手続きとして注目されてきています。
 ところがこのお見合いも、とかく大げさになりやすく、出席者の範囲、場所の設定やら費用の負担のことなど、思いわずらうことも多いようです。
 しかし、お見合いはいうまでもなく結婚へのひとつの過程ですが、昔と違って、まずは相手と、友人として交際できるかどうかをみることではないでしょうか。したがって、お見合いにのぞむのは、当事者二人に紹介者だけでよいと私は思っています。相性が悪くて、その日に断念するケースも少なくないことですので、双方の家族の交際は、話が煮つまってからでよいという考え方です。
 私はもっぱら二人をわが家に招いて紹介し、一時間くらい話をして二人の気分をほぐした上で、デートに送り出す方法をとっています。これは、費用などの点で双方によけいな気づかいをさせない配慮でもあります。
 かつては親や兄姉などが付き添い、複数の目で相手を見るとか、親を通じて本人を見るなどといわれましたが、こんな見方は失礼です。あくまで本人中心に考えるのが、現代にふさわしいお見合いの在り方だと思います。
 見合い後の返事は紹介者を通じるのが礼儀です。交際を申し入れる、断わる、いずれの場合も、見合い後一週間ぐらいまでの間に紹介者に連絡します。これ以上長びかせるのは、紹介者にも相手にも失礼です。

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