法要

 死亡月死亡日を祥月命日といいます。祥月を正月ともいいますが、これは「正忌月」の略です。「祥」は、さいわいや、はじめ、をも意味します。
 「礼記」には「死亡して十三月の祭を小祥といい、二十五月の祭を大祥という、すでに一周年、一二月の月忌を祥というによりて、これより以後毎年の忌日もこれに倣いて祥月と名づく」とあります。

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 忌日とは、忌み嫌う日という意味ではありません。やはり「礼記」から出た言葉で、「親を失った日には、追孝の至誠をもって、それ以外のことに心を移すことを忌み禁ずる」という意味です。釈尊が悟りを開いた日を成道忌とか、亡くなった日を涅槃忌とかいうように、その日は身を清浄にして、不善を思うなと戒めているわけです。
 死亡日を入れた六日めの夜のことを逮夜といい、宗派によっては、忌日より重くみて法要を行います。逮夜には、故人の冥福を祈り、ひと晩中語りあかすという意味があります。
 現代では、死んで七日目を「ひとなぬか」、二十一日目を「一二なぬか」、三十五日目を「五なぬか」、そして四十九日目を「忌明け」といっています。
 このように、七日七日に法要を営み、七・七・四十九日に至るまでを「中陰」または「中有」といって、最も大切な供養の期間としています。何故七日、七日に法要を営むのでしょうか。インドの古い教義の四有の忌のなかに、
 「本有、生より死に至る。死有、まさに死なんとする刹那。中有、死んでまだ生まれない間。生有、まさに生まれようとする刹那。」というのがあります。死と次生の中間の「中有」四十九日の間に、十王の審判を受けますが、その審判は七日毎に繰り返されるので、遺族が七日、七日に追善供養を怠らずに営むと、死者は極楽に往生し、人天に転生することができるというのです。その意味で四十九日間の供養を大切にしています。
 初七日の法要の後の五回の法要は、家族や故人のごく親しい人を招いて営みます。しかし、場合によっては忌日は一二十五日で切り上げてもさしつかえないとされております。
 死後の供養はこの他に百ヵ日、一周忌、一二周忌、三回忌、十一二回忌、十七回忌、二十三回忌などがあり、また宗派によってはさらに五十回忌や百回忌もありますが、三十三回忌までが最も普遍的でしょう。
 三十三回忌が過ぎれば無縁仏となり、次後回忌を行わない地方も少なくないようです。
 こうした回忌は、インドの中有の四十九日に、中国の風習が加えられて、現代の忌日(法要)が整ったものですが、少なくとも月々の命日には、お墓の遥拝所でもある仏壇に、香華を手向け、仏飯、茶湯の他に、その仏さまの生前好んだ菓子や果物を供えて経文を誦し、冥福を祈るのが死者に対する最少限の儀礼でしょう。
 法要日は初七日忌、二十七日忌、三十七日忌、四十七日忌、五十七日忌、六十七日忌、七十七日忌、百ヵ日忌、一周忌、一二回忌、七回忌、十三回忌、二十七回忌、三十一二回忌、一二十七回忌、五十回忌、百回忌、以後五十年毎。
 忌日の数字はすべて死亡日から起算、年忌も死亡の年より起算しますから、一周忌は一年後のその日ですが、一二回忌は二年目のその日ということになります。
 四十九日忌を普通では忌明けとしています。この日は、近親者や生前故人と親しかった人たちを招き、法要を行います。会食を行い、こころざしである引出物を用意しておきます。
 この忌明けの法要の後に、埋骨(納骨)をします。この日まで白木の位牌を置いておきますが、四十九日法要が済みましたら、木位牌の黒塗りをかわって置きます。
 法要日、忌日をとり行うときには、日取りを早めに決めます。遅くとも一ヵ月前には、案内(状)が相手方に届いているようにしたいものです。法要の日と忌日がずれている場合には法要の日を繰り上げるのが普通です。
 法要を行う場合は、菩提寺か集会場、レストラン、料亭などを利用するのがよいでしょう。自宅でできる方は、それでよいでしょう。

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