形見分けと新盆

 形見分けとは、故人が日ごろ愛用していた身のまわりの品などを、近親者や親しくしていた知人・友人に分けて、故人をしのぶよすがにしてもらうことをいいます。
 形見分けの際には、先方に受け取る意思があるかどうかを確かめてから贈りましょう。また、目上の人には、とくに欲しいという申し入れのないかぎり贈らないことになっています。
 故人の遺言があれば、その意思に添って品物を分けますし、なければ先方の年齢や好みなどを考えて遺族が選びます。
 いただく方は、申し出があったら、快く受けたいものです。また、いくら親戚や親しい間柄だったとしても、こちらからこの品が欲しいなどと申し出るのはマナー違反です。故人や遺族の意思に添った品を素直に受けましょう。なお、形見分けへのお礼は必要ありません。

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 形見分けは、忌明け後に行うとされています。仏式なら三十五日か四十九日の忌明け後に、神式なら五十日祭のころに行います。キリスト教では形見分けのしきたりはありませんが、行う場合は仏教に準じ、1か月後の追悼ミサや召天記念日のころが多いようです。
 形見は贈り物ではありませんから、水引やのし、リボンなどはつけません。着物や帯はたとう紙に包みますが、基本的には包装をしないことになっています。
 お盆は仏教行事です。昔から各家庭では祖先の霊を迎えて手厚く供養する習慣があり、7月13日から16日までがその期間(地方によっては8月13〜16日)です。
 とくに、死亡後に初めて迎える新盆は、故人の霊が初めて帰ってくるので、ていねいに営みます。13日は、精霊棚(盆棚)を作って仏壇の前に置き、果物や野菜をのせます。夜には迎え火をたいて祖先の霊を迎えます。15日は近親者を招いて僧侶に読経をしてもらい、卒塔婆供養も行います。その後、会食でもてなすのが一般的です。16日は、迎え火同様、門口でおがら(麻の茎)をたいて、送り火をします。供え物を精霊船に乗せて川や海に流す精霊流しをする地方もあります。
 親戚や知人からは、たいてい白張りの盆提灯を贈ります。絵柄のついた提灯もありますが、新盆には白提灯を飾るとされているからです。ただし、地方によっては、白張りの提灯は喪家が用意し、親戚などは絵柄物を贈るというところもあるようです。ただし最近は、飾るスペースがない場合もあるので前もって問い合わせたほうが親切でしょう。その他、故人の好物や生花、お菓子、果物や線香などを供物として贈ることもあります。表書きは、「御供」「御供物」「御仏前」など、現金を包む場合は「御供物料」などとします。
 金額の目安は、3千〜5千円です。いただいた提灯、供物、現金などへのお返しは必要ありません。ただし、お礼のあいさつやお礼状は忘れずに。
 「御布施」として、半紙に包むか白無地袋に入れて渡します。包む金額は、お寺にたずねるとよいでしょう。「お気持ちで」と言われたら3千〜5千円を目安に。

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