訪問の手土産

 欧米では、あまり手土産の習慣はないようですが、日本では訪問する場合、たいてい贈り物を持参します。どのような手土産にするかは、訪問の目的に応じ、おのずと異なってきます。
 贈り物は、事前に用意しておくのがエチケット。訪問先への道中や、先方の家の近所で買い求めるのは避けましょう。ただし、親しい友人などへは、「通りすがりで、とてもおいしそうなものを見つけたので」と言って渡すことがあります。

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 手土産には、お菓子や果物などが多いようですが、先方の家族構成や年齢、嗜好などを考えて選びましょう。同じ予算でも、老夫婦だけの家庭なら、少量で質の高い品を、食べ盛りの子どもたちがいる家庭なら、少量ではもの足りないものです。
 訪問の目的によっても異なります。改まった訪問なら、お菓子にしても老舗の銘菓を選び、訪問の目的に応じた表書きで体裁を整えます。一方、親しい友人宅へご機嫌伺いに訪ねるなら、クッキーやお煎餅などふだん着のお菓子でかまいません。ハムやチーズ、ワインやお酒なども。ただし、いただきものを手土産にするときは、「いただきものですが」「郷里の○○からめずらしいものを送ってきましたので」などと断ってから渡します。なお、いただきものを持参するときは、ついているのし紙のチェックをしておきましょう。
 玄関先で失礼するときは、あいさつのすぐ後に手土産をさし出します。また、アイスクリームや野菜など、すぐ台所に持っていかなければならないものを手土産にした場合も同様です。家の中に通された場合は、部屋であいさつをした後、渡すことになります。改まった訪問なら、風呂敷で包んで持参しましょう。
 手土産を渡すときに、「つまらないものですが」という言葉をよく使います。これは、「あなたの喜ぶものをと一生懸命選んだのですが、あなたがあまりにもすばらしい方なので、どんなものもつまらないものに見えてしまいます」という意味の、先方を賛美する言葉です。「○○がお好きと伺ったものですから」「先日いただきましたら、とてもおいしかったので」などと言うのもよいでしょう。
 受け取る方は、親しい間柄なら、その場で開けて、お礼と喜びを伝えてもかまいません。お菓子などであれば、いっしょに賞味することもあります。
 訪問客が持ってきた贈り物を「お持たせ」あるいは「お持たせ物」といいます。
 親しい友人などでは、「おいしそうなお菓子があったから」と持参することもあるものです。そんな場合、「お持たせをさっそく」「お持たせですがいっしょにいかが」などと言って、その場で開けていっしょに食べるとよいでしょう。

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