訪問のあいさつ

 玄関先でのエチケット。玄関にはいる前に約束してあればその時間の少し前には着くようにし、マフラー、ショール、手袋、髪にかぶったスカーフなどを取り、身づくろいして呼びりんを押します。先方が特別に地位の高い人でなければ、コートを脱ぐ必要はありません。帽子も女性は着けたままでかまいません。

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 呼びりんは短めに。呼びりんがないときには、玄関の戸を開けて、一歩中にはいってから声をかけます。ドアの場合はノックをすること。ノックは三つずつ。相手が出て来たらはっきりと自分の名まえと用件を伝えます。
 玄関先だけで帰るとき、コート類は着たままでかまいませんが、「着たままで失礼いたします」と一言あいさつしたいもの。
 あいさつ回りの手みやげ。数軒分の手みやげを持ってあいさつ回りをする場合は、その家で差し出す分だけを別なふろしきに包んでおきます。大きな包みの中から一つを取り出すことのないように。
 へやへ上がるとき、はき物は、相手に後ろ姿を見せずに、上がるほうに向かって脱ぎます。脱いだあとは、からだを斜めにして爪先を反対に、片すみにそろえます。
 式台に上がってから脱ぎ、コート掛けがあればそこに掛けます。ないときには、軽くたたんで玄関のすみに置き、室内には持ってはいらないようにします。先客がコート掛けを使っている場合は上から重ねないでたたんでおきましょう。
 女性の帽子は、本来はへやの中でもかぶったままでよいのですが、日本家屋の場合、つばの広い物は洋間でも取ったほうが無難です。日本間の場合は脱いだほうがよいでしょう。どちらにしたらよいか判断に迷うときは、かぶって行かないことです。
 ハンドバックは常に手元に置きますが、大型のカバンなどは特に必要がなければコートといっしょに置きます。
 和室に通されたとき、上座 床の間のあるへやでは床の間の前が上座。庭に面しているへやでは庭の見えるほうが上座、床の間のないへやは入り口から遠いほど、上座になります。
 座につく勧められた席にすわればよいのですが、別に指示されなかったら、主人があらためてあいさつに見えるまで入りロの近くにすわります。
 座蒲団は勧められてからいただきます。すわるときは、はじめ座蒲団の横にすわり、端からにじり上がるようにします。
 家族が出て来て、あいさつされたときには、必ず座蒲団からおりてあいさつします。立つ場合も、座蒲団の上に立ち上がらない。
 足がしびれたときは、体重を左右交互にかけたり、目だたないように足をずらします。
 洋間に通されたとき。上座、マントルピースがあるほうが上座。ない場合は、飾りだな、額など装飾してあるほうが上座になります。また、入り口に近いいすが下座になっていて、ふつうはひじ掛けいす、長いす、小いすの順で席順が決まっています。
 席とあいさつ。へやに通され、上座に勧められても主人が出てくるまで一応下座にすわり主人を待ちます。主人がはいって来たら、いすから立ち上がりあいさつします。あいさつが済んだら勧められなくてもいすにすわってかまいません。主人に上席を勧められたら遠慮せずに移りましょう。
 いすの上のクッションは背に当てるものですから、下に敷いてはいけません。
 帰るときのあいさつは適当な時間を見計らって帰りのあいさつをします。もし引き止められても特別の用事がないかぎり「長居をしましたので、また伺わせていただきます」と断わり、おいとまのあいさつをていねいにします。
 スリッパの始末。スリでハは前向きにそろえて脱ぎ、向きを変えてそろえます。
 コートを着るとき。玄関を出て着るのが本来ですが、寒いときや、雨の日は「失礼します」と断わって玄関内で着てかまいません。ただし、ショールやマフラー、手袋などは玄関の外で身につけます。
 当然のことですが、コートをはでに振ったり、腕を大きく動かしたりはしないこと。見た目にも好ましくありませんし、そばに貴重な品物が飾ってあるときは危険です。

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