贈答品の届け方

 贈答品を届けるときの心得。贈答には、中元・歳暮のように、生活のいろいろな意味を持たせながら習慣として行なわれているもの、恋人や夫婦、親子の間の、愛情を基本にした贈り物、祝いごと、あるいは災害見舞いとそのお返しというかたちの贈答などがあります。

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 贈答の基本的な考えとしては感謝や、相手の幸・不幸に対して喜びや祝福、あるいは悲しみという同じ立場にたつ気持ちを表わすものですから、お返しを期待したり、また何が何でもお返しをしなくては義理がすまないと考えるのはやめたいものです。
 贈答をする際は次の点に気をつけます。
 相手の立場を考える。真心のこもった贈り物をするには、相手の好み、年齢、住んでいる場所(都会、地方など)などに合ったものでなくてはなりません。
 時期をはずさぬこと。機会を失しない贈り物ほど贈り主の気持ちが伝わります。
 前もって連絡する。
 中元・歳暮のあいさつに伺うのに事前に連絡をとるのも大げさと考えがちですが、一応前日か当日に連絡しておくとよいでしょう。こうしておけば、先方もあわてないですみます。ただし、先方にお茶や食事の心配をさせぬよう、訪問時間も食事どきを避け、すぐ帰る心づもりであることを伝え、玄関先であいさつをすませて帰るか、へやに上がっても短時間で切り上げることが肝心です。
 贈答品の包み方。正式には、贈り物を、杉原紙や奉書紙二枚で包み、これを白木の折り敷きに載せ、ふくさをかけてからふろしき包みにします。のしや水引きは必要に応じ使い、不幸の場合の包み紙は一枚にします。
 一般には、結納のような場合以外は、贈り物を箱に納め、直接にのし紙をかけて包装紙で包んでしまうデパート流の包み方でもさしつかえないでしょう。
 出し方は正式の場合、へやへ通されたら、贈り物を自分のひざの横に置き、贈答のあいさつをします。このあと、品物をひざの前へ移し、ふろしきをほどき、ふくさとともに軽くたたんで品物の正面を相手のほうに向けて差し出します。長い物は、頭が先方の左側になるように向けて出します。ふくさは、ちりよけのためですから、どんなにりっぱなものでもはずします。なお、結婚・賀寿の祝いなど重大な祝いごとの場合には、贈り主の服装にもお祝いの心を表わして、和服なら色無地の着物か訪問着に、洋服の場合もそれに準じたスーツ、ワンピースなどの改まった服装にします。
 略式の場合。白木の折り敷きでなく、塗り物でもかまいません。折り敷きのないときにはふつうのお盆を使います。最も略式の場合には、お盆もふくさも使わずに、水引きをかけた品物をふろしきに包んで持参します。あいさつのあと、ふろしきをほどいて正式の場合同様、相手のほうに正面を向けて差し出します。
 代理を頼む。本来は贈り主が直接持参するのが礼儀ですが、やむをえず代理を頼む場合には、お祝いの手紙やカードを添えましょう。正式には、ふろしきの結び目をこよりで結びます。しかし、信頼して頼むのですから、よほど貴重な品でないかがりこうした方法は必要ありません。
 代理人に頼むのは、原則として社会的地位が自分と同等、あるいは目下の場合で、上役や先輩、仲人の立場のある人への贈り物はさけなければなりません。この場合も「○○という者が代理で伺う」ということをあらかじめ連絡しておきます。
 配達・郵送を利用する 最近は中元、歳暮などにデパート、商店の配連や運送業者が行なう宅配使が利用されます。目上の人に対しても、あいさつに伺うよりかえって簡単で喜ばれる場合もあります。
 ただし、これらの場合には、あいさつを兼ねた送り状を忘れてはなりません。何のための贈り物なのか、何をどのぐらい、いつ発送したかをはっきり記入すること。事故で到着しない場合を考えてのことです。なお「不着の場合だけご連絡くださればけっこうです」と書き添える心配りもほしいものです。また、食べ物を地方に送る場合などは、日もちを確かめます。
 自分で包装する場合はこわれ物は特に厳重にすること。湿けを帯びやすい物には乾燥剤を入れること。包装に自信がないときは、梱包料を払っても専門店やデパートに任せたほうが無難です。
 なお郵便物が殺到する時期にあたる場合には、数日の余裕をもって出すと安心です。

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