端午の節句

 三月三日の桃の節句に対して、五月五日を端午の節句とか菖蒲の節句、あるいは五が重なるところから重五の節句といい、男の子の節句とされています。
 この日は、菖蒲の花を家の軒にさしたり、頭にかざし、また菖蒲湯にはいるのがなちわしで、これらは、菖蒲が邪気を払うと信じられていたことによります。
 この日が男の子の祭りになったのは、菖蒲が尚武に通じるところから武家の習慣が一般化したものです。

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 昭和二十四年の祝日制定から、この端午の節句の五月五日は子どもの日として国の祝祭日になりました。この日には国や地方の公共団体などが主催者となり子どもを中心としたいろいろな催しも行なわれます。
 また新緑の季節で、ハイキングをするにはいちばんふさわしい時期です。各家庭で子どもを中心に楽しい一日を過ごしたいものです。
 女の子の場合と同様に、男の子が初めて迎える端午の節句を初節句といって、親しい人が集まって成長を祝います。
 初節句の祝いにはこいのぼり、武者人形などを贈りますが、都会では住宅事情がよくないのでこいのぼりを立てるほど庭が広くなかったり、武者人形を飾る場所がなかったりすることもありますので、形式にこだわらず、成長を祝うのにふさわしい物を贈りたいものです。
 初節句のお祝いは、身内やごく親しい人から贈られる場合が多いので、あらためてお返しする必要もなく、家に招いていっしょに祝い膳を囲み、赤ちゃんの無事と健康を祝ってもらうとよいでしょう。また、日ごろから親しくしている近所の人には、祝っていただく意味で、相手の気持ちの上で負担にならないようあいさつして、ちまきやかしわもちを配ってもよいでしょう。
 五月人形の種類と選び方
(1)段飾り
 もっとも代表的な飾り。完全なセット商品で、売られています。三段の伝統的パターンがふつうです。かぶとを中心にしたものとよろいを中心にしたものがあります。飾る場所と予算に合わせて、信用のある店で買えば、まず無難です。
(2)武者人形
 金時、桃太郎、弁慶、牛若丸、加藤清正などの種類があります。段飾りやかぶと飾りのわき飾りとして楽しみますが、武者人形だけでもりっぱな飾りになります。木目込人形のゆったりとしたやさしい表情のものが主流です。
(3)かぶと飾り・よろい飾り
 時代考証のしっかりした工芸品詞のものと、金びょうぶや太刀・弓のついた平飾り用のものとがあります。場所をとらないこともあって人気がありますが、大きさよりも作りのよいものを選ぶことがポイントです。
(4)こいのぼり
 のぼりは昔、いくさのときに総大将の陣屋に立てたものです。こいは出世魚とも呼ばれ非常に勢いのよい魚とされています。木わくに竹を立てた昔ながらのものは都会では見られなくなり、今は折りたたみ式ポール、回転球、矢車、吹き流し、まごい、ひごいがセットになって売られています。また小住宅や団地用のポールつきの小型のものも人気があります。
 五月人形の飾り方は段飾りと平飾りがありますが、ひな人形のような決まった飾り方はありません。
 基本的パターンは新緑をあしらった緑色のもうせんに金びょうぶをめぐらし、よろいかかぶとを中心に置きます。股飾りはふつう三段にまとめ、平飾りは、股飾りの上段だけが基本的パターンになります。三段飾りは中、下段に道具類を配し、かしわもちやちまきを供えます。武者人形をわき飾りにする場合は、主体のよろいやかぶとよりも一段下げるか横に置きます。よろいを中心にした飾りには、陣幕や旗さし物がついていて後ろに飾ります。
 五月人形のしまい方は顔にティシュペーパーをかぶせるなどひな人形のしまい方と変わりありませんが、金属部分が多いだけに保存には特別の配慮が必要です。手の脂がつくといたみやすいので、しまう前には布でよくふき取ります。防虫剤は、入れすぎると、ガスでメッキ部分や金属部分が変色することもあるので、少量を紙に包んで入れます。しまう場所は、湿気のないところを選び、ポリ袋をかぶせて虫を防ぎます。

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