ひな祭り

 ひな祭りの由来は古くから三月三日は忌日とし、おはらいをする習慣があり、このとき人形に汚れを移し川に流しました。この風習と平安朝の「ひいな」の遊びがいっしょになり、江戸時代の初めごろ女の子の祭りとして「ひな祭り」が完成しました。
 江戸の初期には、おもに嫁入り前の娘のための祭りでしたが、しだいに女児の初節句を祝う意味が強くなり、現代でも、それが主流となっています。

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 初節句のお祝いのしかたは女の子が生まれて最初に迎えるひな祭りを初節句といいます。昔は、母親の実家から内裏びなを、親類や親しい知人などから人形や調度品を贈ってもらい、段飾りをして祝うならわしがありました。現在では生活様式も違ってきていますので、ひな人形にこだわらず、女の赤ちゃんが美しく育つことを願い、親しい人たちが祝いにふさわしい贈り物をして、この楽しい風習を残していきたいものです。
 贈り物はひな人形やひな人形の色紙、掛け軸、京人形などのほか、フランス人形、ぬいぐるみ、ガラスのケースにはいった小型のひな人形も、場所をとらず、たんすの上などにかわいらしく飾れてよいでしょう。
 贈る時期はお人形などを贈るときには、一月下旬ごろから、おそくても二月の上旬に届くようにし、ひしもちや、桃の花を届けるときには前日に届けます。
 お祝いに招待すれば、とりたててお返しの必要もありません。それ以外のときには内祝いとして、ひしもち、ケーキなどを配って、お返しにしてもかまいません。
 ひな人形の種類と選び方は段飾りが主流ですが、住宅事情や値段の点から親王飾りや立ちびなも人気があります。最近は都会の民芸品店などでも土焼きの伝統的な人形や和紙製の立ちびなも売っており、種類はますます多様化しています。
 段飾りでは、まず注意したいのは寸法ですが、間口(左右の寸法)が九〇センチから一八〇センチまで何種類もあるので、飾る場所をよく考えてから選びます。
 選ぶときは衣装や顔のつくりをよく見て伝統的美しさの備わったものを、信用のある店で買うことがポイントです。極度にけばけばしいものは、避けたほうが無難です。
 親王飾りは男びなと女びなだけを並べて飾るひな人形です。品数も多いので、表情や衣装によって気に入ったものが選べます。初節句に親王飾りを買って、年々人形を買い足して段飾りにすることもできます。だんだんと人形をぶやしていきたいときには、有名メーカーのものを選べば、買い足しができるので、まとまった感じの役飾りとなります。
 ケース入り十五人そろえは、手軽で、保存や飾りつけの面倒もなく、十五人そろった人形が楽しめるのが特色です。コンパクトに作られているために豪華さに欠けることはありますが、場所をとらないこともあって、人気があります。
 ひな人形の飾り方としまい方は、段飾りは昔からのひな人形には五役飾りと七役飾りとがあります。標準は五役飾りで、道具類が多いときには七役に飾ります。セットものは七役が多いようですが、人形の置き方はいずれも変わりません。
 一段目内裏びな、二役目三人官女、三段目五人ばやしと並べ、四段目に随身、五段目に衛士を並べますが、これを四段目にいっしょに並べ、五役目に橘、桜などの道具類を飾ってもかまいません。随身・衛士はない場合もあります。ひしもち、おぜん、そのほかの道具類は決まった並べ方はありませんので、適当に形よく並べます。飾りつけは、節句の一〜二週間ぐらい前にします。
 天気のよい日を選ぶ、ひな人形は、三日が過ぎていつまでも飾っておくと、嫁入りが遅れるといわれます。それを気にする気にしないは別にしても、お天気のよい日に、なるべく早めにしまうようにします。
 人形のしまい方は柔らかい羽根ばたきや新しい筆などで、ていねいにほこりを落とします。おすべらかしの髪をつぶさないよう詰め物をし、顔を柔らかい紙(ティッシュペーパーなど)で包み、全体を柔らかい和紙で包んで箱にしまいます。防虫・防湿剤は必ず入れますが、人形の衣装に触れると変色のおそれがあるので注意します。
 小物のしまい方は小物や調度類も数を調べて、用途別に箱に入れましよう。金属類はみがくとメッキがはげるおそれがありますので、ほこりを払う程度にします。

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