結納から新居までの費用

 最近の結婚式の一般的傾向をみると、挙式と披露宴にかける費用面での「合理化」がかなり見られ、その分を旅行や生活設計にかける人が多くなっています。
 たとえば、披露宴での衣装がほとんど貸衣装になってきたということも、一度しか着ない衣装を新調するよりも、その分を新婚旅行を豪華にするとか、新婚生活の費用にまわすという若い人たちの考え方が反映しているといえるでしょう。
 とはいっても、結納から新婚旅行までにかかる費用はかなりの額になります。

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(1)結納金
 男性側から女性側に贈る結納金は、サラリーマンなら月収の二〜三倍が一応世間の相場ですが、もちろん、特別これにこだわる必要はありません。
 結納金をもらった女性側は、そのうち半分を男性側に返す「半返し」というしきたりがあるので、男性側の実際の出費はこの半分になります。しかし、最近は半返しをしない例が多いようです。
(2)挙式・披露宴
 豪華にしようと思えばきりがありませんし、また、いくらでも合理化できる費用です。そして、豪華にしたからといって、それが二人の将来の幸福に直接つながるわけでもありません。
 そこで「いくらかかるか」というより、結婚資金の総わくから考えて「いくらですませるか」と、先に予算を決めてしまったほうがよいのです。
 この中で、いちばん経費がかかるのが披露宴です。ホテルや私立の結婚式場では、中心となる料理代に室料や飾花料金なども付随されますので、単純に料理代に招待客の人数をかけただけでは、総費用の判断はつきません。
 そこで、総費用は、ふつう、
 料理代単価×人数分の二倍
 という計算で考えます。新郎新婦の衣装代は、これとは別です。
 また、媒酌人への謝礼や、各行事を手伝ってくれた人たちへの祝儀、挨拶状の印刷費や発送費、当日のサイン帳代などの雑費が、総費用の二割程度必要となります。また、当日になると思わぬ出費も多いので、その点での配慮も忘れないようにします。
(3)新婚旅行
 費用は当然、目的地によって違ってきますが、宿泊料や交通費、おみやげ代、雑費、そのほかに旅行用品や衣服代がかかります。
 一般的には、新郎新婦の月収を合わせた程度の金額をかけているようです。
 海外旅行をして、新生活のスタートを、より豪華な旅行で飾り、一生の記念にしようという場合は、披露宴の費用を切り詰めて旅行費にあてることが多いようです。
(4)その他の費用
 このほかに住居費や家具、調度品などの新生活のためのしたく金も必要です、お金をかければそれだけ快適な生活環境を築けるわけですが、といって若い二人の暮らしに不必要なものまで買ってしまっては、あとで、その扱いに困ることになります。必要最小限度のものをそろえて、あとは二人の生活の進展に応じて買い足していくようにするべきでしょう。
 また、二人の生活の土台となる基礎財産も必要です。出産資金や、将来の住宅資金などの基礎ともなり、また不測の事態への備えともなるお金です。これも多ければ多いほどよいのですが、最低でも一か月の生活費と同じ額だけは用意したいものです。
 費用の分担
(1)費用の総額
 結納から住谷までの総費用が、いくらでなければならないというきまりはありません。
 ただ、最近、もっとも一般的な傾向は、二七歳〜二八歳のサラリーマンの月収の、一二か月分から一五か月分ぐらいをかけるケースです。ただし、これは半分以上親の援助を受けた上での話で、二人の自力でする場合は、当然それより少なくなります。
(2)折半が原則
 結婚は、若い二人が力を合わせて新しい家庭を築いていくものですから、必要となる費用は、すべておたがいに半分ずつ負担するのが原則です。
 これまでは、「家具は新婦側が三分の二で新郎剥が三分の一、式と披露宴は折半、新婚旅行は新郎側が全額負担」という方式で、結果的に半々となっていたものが、最近は、最初から何から何まで半分ずつ出し合うというカップルがふえています。これも、合理的な方法だといえましょう。
 ただ土地によっては、嫁入りじたくはこうあるもの、といった考えが根強く残っているところもあるので、双方の親ともよく相談してしこりが残らないようにします。

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