命名の知識ときまり

 名まえは、一生のあいだに、合計したら何万回くらい、いったりいわれたり、書いたり書かれたりするか、とても数えきれません。名まえは一生着替えることのない一枚の着物や洋服のようなもの。名まえをつけるということは、いわばその着物や洋服のガラ選びやスタイルのくふうということができます。

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 名まえの持ち主は赤ちゃん。家庭内でも使うが、大きくなって人なかに出たとき、自分も使い、世の中の人もそれを使って用をたします。姓も名も、無人島に住んでいたら不用。自分をあらわして、他の人と区別し、お互いに社会生活をするためのシルシです。だから、多い姓の人や平凡な姓の人が、ゴロゴロたくさんある平凡な名まえをつけると、他の人と区別するという目的にも反するし、印象も薄くてソンです。
 名まえは、世の中の人びとも使います。人びとが、すぐにはスラッと読めないような、凝った読み方やむずかしい読み方の名まえにすることは、わが子困らせ・世の中困らせ、というものです。
 たとえば、利行という名をサトミチと読ませた親御さんがいました。利は利口な、さとい、というときのサトで、行にはミチという意味があるというわけで、利行をサトミチ。でも、世の中はトシユキと読んでしまうでしょう。
 これからさき、電話やカナタイプがますます普及します。こちらが思うように読んでもらえなかったら、結局、困るのは、あなたのお子さん。名まえをつけようとするとき、その名を紙に書いて、周囲の人に試みに読んでみてもらうテストをすると、よいでしょう。お子さんの一生のために。
 赤ちゃんの親が、その名まえをいかに好きだからといっても、赤ちゃんがさきざき困ったり、わり損な名をつけることは、親の単なる一方的な好みの自己満足です。親の一人よがりです。名まえをつけられた赤ちゃんの立場と、親の好みとを両立させることが命名のコツです。
 名前の候補を幾つか選んだら、次の目安に照らしてみるとよいのです。
 1. 他の人との区別の役割は
 2. 読みやすさ、読み違いの点は
 3. 書き違いの点は
 4. 言いやすさは
 5. 聞きとりやすさ、耳へのひびきは
 6. 覚えやすさは
 7. 親しみやすさは
 8. イメージは
 9. 姓との関連は
 名まえをつける要領は、平凡と奇抜とのじょうずなカネ合い。個性ある、それでいて、わかりやすい名まえ。まちがいの起きる危険の少ない名まえが得です。
 世の中には、姓名判断とかいわゆる姓名学とかいう迷信があります。姓名判断には流派が七つもあって、同じ一つの姓名でも、ある流派では大吉と出ても、別の流派では大凶と出たり、また別の流派ではナミと出る。テンデンバラバラです。しかも、いずれの流派にも、「なぜ・なぜならば」という合理的な根拠がありません。このような姓名判断の内幕を知らない人がいます。そして赤ちゃんの名まえをつけるときに、字画がいいとか、悪いとか、姓名判断を気にする人がいます。
 姓名判断の本も売られています。もし、名づけの本を参考にするなら、姓名判断にもとづかない、真っ当な角度から名まえのつけ方を解説してある本を読むことが、知性に富んだ近代人のあり方です。
 赤ちゃんの名まえに使える字は、法律で決まっています。ひらがなとカタカナ、それに常用漢字一九四五字と人名用漢字二八四字の計二二二九字の漢字です。常用漢字は、たいていの国語辞典に出ています。
 出生届に書かれた字が、そのまま戸籍にのって、それが一生の本名になります。特に漢字は、一点一画をおろそかにせず、正しくていねいに書きましょう。

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