産後の手当と入院中の心得

 分娩後は、お産という一大事業を終えたあとのさわやかさと、生まれた赤ちゃんへの愛情がふつふつと胸の中に湧いてくるような、豊かな気持になるものです。そんな気持を大事にかみしめられるよう、次のようなことを守って、静かにベットで横になり、入院じょうずに過ごしたいものです。

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 お産の入院は、ふつう一週間から十日ぐらいで、そう長くないものです。おおげさに荷物を持ちこまないように、最少必要品で快適に過ごすのが、じょうずな入院生活のしかたです。
 分娩入院は、どこの病院でも、異常さえなければ完全看護です。病院側でいっさいの世話をしてくれます。
 しかし、看護婦さんが、ひとりにかかりっきりになってくれるわけではありません。ひとりの看護婦さんは、数人の産婦を受け持ち、赤ちゃんの世話もするのです。必要なことは遠慮せず、はっきりと頼んでよいのですが、あまり個人的な用を頼んだり、わがままな甘えた気持で看護婦さんを独占しないようにしましょう。
 お産がすむと、無事大任を果たした安心感と、入院しているのは産婦だけという気安さからか、平気でネグリジェで歩き回る人が多いようです。病院の廊下は、ホテルの廊下と同じです。病室を出るときは、必ずへや着をはおる心づかいを忘れないでください。
 検温や回診の時間は、きちんとベットにいなくてはいけません。そして回診しやすいように、脱ぎ着しやすく、寝たまま必要な部分だけ露出できる、前あきのネグリジェやゆかたを身につけるようにしましょう。
 退院も間近になると、からだも回復してくるので、たいくつまぎれのおしゃべりも多くなりがちです。個室の場合はともかく、相べやの場合は、お産直後で睡眠をとりたい人や、帝王切開の手術後で苫しんでいる人もあることです。大声でのおしゃべりは慎むこと。また面会人との話題や話し声にも注意してください。医師や看護婦の勤務評定や人のうわさ話は程度を考えて。
 無事にお産が終わったら、ぐっすりと眠りましょう。お産でからだが疲れているはずです。小さな活字の本を読んだり、書いたり、興奮するようなことを避けることが、そのあとの長い一生の健康の土台になることを忘れないように。産後の無理が、その後ずっと高血圧症や偏頭痛など、なおりにくい不愉快な病気の原因になることはよくあります。
 産後八〜十二時間たったらゆっくり起きてトイレに行ったり、顔を洗ったりしてみます。食事も寝床の上にすわってとります。数日間じっと寝ているよりも、早めに起きて歩いたりしたほうが、懸賞がよく出てきて子宮の回復も早く、気分も明るくなり、食欲も盛んになります。
 病院によって、赤ちゃんは新生児室で保育し、授乳の時間だけおかあさんのところへ連れてくる場合と、母子同室制といって、赤ちゃんをおかあさんの脇の小さなベットに寝かせて、おかあさんがずっと世話をする場合があります。
 前の場合は、生まれたての赤ちゃんを細菌の感染から守り、お産で疲れたおかあさんに十分な休養を与えられますが、退院するまで赤ちゃんの一日じゅうの様子や扱い方をあまり知らないで過ごしてしまい、退院後にとまどうことがあります。あとの場合は、赤ちゃんを一日じゅう見ていることができるので、精神的にも肉体的にも早く育児になれることができますが、赤ちゃんの様子が気になって、おかあさんがゆっくり休養できないということもあります。
 どちらがよいか、一概に決められませんが、赤ちゃんを病気から守り、産後の休養に努めることは忘れてはなりません。
 どちらかを特に希望するときは、初めからそういう病院に入院することです。
 産後約十二時間は、おかあさんも赤ちゃんも、ゆっくり休息します。そのあと、赤ちゃんが泣いたらお乳を吸わせてみます。最初は初乳といって黄色い濃い母乳が出ます。まだ出はよくありませんが、できるだけ飲ませる努力をしましょう。二日もがんばれば、お乳も張り、量も多くなってきますし、赤ちゃんもよく飲むようになるはずです。もし、授乳時間以外にお乳が張って困るようなら、看護婦さんに申し出て指示を受けましょう。

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