流産や早産のとき

 妊娠二一週までに出産した場合は、胎児が生きていても、死んでいても流産といいます。それ以後、妊娠ニニ週はじめから分娩予定の三週間前までの出産を早産といいます。

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 流・早産の原因は数えきれないほどありますが、その中でいちばん原因がつきとめやすく、それだけに対策を施して無事出産できる見通しが立つのが頚管無力症です。
 他の流・早産が出血と腹痛から症状が始まるのに対して、まず突然に破水が起こるという、はっきりと違った症状で経過していきます。しかも、一般に妊娠が安定している一四〜二〇週に多いことです。
 これは、頚骨縫縮術といって頚管壁にひもを通す簡単な手術によって予防することができます。
 大別すると、受精卵に原因があるものと、母体に原因があるもの、それに外部からの刺激によるものとがあります。
 いずれも原因がつきとめにくく、それだけに、妊婦の摂生といったばく然とした予防法しかありません。
 受精卵に原因がある場合、もともと受精卵の異常があります。妊娠初期に起こる流産の原因はこれが最も多く、月経とまちがえるほど軽い症状ですんでしまい、母体に悪い影響を残すことはあまりありません。
 母体から酸素を摂取し、それを胎児に運ぶ役割を果たしている胎盤や臍帯に異常のある場合、たとえば前段胎盤、胎盤早期剥離、あるいは胞状奇胎、羊水過多(少)症、あるいは臍帯が胎児に強く巻きついているときなどは、胎児が死んで、流・早産になります。
 このほか双生児以上の多胎児の場合は、子宮が早く大きくなってしまうため早産になりがちですし、逆児の場合、足が先に出てくるようなときは、陣痛開始前に破水して、早くお産になってしまうことがあります。
 母体に原因がある場合 急性伝染病や心臓病、腎臓病、肺結核、腹膜炎、梅毒などの重い病気による衰弱があるとき、また急性貧血、妊娠中毒症、それにかぜなどで高熱が出たとき、激しい下痢のときなどに、流・早産を起こすことがあります。そのほか、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮の奇形といった生殖器の異常でも流・早産を起こしやすいのです。
 外部からの刺激による場合、転んで階段から落ちる、ぶつかるなど、からだに強い力が加わったときや、重い荷物を持つなどの過激な運動をして腹圧が強くかかったとき、長時間の旅行でゆられたり、同じ姿勢を長くとっていたとき、また、粗暴で激しい性交などが、流・早産を招きやすいといわれています。
 もともと、流・早産しやすい体質の人がいます。そのような人は、特に注意が必要です。
 なお、精神的ショックと、流・早産の因果関係は、ほとんどありません。
 まだ分娩予定日には相当間があるのに、出血した、おなかが張るといった症状のどちらか一つでもあれば、流・早産の徴候といえるので、必ず、すぐ医師の診察を受けます。妊娠中期以後に、この二つの症状がないのに破水することがあります。これはたいてい数日後にお産になってしまいます。生まれる赤ちゃんも未熟児ですから、設備の整った施設に入院します。
 流・早産が起りかけているときは、いずれにしても、できるだけ安静にしていなければなりません。医師が絶対安静を言い渡したら、排尿・便も寝たままします。
 流産と一口にいっても、胎児や胎盤の組織が完全に排出されてしまい、自然に子宮が回復して、出血も数日で止まってしまう完全流産もありますが、出血量の多い進行流産、胎児や胎盤の一部が子宮内に残っている不全流産、子宮内で死亡した胎児が残っている稽留流産などもあります。これらの場合はなるべく早く子宮内容の除去手術をしなければなりませんから、必ず医師に診てもらいます。
 早産の場合は、一刻を争う事態もしばしば起こります。早く適切な処置をしなければ母体も胎児も救えないことがありますから、緊急に設備の整った施設に運ばなければなりません。やむをえないときは、救急車の出動を要請することです。救急車の出動はいっさい無料です。

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