披露宴に招かれたら

 結婚披露宴の招待状が届いたら、さっそく出欠席の返事を出します。電話や口頭で返事をした場合でも、返信用のハガキが同封されていたらそれも出すこと。
 ハガキに印刷されている出欠席の、いずれかの文字に○をつけ、「ご」「御」の文字、お所、ご芳名などのお、ご、芳の字を斜線で消します。余白にお祝いのことばと招待に対するお礼を書き添えましょう。もし欠席するなら、簡単に出席できない理由を記しておわびします。あて名の下にある「行」は消し「様」と書きかえることも忘れずに。
 そして、出欠席にかかわりなく、お祝いをなるべく早く届けます。

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 招待状に特にことわりがなければ礼装をするのが常識です。和装なら振りそでか訪問着、洋装なら昼間はアフタヌーンドレス、夜は少しはでなロングドレスかカクテルドレスです。これは基本ですから、もし庶民的な会場で、比較的リラックスした披露宴の場合は、つけさげ訪問着とか友禅のきもの、あるいはドレッシーな感じのドレスなど、あまり格式張らないものにします。逆に会場が格調高く集まる人たちも格式のある顔ぶれなどというときには、豪華な振りそでとかシルキーなロングドレスなどが適します。
 つまり、同じ礼装といっても、披露宴のあり方、会場、自分の立場などによって差をつけるのが礼装のおしゃれのコツで、その場のふんいきに最も適した装いを心がけるよう努めましょう。
 それともう一つたいせつなのは、新婦を引き立てることです。ですから花嫁のために最高の色とされる白は遠慮して来賓は着ないものですし、振りそでやロングドレスでも、花嫁のお色直しの衣装より少しくだけた感じのものにするのがエチケットなのです。帯の結び方、髪の結い方などについても同様の心配りをしたいものです。花嫁より豪華な感じになったら、だれも美しいとは見てくれないものと心得ましょう。
 「平服で」とことわりがある場合は、和装なら友禅とか小紋調のきもの、帯も名古屋帯でいいでしょう。洋装なら、お正月などに着る程度のワンピースとかツーピース、それにアクセサリーだけおめでたい感じにして、コサージなどをつけます。
 いずれの場合もバッグは小型のパーティー用のものにし、くつはハイヒール。帽子は昼間はカクテルハットをつけますが、夜は髪飾り程度。昼間のアクセサリーは光らないパールとかチェーンなど、夜はキラキラ光り、揺れ動くような、はでなものにします。洋装の場合は手袋を忘れないこと。
 開宴の時刻に遅れないように余裕を持って出かけましょう。会場に着いたら、コートや手荷物をクロークに預け、ハンドバッグだけを持って受付に行きます。ここで、「おめでとうございます」とあいさつして、記帳簿に署名し、控え室にはいります。
 控え室では、桜湯とかワイン、カクテルなどが配られますから、あまりアルコール分の強くない飲み物をもらっていただきます。友人など知り合いがいればあいさつをかわし、また、面識のないかたでも同じ目的で来ている人ですから、互いに自己紹介し合って、歓談しながら開宴を待ちます。新郎新婦の身内のかたがいらっしやればお祝いを述べ、招待に対するお礼のあいさつもしましょう。
 係から指示があったら席次表を確かめて会場にはいります。入り口で新郎新婦、両親が迎えてくれますから、ていねいに頭を下げ、お祝いの気持ちをあらわします。ただし、声をかけたり、ぐずぐずしていては、あとの人に迷惑ですから、さっさと会場にはいりましょう。
 席についたら姿勢を正してすわり、しずかに開会を待ちます。ハンドバッグは背中といすの背の間におくか、ハンガーにかけるか、ひざの上にのせます。手袋ははずしましょう。テーブル上のメニュー表は食事の間は出しておき、帰りぎわにハンドバッグに入れて名札とともに持ち帰ります。ナプキンは乾杯が終わってオードブルが配られ始めたらひざにかけます。
 スピーチをする人には拍手を送り、話の間はその人のほうへ顔を向け、間に食事をしながら周囲の人と歓談し、なごやかなふんいきを盛り上げましょう。食事は日本食なら好きなものを適宜食べればいいのですが、洋食は料理が配られてメーンテーブルの人がナイフとフォークを持ったら食べ始め、みんなに遅れないようにいただきます。中国料理の場合は隣席の人にお先にとあいさつして自分の前の料理を小皿にとって回します。遠慮していると、みんなが迷惑します。
 お開きになったら、出口でまた新郎新婦や両親にあいさつして退出しますが、このときは少し打ち解けて、「とてもきれいだったわよ』とか「おめでとう」などと声をかけてもいいでしょう。親しい間柄ならご両親にもお祝いとお礼のあいさつとともにねぎらいのことばをかけましょう。
 前もって遅刻、早退することがわかっていれば、その旨、招待者側におわびとともにことわっておき、当日は部屋の出はいりに目立たぬように気をつけます。遅れてはいるときにはスピーチの間は避け、食事中にしますが、入り口でボーイさんに席を教えてもらって迷わず自席につくのがコツ。同じテーブルの人に軽く会釈してすわります。席を立つときも同様です。
 当日、急に遅れてしまったときにも席へのつき方は同じですが、閉宴後、招待者に遅刻のおわびをします。
 急用ができたり、気分が悪くなったりして退席するときには、スピーチの合い間にしずかに席を立って、理由とおわびのことばをメモにして招待者側に渡すようにボーイさんにことづけます。黙って帰ってしまってはみんなが心配するでしょう。

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