結婚後の新生活の人間関係

 いうまでもなく、人はこの世で生きられるものではなく、多くの人と接し、様々なかかわりあいのなかで成長し、生きていくものです。そのかかわり方のよしあしがその人の人間性、人生に大きな影響を与えるといってもいいでしょう。
 そう考えると、これからの人生において、いろいろな人との出会い、つきあいかたを大切にして、より好ましい人間関係を保ことが重要だといえます。新生活をより一層ゆたかな実りあるものにしたいなら、身の回りの人間関係はじめとして、対社会的なつき合い方を大事に育てるよう努力したいものです。

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 仲人というものは結婚式の立会人、あるいはふたりの誓約の証人といえる人ですから、ふたりの生活にとっては重要な位置にあるわけです。といっても、かつての仲人のように新夫婦に絶大な権限を持ち、また、新夫婦の生活に責任わ持つということは現在ではまったくありません。
 つまり、重要な意味を持つといっても、それは式当時のことに限られるわけですから、その後のつき合い方という点になりますと、どういう人に仲人を頼んだかとということのほうかが問題となります。たとえば、小さいときからしたしくしている人、逆にたまたま直属の上司だった人、同じ頼むならやはり日頃尊敬している上司、将来もずっと交際したいと思っている先輩という人もあります。こうした仲人との関係によって新夫婦のつきあい方も変わって当然です。
 たまたま上司だったとか、親の知人だとか、という形式的な仲人なら、中元、歳暮などの季節の贈り物を届け、季節ごとの挨拶をする程度でいいでしょう。それ以上深くつきあいのはお互いの心の負担が大きくなります。
 小さいときから世話になっている人、親同然の人、などという場合にはそれなりのつき合いをしたいものです。季節のあいさつはもちろん、子供ができたお知らせ、結婚記念日や子供の誕生日も招いて、家族同様につきあうのがふさわしいでしょう。
 現在最も多い仲人のタイプは、尊敬、信頼している先輩、親しい人に頼んだというケースです。この場合は、親しい先輩、尊敬する先輩としてつきあい結婚後もつづけるのだと思えば間違いありません。つまり、家庭内のプライバシーについてはお互いにある間隔をおいてつきあいますが、親しい人同士として、情報や近況は話合い、何かことあるときは力を貸し合うといった交際です。もちろん、季節ごとのあいさつがてら贈り物を持参したり、年始の挨拶なども先方が迷惑しないかぎりします。三年間などと区切らずに、心のままつきあうのがいいでしょう。ただし、家庭内の祝い事などに相手を巻き込むのは考え事です。たとえば帯祝いとかお宮参りといった私的な事柄にまで仲人を招くのは現代的ではありません。事後報告程度にします。
 要は、仲人だけということだけでは形にはめず、仲人を頼んだ、頼まないにかかわりなく、つきあいたい人なら多いにつきあうし、それも気持ちのままにつきあえばよく、お互いに負担を感じる形式的な間柄ならそれなりに割り切るというのが一番です。
 賢いお嫁さんの腕のみせどころは実家とのつきあいです。かつての嫁は家に嫁したものですから、結婚後の女性は男性の家の人間になってしまったわけで、実家のほうがよその家になったものです。
 しかし、現在では男女双方がそれぞれ実家から巣立ち、新しい自分たちの巣づくりを始めたのです。ということは、双方の実家と等距離にあるということが基本で、どちらかの実家により近くになるということはトラブルのもとになりかねません。贈り物わするにも、訪問するにも、なるべく双方を同じようにするのがたてまえでしょう。
 今は若いご両親でもいずれは年老いてくるものです。そうなったらいつでもお世話をすると心がけることが大切です。きょうだいが多いからいいと責任のがれするのは禁物です。両親は、きょうだいが男も女も平等に世話をする義務があるあることだけは心得ておくことです。この両親というのは夫の両親のむことだけでなく、妻の両親ついても同じです。つまり、結婚したことで、あたりには四人のできたとみんなが考えれば間違いないのです。
 実家から離れて暮らす場合、心がけたいものは、両親と同居しているきょうだいや、その配偶者に、ことのほか感謝の気持ちを忘れないようにすることです。両親の世話をしてもらって、例えば、きょうだいが両親によりかかっているにしろ、という気持ちで接し、おりにふれ、「ありがとう」「お世話になります」ということばをかけてあげましょう。
 新しい土地での新しい生活はなにかと気苦労の多いものです。早くその土地の習慣に慣れ、近所のかたたちとも気心を通え合わせるよう心がけましょう。
 近隣社会というのは、学校とか職域社会とは全く異なり、そこに住んでいる人の共通項はその住んでいる、ということだけなのです。
 あとは年齢も違えば、職業も家族構成も違うといったぐあいで、つき合いはむずかしいともいえます。しかし、地域社会から受ける影響は共通のもので、ここにおいて大きな連帯意識が持てるものなのです。また、持った方がなにかしら暮らしに役立つはずですし、連帯感を持とうと努力すべきでしょう。
 最近は、たいていの地域に自治会がありますから、その地域での自治会のあり方などを役員によく尋ね、会合にはできるだけ出席するようにしましょう。それぞれの地域の生活の便宜上さまざまな約束事をつくっています。ゴミの問題、下水道の問題などをはじめ、住民が自分たちの生活を守るために努力しているわけですから、それらのきまり、約束事を守るのが地域住民としての義務であり、きまった任務を果たすことが責任ある人の行為です。
 近隣とのつきあいのポイントは、お互いのプライバシーは侵害しない、しかし、いざとなるときは、人手の必要なとき、お互いに力になり合うという態度に徹することです。
 旅行をするときは、隣家にことわるなどの心がけをしたいものです。
 地域社会でのきまりを守って義務、責任を果たすというのは、共働きの場合はむずかしい点もかなりあります。そんなときこそ、よけいに努力が必要です。まず、共働きということ、つまり昼間留守にするということだけで、かなり近所に迷惑をかけているという点を自覚し、近所の家に共働きであるということをことわり、留守の間のお願いをします。下水掃除やアパートなら廊下、階段の掃除は当番制、の所が多いでしょうから、休日を利用してその責任は必ず果たす事。どうしても時間的に無理なことは事情を話して、みんなに協力してもらわなければなりません。
 ボーナスの時期などは共働きのためのしわ寄せしている迷惑のおわびのつもりで、近所に菓子折りを配るとか、自治会にわずかでも寄付するなどしたらいいでしょう。団地などでは管理人や、いつも荷物などを預かってもらう家にも中元、歳暮期に感謝の心を届けることを忘れないようにしましょう。
 要はお互いに世話になるという気持ちを持って日頃つきあっていればまちがいありません。そうした気持ちと、地域のためという心がいずれ生活者としての目や態度を養ってくれるもので、それが何時の日かベテラン主婦としての大きな力となるでしょう。

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