新婚旅行から帰ったら

 新生活の第一歩はあいさつ回りから始まります。新婚旅行から帰った日は新居でゆっくりくつろぎ、次の日さっそく、双方の実家と仲人の家にお礼と帰宅のあいさつに伺います。もし、実家が遠方の場合は、電話か手紙であいさつだけしておいて、次の休暇がとれるときに伺えばいいでしょう。
 どちらの実家に先に行くか、という点を気にする両親もいますから、そのあたりはそれぞれの環境、事情を考慮して、ご両親の気持ちをたいせつにして行動することです。
 たとえば、どちらかの両親と同居もしくは近くに新居があるなら、もう一方の両親のほうで夕食くらいともにしてくるのが思いやりのある行動ですし、双方が等距離にあるなら、先に女性側の両親宅にあいさつして、夜を男性側の両親宅でゆっくりくつろぎ、女性の家へは、日を改めて里帰りがてら伺うのもいいでしょう。
 いずれにしても、このときは、旅先のみやげ物のほか、男性の家へは嫁のみやげを、女性の家には婿のみやげを持参して、家族の一人一人に、「どうぞよろしく」とあいさつして自分の手で渡します。

スポンサーリンク

 仲人へのあいさつは、挙式までのお世話に対するお礼と、無事新生活のスタートを切ったことの報告をします。お礼は現金でかまいませんから、金包みに入れ、表書きは「御礼」名前は新夫婦の連名にします。これを旅先のみやげ物か、菓子析、酒などの上にのせてさし出します。ていねいにするならふくさをかけます。
 お礼の金額は、お世話になった度合いに応じてそのために先方が出費したであろう金額にお礼心をプラスします。もちろん、新夫婦の経済力に見合った額でかまいません。式当日だけの仲人なら三万円くらい、婚約にも立ち会ってもらったなら五万円、見合いの世話からお願いしたなら十万円、といったところが現在での常識でしょう。
 新居の近所へはなるべく早くあいさつをしたいものです。あいさつのしかたはその地域社会の習慣に合わせるのがよく、社宅とか団地の場合は、先往者とか管理人などにこれまでのしきたりを尋ねてみることです。一般には、タオルとかせっけん、菓子析程度のものに姓を書いて名刺がわりに配ります。配る範囲についても習慣に従うのがいいでしょうが、団地やマンションなら、同じ階の人や同じ階段を利用する上下のお宅にあいさつするといいでしょう。
 住宅地の場合は、その地域の自治会の役員宅と、向こう三軒両隣りくらいが常識の範囲です。
 両親と同居する場合は、両親の交際範囲がありますから、それまでのつきあいにならって、あいさつする家、配る品を両親に伺っておきます。かつては、母親が嫁を紹介する形で行ないましたが、新郎とふたりで歩いてもかまいません。
 きょうだい、親戚関係は、披露宴にお招きしてあれば、一月以内に順にあいさつして回ればよく、披露宴に出席してもらえなかったかたがあれば、そこを優先します。きょうだいへは嫁、婿のみやげのほか、手みやげ程度を持って行けばいいでしょうし、親戚の場合はやはりそれまでのしきたりや習慣を伺って、それに従うのがよく、そうしたことにこだわらなければ、手みやげ程度でいいでしょう。
 結婚通知はふたりが結婚したことのお知らせですから、本来は、披露宴に出席していただけなかった知人、友人に出せばいいのですが、新住所の通知も兼ねますので、披露宴で報告したかたにも出します。その際は、ひと言、出席に対するお礼を書き添え、お祝いを贈ってくださったかたへはそのお礼も記します。
 内容は、いつ、どこで、だれの媒酌で結婚したかということと、これからの交情をお願いし、あわせて新居のお知らせをします。さし出しは新夫婦の連名で、姓の変わった人は旧姓を( )内に記入します。挙式後おそくても一月以内には出しましょう。
 内祝いは、かつては、自分の祝い事を周囲にも分けるという意味で、祝ってくれた人だけでなく、知人、友人に配ったものですが、最近はお祝いをくださったかた、世話になったかただけに限り、また、披露宴に出席してくださったかたは省く傾向にあります。
 内祝いはだいたい一ヵ月以内にするのがよく、託送してもかまいませんが、特に大事なかた、世話になっているかたには、あいさつがてら持参したほうがいいでしょう。両親の知人関係から贈られたお祝いに対しても、その祝いの金品を本人が受けとっているなら、自分で内祝いをするのが本来です。もちろん、両親からもお礼状は出していただきましょう。
 昔の花嫁さんは、挙式がすんで三日目には実家へ帰り、一泊したもので、これを里帰りといい、そのときには新郎と姑が嫁を送っていき、新婦だけ里に残して帰り、翌日、新婦の母親がまた婚家へ送ってきたものです。
 しかし、現代ではこのような形式より、もっと現実に即した方法で、実家との親交を保つほうがいいでしょう。結婚後三日目に新夫婦が別々に泊まるのも不自然ですし、やっと新生活の軌道に乗ったばかりですから、実家へあいさつに行くのはいいとして、遊びに行くのはケースバイケースで考えるべきです。
 同じ土地に住んでいるなら、なにも、泊まりがけで行く必要はなく、休日にでもたずねればよく、遠方の場合は、仕事が連休にでもなるときに、夫婦そろって、仲むつまじいところを見せてあげましょう。
 婿のみやげをすでに渡してあれば、特に特っていくきまりのものはなく、もしまだなら、このとき婿のみやげを贈ります。

冠婚葬祭
慶事の祝い方/ パーティーに招かれたら/ パーティーでは/ 訪問のマナー/ 訪問での戸口から退出まで/ 一間でお客を迎えるとき/ 敬語のマナー/ 電話のマナー/ お見舞いのマナー/ お金のマナー/ 贈り物の贈り方、受け方、お返し/ 贈り物の包み方/ 相手に合わせて贈り物を贈る/ 花の贈り物/ 恋愛から婚約まで/ 見合いから婚約まで/ 見合い当日の心得/ いろいろな婚約の仕方/ 結納をかわすなら/ 結婚生活への心身の準備/ 結婚式と披露宴のきめ方/ 結婚披露宴招待客のきめ方/ 式服とハネムーンウェア/ 引き出物とみやげ物/ 新婚生活の準備/ 新生活での家具/ 新生活のワードローブ/ 結婚祝いの受け方/ いろいろな結婚式の仕方/ いろいろな披露宴/ 会員制祝賀パーティー/ 新婚旅行から新生活/ 新婚旅行から帰ったら/ 結婚後の新生活の人間関係/ 結婚祝いの贈り方/ 披露宴に招かれたら/ テーブルスピーチ/ 不幸を知って弔問するとき/ お通夜では/ 告別式に参列するとき/

        copyrght(c).冠婚葬祭専科.all rights reserved

スポンサーリンク