新婚旅行から新生活

 結婚式、披露宴は簡単にして新婚旅行にお金と時間をかけるという人がふえています。ある意味では、形式的なことをいくら盛大にやってもその後の結婚生活に大きな影響があるものではありませんが、新婚旅行は、これからの長い人生をともに歩き出すふたりにとって、いろいろ話し合ったり、理解を深めたり、新しい発見をしたり、という点で意義があるともいえます。
 だいたい、新婚旅行というのは、ふたりの人生のスタートにあたっての単なる記念行事ではなく、これからふたりがどう生きるか、互いにどうかかわりあうか、ということを知るチャンスなのです。したがって、旅先がどこであろうと、体力を消耗せずに、ゆっくり話し合うチャンスをつくることも忘れずにしたいものです。
 ですから、問題は旅の内容です。観光地をめぐり歩いて疲れたり、ことばの通じない外国で神経をすり減らして、けんかして帰ってきた、などということのないよう、新婚旅行の意義、目的を踏まえ、ふたりの交際期間、交際度、旅の経験、体力、好みなどを考慮して無理のない行き先、日程をきめます。帰宅宅後の休養、あいさつ回りの余裕も考え、一般的には四泊五日の旅程が限度でしょう。

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 披露宴がすんで、いよいよ旅にたつときには、両親やその日世話になった人たちにお礼のあいさつをして、時間の余裕を持って出かけます。駅頭、空港などには見送りの友人などが末ているでしょうから、ここでもていねいに全員にあいさつしてから乗車します。
 バッグなど手荷物は新郎にまかせっぱなしにせず、自分のものは自分で始末するようにしたいものです。乗り物の中では、一日の緊張がほぐれ、やっとふたりきりになったという安心感で、ややもすると周囲の視線など気にしなくなりがちですが、やはり公共の場であることを忘れず、甘えすぎた態度、だらしない姿勢などは慎みましょう。
 友人などから贈られた花束は、せっかくの心づくしですから、旅館まで持って行って花びんを借りていけるようにします。たくさんあって手に余るようなときは、駅長座とか交番などに飾ってもらうといいでしょう。
 新婚旅行というと特別に気をつかってくれるものですから、感謝の気持ちを忘れずに、そしてその宿でのきまりを守ることが第一です。
 日本旅館では、係の人が部屋に案内してくれますから、「お世話になります」といってチップを包んで出すといいでしょう。宿消費の五%くらいでけっこうです。欧米スタイルのホテルの場合は、日本国内ではチップはいりません。ただし、よけいな仕事を頼んだようなときには小銭をポケットに入れてあげます。
 食後一休みしたら、双方の両親に電話をするのもいいでしょう。無事着いたことを報告し、疲れているご両親にお礼といたわりのことばをかけてあげたいものです。ただし、せっかくのふたりだけの時間に、長々と家族とおしゃべりなどするのは考えものです。また、仲人さんや司会や受付を頼んだ友人、見送りに来てくれた人などに、旅先からのたよりを出します。絵ハガキなどでお礼と簡単な旅だよりでけっこうです。
 みやげ物を買うために旅行するのではありませんが、お世話になった人、親しい人には簡単なおみやげを用意したいものです。前もって、だれとだれに必要かをメモしておくと忘れずにすみます。また、旅のプランを立てるときに、その土地の名産、特産品を調べておくといい買い物ができるでしょう。家族や職場の同僚などへは食品がいいでしょうが、仲人さんなど世話になったかたへはその土地ならではの名産品などを求めたいものです。みやげは旅の最終日にでも時間をとっておいて、まとめて買うようにすると能率的です。
 プライバシーが完全に保たれる点がホテルの特徴で、客室内はわが家同様に使い、備えつけのものも自由に使ってかまいません。しかし、いったん室外に出たら、そごは街頭と同じですから、スリッパばき、下着姿などは禁物。ダイニングルームヘは男性はネクタイをつけ、女性もきちんとしたドレスで行くことです。リゾートホテル以外はレジャーウェアも避けます。
 知人がたずねてきたらロビーで会うのが原則です。プライベートルームには招かないのがエチケットです。
 カギは室外に出るときには必ず持参すること。外出するときはフロントに預けます。フロントは留守中の伝言などを聞いておいてくれますから、連絡したいこと、連絡のありそうなときには頼んでおくといいでしょう。
 食事はルームサービスもしてくれますが、食堂へ行ってするのが普通です。ホテル内で飲食したときめ会計は、伝票にサインをすればチェックアウトのときに清算されます。
 バスを使うときは、すべり止めのゴムマットを底に敷き、足ふきマットは外の足元におき、お湯と水の温度を調節しながら、バスに湯を入れます。シャワーを使うときには必ずビニールカーテンのすそをバスタブ(浴槽)の中に入れること。タオルはいちばん大きいのがバスタオル、いちばん小さいお手ふきくらいのタオルがウォッシュタオルですから、これで体を洗います。普通の大きさのタオルはフェイスタオルといって、顔を洗ったり、ふいたりに使います。
 ベッドは毛布を三角に析ってあるところからはいり、二つある枕は好きなほうを使えばいいのです。寒いときにはフロントに連絡すれば毛布を持ってきてくれるでしょう。
 各室にホテルでの規則や設備についての説明を書いたパンフレットがありますから、これをよく読み、不明な点はフロントに尋ねましょう。

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