新生活のワードローブ

 かつての花嫁は、婚家で着るものに困らないように、一生着るだけの衣類をそろえたといわれます。
 しかし、現代のように、体形が変わったら着られなくなる洋服の時代に、しかも流行がはげしく変化するとあっては、何年も先の衣類まで準備するのはナンセンスな話です。だいたい、結婚にかかわりなく、たいていの女性は一年先くらいまでの衣服計画はしているでしょうから、結婚するに際しても、そのプラン程度に一年先くらいの衣類を準備すれば十分です。
 最も必要な服の内容は人によって異なります。共働きをする人、専業主婦になる人、家業に従事する人、そして、それらの職種や交際関係によって必要な衣類が違います。したがって、結婚後の自分の生活内容から考えて、最も必要とする衣服に重点をおいてプランを立てることが第一のポイントです。
 たとえば、専業主婦なら家事をするときの仕事着やホームウェアを中心にし、共働きや自営業の主婦ならその仕事にあった服装が中心になります。通勤するならスーツとかアンサンブル、家で働くなら活動的なパンツとセーターなどになるでしょう。

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 こうした生活の基盤に合った服装を基本にして、次は主婦としての装いを演出するのが第二のポイントです。
 その一つは家庭でのだんらんにふさわしいホームドレスや、お客さまをもてなすときのホステスウエアです。特に新婚早々は来客も多いでしょう。そうしたときに新妻らしい装いでお客さまを迎えたいものです。マキシたけのスカートとかミディのドレス、あるいはバギーパンツにソフトムードのブラウスなど、はなやかさとおちつきを与えるものが望まれます。もちろん、それに似合ったエプロンも必要です。
 もう一つは、主婦として、一人前のレディーとしての社交着です。挙式後すぐに必要になるのがあいさつ回りのときの服。これもかつては披露のつづきと考えられたため振りそでなどを着ましたが、今では妻としてのあいさつですから、ミセスらしい訪間服が必要です。たとえば、あまり堅苦しい感じでないスーツとかワンピース、といってくだけたり、はなやぎすぎないものが一枚ほしいところです。
 きものならつけさげ小紋か小紋程度のものです。この程度の服が一着あれば、お正月の年始回りとか、ちょっと改まった席に出るときに役立ちます。
 次はもう少しはなやかな装いです。ご主人とホテルなどで食事をするとか、ちょっとしたパーティー、音楽会などに出かけるときのためのドレスで、娘時代とは違ってどこかにミセスらしさを出せば楽しいでしょう。
 さらに冠婚葬俗用のフォーマルドレス。慶弔一着ずつあればまず当分はまにあいます。和洋どちらでも好みでいいのですが、和服は着る機会が少ないため、柄のあるものは一度も着ないうちにはでになってしまうということもあります。また洋服は上等な布地か使っても、体型が変わって着られなくなることもあり、どちらも一長一短があります。周囲の状況ともにらみ合わせて、どちらかを用意しましょう。ただ、和服の礼装は借りるという手もありますから、洋服を自前で準備しておくというのも一方法です。
 あとは、新生活の内容と好みによって、必要なものがあればととのえます。たとえば、外国人とのつきあいが多ければ和洋の社安着が数多くいるとか、おけいこごとの関係からきものがいるといったことです。
 これらの特殊ケース以外、前述した程度の衣服は、新婚旅行やお色直し用のドレスを新調するとき、あとから利用できるよう考えれば特に準備しなくてもすみそうです。もっとも、中にはきものの数が少ないと肩身が快いと思う人もあるようですが、きものにこだわらず、現代人にふさわしく洋服でワードローブがそろっていてもいいわけです。
 むしろ、むだになりそうな衣類にお金をかけるより、結婚後は買いにくい高額のアクセサリーや小物類に予算を回すとか、下着やエプロンを数多くそろえるとかするほうが賢明です。

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