新生活での家具

 住居の広さ、住まい方、家具に対する考え方、予算、そして将来の住居や生活の変化といったことが品選びの条件となります。
 収納家具として、衣類を収納するたんす類と食器戸棚。その他の道具の収納は、普通の住宅なら押入れや戸棚がありますから、特に必要はないでしょう。
 たんすは、洋服だんす、整理だんす、衣装だんすのセットが婚礼家具の象徴とされてきましたが、体裁より使いがって、つまり収納する衣類の質と量に合ったものを選ぶべきです。洋服の多い現代人にとっては衣装だんすを避けて洋服だんすを大型にするとか、ロッカータイプのたんすを二さおにするほうが便利です。和服の多い人なら和だんすがあってもいいでしょう。整理だんすは底の浅い引き出しがいくつもあるほうが機能的です。
 こうした最近の要求にこたえて、婚礼用たんすにも変化が見られます。たとえば、ワードローブ用の大型洋だんすと、整理だんすをセットにしたものや、衣装だんすと整理だんすの機能をコンパクトにしたものなど。また生活の成長に合わせて家具もつぎ足していかれるユニット式や、転勤、転居が予測される人たちに便利なノックダウン方式の家具などもあります。

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 食器戸棚も、食器の数や形を考えて能率的に収納できるものであること。そして、おく場所に合った形、色を選ぶことです。掃除のしやすさ、とびらの開閉、密閉性などもよく調べましょう。
 食卓は洋室ならばいすも必要です。食堂専用の室があるなら、食卓としてだけの機能を考えればいいのですが、リビング兼仕事兼というような場合には、リビング、ダイニング用のやや低め,のテーブルが便利です。大きさは部屋と家族数に合わせますが、来客や将来のことも考えて、最低四人用のものが必要で、できれば六人用にするか、必要に応じて大きく広がるテーブルがいいでしょう。
 そのほかでは、鏡台。これは女性の夢ともいわれますが、場所をとりますから、壁かけ式にしてもいいでしょう。それより、できれば主婦机がほしいところです。
 家具の耐用年数は短くて十年、一度買ったら買いかえるのはたいへんです。十年の間にどのような生活の変化があるかを予測して、その変化に応じられるものを選びます。たとえば、ユニット式で変化のつけられるものとか、融通性のあるものもその一つです。また見た目にも飽きのこないもの、流行の色柄より、オーソドックスなものがいいでしょう。次は、広いスペースをとるものですから、大きさだけでなく、ムード的にも部屋との調和を考えること、濃い色は部屋を狭く感じさせます。さらに手入れのしやすい丈夫なものを一、二年で使い捨てというのでない限り、造りの悪いものは狂いもきますし、そうなりますと、気づかないうちに使い手にも影響し、健康上好ましくない結果をもたらします。
 寝具も住居と関係深い用品です。六畳間以上の一室を寝室専用にできるならベッドにするのがいちばんですが、それが不可能な場合は和式ふとんです。
 ベッドならシングル二台か、シングルとセミダブルという方法もあります。ベッドばかりは安物買いをしないこと。同じ値段なら、ダブルクッションよりフレームとマットレス式のほうが、健康上すぐれています。ソファ兼用は客の予備と考えましょう。
 ふとんの場合、従来からある組夜具は日常使いには不便です。厚手と薄手のかけぶとん各一枚、敷きぶとん一枚、マットレスを一組として、これが二組あれば必要最小限の寝具として十分です。客用ぶとんは部屋敷も押入れも十分あり、泊まり客が予想される場合に用意すればいいでしょう。
 これらはすべて新調する必要はなく、現在使っているもの、実家にある寝具を手入れしてととのえてもかまいません。
 座ぶとんも住居の様式によって必要なら用意しますが、今様にフロアクッションや小ぶりの座ぶとんなどでモダンにする方法も考えられます。
 動力源、熱源、そして文化的生活の道具として、今や欠かせないのが電気、ガスなどの家庭用機器です。これらは、あれば便利で楽しいものに違いありませんが、比較的値段が高いうえに維持費も必要ですし、場所もとります。さらに、使いこなす能力がなければその効果は生かされない、という特徴があります。
 そこで、何か必要かという場合も、以上の点を考えて、ほんとうに必要なもの、使いこなす自信があるもの、生活を十分ゆたかにしてくれるという確信の持てるものだけを選ぶことです。
 食生活上必要なのは、冷蔵庫、レンジ、炊飯器、トースターなどが基本的なもので、料理に時間をかけられる人ならオーブンなどを加えればいいでしょう。共働きなら冷凍庫を大きなものにするとか、オーブンをやめて電子レンジを奮発するとか生活に合った器具を考えます。
 家事労働を助ける道具としては、洗濯機、掃除機など。そのほか、テレビやラジオ、ステレオなどは好みや生活態度によって価値が異なるものですから、ふたりでよく相談することです。
 あとは暖房、冷房用の機器ですが、便利なものほど維持費がかかりますし、住居によっては不適当なものもあります。もっともこの点はすべての機器にいえますから、住居がきまり、そこで使える熱源に制限がないかなどよく調べてから購入することです。
 こうした便利な機器類についてもう一つ注意する点は、一度使い始めたら途中でやめることはできないという人間の習慣です。ずっと使いつづける、持ちつづける自信がないものは買わないことです。
 ふたりだけの生活ではありますが、来客や将来のことも考えて、五〜六人の食生活ができるよう器具類をととのえましょう。何か必要かは、自分たちの食生活のパターンによるのですから、料理のレパートリーや好み、料理にかけられる時間によって、まず最低必要なものだけそろえることです。そして、二、三ヵ月のうちに不足の品がわかってきますから、それから買い足していけばむだがありません。道具だけ完璧にそろえても、飾っておくだけでは意味がないのですから。
 買うときのコツは、なべとか包丁など、耐久性も必要で、しかも品質のよしあしや使いかってに影響するものには予算をかけ、消耗品はバーゲンを利用するとか、毎日使う茶碗、箸は飽きのこないいいものにして、来客用に数をそろえるものは見た目にきれいなものにするとかします。最近、キッチン用品のデザインが重要視されていますが、見た目だけの色やデザインにとらわれず、機能性を備えたものを心がけましょう。
 掃除、洗濯用品、あるいは洗面、入浴用品など雑貨類がかなり必要です。これらは性格上、長もちさせるよりいつもきれいなものを使うほうがいいでしょうから、品質的にこるより、見て楽しく、清潔なものを選びましょう。洗面所は何色、おふろ場は何色といったように道具でアクセントづけの効果も考えたいものです。ぞうきん、はたきなども、暇を見て余分にこしらえておきます。
 忘れがちなものに保健・衛生用品、常備薬、それに文房具があります。家庭の運営をはかる家計簿とか、計算機なども用意しましょう。

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