見合い当日の心得

 見合いの当日は、時間に遅れないように約束の場所に行き、お化粧直しをして待つくらいのゆとりを持ちます。世話人、つまり当日の紹介者がそれぞれを紹介します。自分の名が先方に紹介されたら、自分でも「○○です。よろしく」とあいさつします。
 紹介がすんだら、お互いに話題を見つけて会話を進めるよう努力します。先方に尋ねられたことに「はい」とか「いいえ」とだけ返事をしていたのでは話は進みませんし、退屈してしまいます。尋ねられたら、その返事をしながら、関連したことを話すなり、先方の意見を尋ねるなりしましょう。同世代の友だちと会ったと思えばよく、旅行の話、好きな音楽、絵の話、スポーツなどあまり堅苦しくなく、それでいて相手の人柄などがわかるような話題を見つけるのがコツです。出身地の自慢話などもいいものです。
 そのためには、前もって書類から相手についての予備知識を仕入れたり、どんな人かなど、人柄を予測して行ったほうが話題を見つけやすいと思います。

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 はじめから、あまり仕事の内容とか職場のこと、家族のことなどをこまかく聞きただすのは考えものです。とにかく、当の本人を少しでも理解するように努め、同時に自分はどんな人間であるかを相手にわかってもらうようにしたいものです。
 それには、まずおちついて、いつものとおりの自分でいられるように努力することです。結婚というのは一日だけのものではなく、長くつづく生活なのですから、その日だけ特別に美しくても、特別にやさしくても意味はありません。いかにいつもの自分でいられるか、いつもの自分を発揮できるか、それが見合いに成功する唯一最大のコツと心得ます。
 話がはずめば、紹介者や付き添い人は席をはずし、ふたりだけにしてくれると思います。食事をするなり、お茶を飲むなり、せっかくの出会いをたいせつに有効に使いましょう。共通の趣味があれば、絵の展覧会へ行くとか、美術館などを歩きながら話すのもいいでしょうが、映画などは会話のチャンスが減りますから、あまりよい過ごし方とはいえません。
 初回はせいぜい二、三時間くらいで切り上げること。食事やお茶代などの支払いは割り勘がたてまえですが、交互に払うとか、世話人がいるときには立て替えておいてもらって、あとで清算してもいいでしょう。男性にオンブというのは避けたいものです。
 見合いの後は当日の夜、よほどおそければ翌日の午前中にでも、さっそく世話人にお礼の電話をします。世話人と別れたあとの報告も忘れずにしましょう。なお、めったにありませんが、世話人が立ち会わずに目印などきめておいて当事者だけで会ったというようなときは、うまく付き介えたところで世話人に知らせるほうがよいでしょう。
 お礼の電話をする段階で、すでに自分の気持ちがきまっていれば、すぐに返事をしてもかまいませんが、家族などとも相談してからと思えば、二、三日後に返事をする旨伝えておきます。おそくても一週間以内には、交際をつづけるか、ことわるか、どちらかにきめて返事をしましょう。
 交際をしたいときには、先方の気持ちを聞いてもらい、先方も同じ気持ちなら、連絡の手はずはどうしたらよいか指示を仰ぎます。自分は交際を望んだのに、先方からことわられたときは、くよくよしたり、恨んだり、理由を聞こうとしたりせずに、あっさり結論だけ聞くことです。未練がましいと世話人に迷惑をかけます。
 ことわりたいときには、世話人にははっきり気持ちを伝えましょう。どうもぴんとこない、ということでもいいのです。また、マザーコンプレックスが強そうだから、とか、エリート意識がミエミエで、といったことでもかまいません。そうした理由の中から、世話人はあなたの考え方や好みをよりいっそう理解してくれるようになるでしょう。
 交際をつづけるなら、ときおりは世話人に中間報告をすることです。また、両親にも紹介し合うチャンスを設けたり、お互いの自宅に招待するなどして、相手の全人格をよく観察することが必要です。恋愛の相手なら、外で会っているときだけ気が合えばいいともいえますが、結婚の相手としてどうかの判断をするのですから、生活者としての彼を理解し、自分とともに生活する人間としてふさわしいかどうかを見ることがたいせつなのです。
 判断のしかたとしては、客観的条件についではすでにOKですから、次は感覚的に好きかどうかで、その点もパスしたら、あとは互いの生活感覚や人生観、価値観が理解し合えるかどうかが問題になるでしょう。これらの基本的な点がいいとなれば、あとのことは互いの努力、知能、技術でそのつど解決していく問題ですし、していかなければいけないともいえます。
 最終結論が出たら、あらためて世話人に報告します。婚約に進むのであれば、婚約の申し入れをどういう方法でするかもふたりで相談したうえで、世話人に報告し、お願いすることがあればお願いします。
 婚約まで進んだときは、ふたりそろって世話人へのお礼にうかがいます。もし、婚約、挙式にも媒酌人としてお願いするのであれば、それらをすべて終えてからまとめてお礼をすればいいのですが、あとは自分たちでする、というのであれば、婚約した段階でお礼をするのがよいでしょう。
 世話人が前々から親しい人、友人などであれば、現金のお礼は他人行儀でもありますから、商品券とか服地など相手に役立ちそうなものを贈ります。両親の知り介いとか、知人の知人というような関係なら現金で割り切ったほうがよいでしょう。金包みに入れて「御礼」と書き、下にふたりの姓名を書きます。
 ことわった場合は、また次の機会ということもありますから、とりあえず品物などを持参してお礼心をあらわします。もっとも、紹介してもらうために先方がかなりの出費をしているときは、それ相応の商品券などを贈ったほうがよいでしょう。表書きはやはり「御礼」です。
 縁談の相手について、素行とか家庭状況、遺伝などを調べたいときには、なるべく早い時期にすることです。遺伝とか広く親族を調べたければ興信所のような専門の調査機関を利用するのがいいでしょう。
 興信所といってもたくさんありますから、歴史の古い所、大企業などにも出入りしている信用のおける所、そして全国に支社のある所を選ぶのがコツ。そして、調査の目的と、特に知りたい点を伝え、すでにわかっている点の資料を渡します。費用についても前もって確かめておきましょう。ただし、こうした調査はそのまま信じるのではなく、一つの参考資料と考えること。
 人柄や素行などを知りたいときには、勤務先や出身校などにつてを求めて、個人的な知人に頼み、同僚、後輩などの評判を間いてもらうのがいちばんです。
 後輩に評判のいい人なら、まず人間的には信用できるでしょう。調査のしかたより、そうした判断の基準をしっかり特つことのほうが肝心ともいえます。

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