敬語のマナー

 近ごろの若い女性は、場所がらをわきまえないことばづかいをするので困ると、年輩の人がこぼすのをよく間きます。上役やお客さまが気さくに話しかけると、すぐ気を許して、ぞんざいなことばを連発するというのです。
 ところが、中には特に教えなくても、相手と場所がらに応じて、きちんとしたことばづかいをする若い人がいて、そういう女性とぞんざいなことばづかいの女性とを見ると、なにか人間の差を感じるということでした。
 ことばづかいや話し方は、その人の全人格をあらわします。教養、知識、性格、また、育ってきた環境さえ、ことばの端々に出てくるものです。
 一般に、最近の若い女性が、昔の女性にくらべてことばづかいを知らないとしても、昔の家庭で、女の子には特にきびしく行なっていたことばの躾がなくなった現在、それはしかたのないことでしょう。
 しかし、昔とは違うのだからと安心してそのままで押し通していると、常識を疑われ、軽蔑されて、人におくれをとったり、きらわれたりすることになります。
 なぜなら、社会生活には、さまざまなルールがありますが、ことばづかいにもやはりルールがあり、敬語があって、それが人間関係をつくるうえに、大きな力を持っているからです。
 言葉なんてわかればいいと自己流でやっていては、限られた仲間うちでは通用しても、広い社会の人間関係は、それではうまくゆきません。これからの長い人生を遠回りしないために、必要なことばづかいを身につけてください。

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 同じ環境にいても、回りから感じよいことばづかいをすばやキャッチして自分のものにする人もいますし、いつまでたっても聞き苦しいことばづかいが直らない人もいます。日ごろからことばに関心を持ち、人の話しているきれいなことばづかいを注意して聞いていると、あなたのことばの力は、少しずつでも必ず上向きになるものです。聞いていていやなことばづかいは、自分は使わないように注意することは、いうまでもありません。
 もう一つ、人のことばづかいを注意して聞くうちに、大事なことに気づくはずです。それは、文字に書けばきれいなことばづかいでも、話す人の気持ちや態度で、感じ悪くなる例があることです。
 表面きれいなことばを使っても、相手を見下した心で使えば、聞いていてもなんとも感じの悪いもの。つまり心のないことばは、たとえ口だけきれいでもいただけません。相手を尊重する気持ち、感じよく伝えようという思いやり、この心をいつも念頭において、敬語を覚え、正しく使い分けて下さい。
 美しいことばづかいというと、ただていねいにいうことと勘違いして、「これいただいてください」と、自分をけんそんしていうときの「いただく」を相手に使ったり、中には、ていねいにいわなければと緊張しすぎるのか、「私もご存じです」と、自分に尊敬語をつけたりする、おかしな例も耳にします。
 まず敬語の種類を覚えること、これが敬語を使いこなすコツです。
 一口に敬語と呼んでいますが、敬語には、次のように、ていねい語、尊敬語、けんそん語の三つがあります。尊敬語とけんそん語では同じことでも表現が違うことに注目して下さい。
 ていねい語 語尾を「です」「ます」「ございます」とするていねいな表現のことば。
 尊敬語 相手を敬う表現で、相手用のことば。
 けんそん語 自分をへりくだる表現で、自分用のことば。
 以上の三つのほか、「お」「ご」を相手の動作や持ち物につけると敬語になります。また、自分の動作でも、相手に関連する場合は、「お」「ご」をつけます。

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