パーティーでは

 ディナーパーティーは、あらかじめきめられた席について、フルコースの料理が順々に運ばれてくるスタイルのパーティーで、結婚披露宴でおなじみのものです。パーティーの中で最も基本的で、ていねいな形といえましょう。
 ディナーのマナーは時間厳守、定刻到着が第一のマナーです。結仕人がいすなうしろに引いてくれたら左側からはいり、押してくれるいすに深くかけます。背筋を伸ばし、足は軽くそろえます。
 ハンドバッグはひざの上におきます。ナプキンは上席のかたがとり上げるのを待ってとり、ゆっくり広げて、二つ折りの輪を手前にしてかけます。
 自分のハンカチで口元をふくのはアンチマナーです。必ずナプキンを使ってください。
 物を落としたときは自分で拾わずに給仕人をよんでとってもらうことです。
 ビュッフェスタイルのパーティーというのは、立食形式のパーティーのことです。
 料理や飲み物をめいめい好みに応じて自分でとって食べる、セルフサービスのパーティーですから、能率的に大勢のお客をもてなすことができるため、最近よく行なわれています。
 立食といっても、ごく手軽なものからフルコースの料理がずらりと並ぶ豪華なものまでさまざまですし、料理を並べたテーブルだけの場合、回りにいすが用意してある場合、いすだけでなく、食事用のテーブルがところどころにおいてある場合など、部屋のレイアウトもいろいろです。
 時間も、三時のお茶をはさんで二〜四時に行なう場合と、軽い夕食を入れて六〜八時の場合とがあります。その時間内ならいつ行ってもよいわけですが、若いあなたがあまりおそく顔を出すのもマイナスイメージ、かといって定刻前に乗り込むのも気がきかない感じです。定刻より少々遅れて到着するとよいでしょう。
 立ったまま食べるパーティーですから、料理は普通、フォークだけで食べられるものが並んでいます。
 左手に取り皿を持ち、右手で大皿から料理をとります。飲み物のグラスは取り皿の端にのせ、そのまま料理を食べます。グラスをとり上げるときは、フォークを取り皿の上におきます。フォークを持ったまま、グラスをとらないことです。
 一種類の料理をたくさんとりすぎて食べ残すことのないように、二、三種類を少しずつとってすぐテーブルを離れ、他のお客と交替します。
 よほどのお年寄りか持病のある人でない限り、立って歩き回るのがビュッフェスタイルの特徴です。生きのいい年ごろの若い人が、数少ないいすを占領してグッタリと腰かけているなどは、全く見苦しいというほかありません。パーティーの間くらい平気で歩ける足を鍛えておきたいし、その程度の体力は、何をやるにも必要なのではないでしょうか。
 ビュッフェスタイルの場合、主賓が帰られたら、あなたも退出してよいのですが、目立たぬように招待者にお礼を述べて外へ出ましょう。自分一人では帰りにくいからと、知り合いを何人も誘って中座する人がありますが、これは失礼なことです。連れといっしょに帰る場合でも、多少ずらしていつのまにか消えるという感じで退出してください。

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 カクテルパーティーも、ビュッフェスタイルのパーティーの一つですが、この名が一般によく知られていますし、若いあなたも招かれることのあるパーティーですから、ここにとり出してポイントをあげてみましょう。
 これは、食事前のお酒であるカクテルでもてなすパーティーです。日中の仕事を終わってから、欧米の食事時間となっている八時になるまでの二時間ほどの間に行なうもので、食事に招待する費用やわずらわしさを避け、出席退席もお客の都合にまかせるというしくみ。近ごろはカクテルのほかにビールやウイスキーを出すことも多いようです。
 ドレスはカクテルドレスを着れば上等ですが、一般にはドレッシーな感じで、えりぐりが昼の服より広くあいたもの、ドレープのあるノースリーブなど、とにかく昼間と違うはなやかなデザインのドレスに、キラキラ光るアクセサリーや生花のコサージュなどをつけてムードを出します。あればドレッシーなストールもムードづくりに役立つものです。
 飲み物をすすめられたら、遠慮せずにグラスをとります。どれがよいかわからないときは、「アルコールの弱いものを」などと申し出てください。おつまみも適宜にとって食べます。ただし、ひとりで黙々と飲んだり食べたりしないで、身近のお客と歓談しながら、楽しく過ごすことが会場でのたいせつなポイントです。
 ダンスパーティーには、ダンスの心得のあるカップルで出席するのが原則です。全然踊れず、踊ってみようという気持ちもない人が行ってもおもしろくないでしょうし、招いたほうも残念なもの。知らなくてもこれを機会に踊ってみたいという気持ちなら、招待者にお願いして、適当なかたを紹介してもらうとよいでしょう。
 ドレスは動きやすく、踊りやすい、軽やかなドレスがよく、ごわごわした布地やスリムなデザインは避けます。靴は、ある程度の高さのあるドレッシーなものを選びます。体を近づけて踊るため、強い香水やヘアスプレーは控えましょう。
 ダンスは、男性が女性に申し込み、女性は申し込まれたらお相手をするのが礼儀です。どうしても踊りたくないときは、「疲れておりますので」「次の曲のときお願いいたします」などと相手を傷つけないよっにていねいにことわりましょう。その一曲が終わるまでは踊りたい相手に申し込まれても踊らずにいるのが当然のマナーです。
 あなたのダンスがまだ初歩なら、正直に話してやさしいステップで踊ってもらうとよいでしょう。他のカップルをうかがったり、グラスを持ったまま踊るのは非礼です。
 ティーパーティーというと、ほんの気軽なお茶の集まりと思っている人も多いようですが、そうとも限りません。
 午後のひとときに紅茶とお菓子のおもてなしというのがアウトラインですが、集まる目的やメンバー、場所を考え合わせ、また、目上のかたのお招きなら、服装や持ち物も、あまりカジュアルすぎるものは避けます。
 指定された時間内に到着し、ご主人や先客にあいさつしてから席に着き、お茶をいただきます。
 角砂糖は、砂糖ばさみでとります。直接紅茶に落とさずに、いったんスプーンにとり、スプーンにのせて入れると、紅茶がはねたりすることもなく、見た目にもよいものです。
 砂糖がとけたころ、スプーンをとって、底の砂糖をすくい上げるようにしてまぜます。気ぜわしくかき回して茶碗をカチャカチャさせたり、紅茶をこぼしたりしないように気をつけてください。このとき、左手は、受け皿に添えると形よく見えます。
 好みによってレモンかミルクを入れます。レモンは茶碗の縁にかけて、すべらせるようにして浮かせたら、ほどなくスプーンにのせてとり出し、そのままスプーンごと受け皿の向こう側におきます。
 右手で茶碗の取っ手を持ち、口に運びますが、このとき、左手は茶碗に添えずに、受け皿の縁に軽く添えます。
 テーブルが低い場合や、テーブルから離れた場所で腰かけて飲む場合は、受け皿ごと、ひざの上にとります。
 ビュッフェスタイルのティーパーティーなら、左手で受け皿を持って立ち、右手で茶碗をとり上げます。左手の受け皿は、正面やや高め、胸のあたりのおくほうが形もよいし、スプーンを落とすなど辺失敗も少なく、優雅に見えます。
 お菓子は好みのものを自由にとればよいのですが、控えめに少しずつとり、ほしければまた少しとるというように、何度かに分けてとります。一度に何種類ものお菓子を山盛りにとるのは、見苦しいものです。
 このように、お菓子は自分で何度でもおかわりしてよいのですが、お茶のおかわりは申し出て入れていただくこと。自分勝手に入れるのは、マナーに反します。

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