パーティーに招かれたら

 一口にパーティーといっても、ディナーパーティー、カクテルパーティー、ティーパーティー、ダンスパーティーなど、いろいろなパーティーがありますが、どんなパーティーでも、招かれたときに女性がなにより先に気にするもの、それは服装でしょう。近ごろの若い女性はなかなかおしゃれがじょうずですが、日ごろはハイセンスな服を着こなして生き生きとした女性なのに、パーティーとなるとこれが同じ人かと思うほど生気がなく、やぼに見えることがあります。
 せっかく上等のドレスを着ながら、どうもさえない人、着慣れない振りそでに気をとられてうわのそらの人、これも若い女性によく見かける光景です。このパーティーのために新調したらしいドレス、仕立ておろしらしい振りそでだけに、惜しいことと思わずにはいられません。
 一方、「私はドレッシーなドレスは着たくない」ということで、どんなパーティーでも着慣れたジーンズでという考えの人もいるようです。
 しかし、将来は条件が違ってくるでしょうが、現在では、パーティー会場としてよく使われるホテルなどのはなやかな宴会場には、もと労働省のジーンズは似合わないし、ドレッシーな装いのお客たちの間にまじると、見る人は違和感を覚えます。
 回りに調和せず、妙に浮き上がって見えるのは、あなたにとって損というもの。そのパーティーにふさわしい装い、身だしなみは、礼儀でもあり、あなたを美しく見せるための必要条件でもあります。

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 さて、パーティー用に新調しようという場合、あなたなら和装と洋装と、どちらにしますか。
 洋服を買うように、自分で品物を見くらべて和服を買う人は今の若い女性にはあまりいないようです。和服は、費用も見立ても親まかせというのがほとんどでしょう。親のほうも、娘を持てば当然という義務に似た気持ち半分、あれこれ選ぶ楽しみ半分で振りそでを買い与えているようです。
 「親が好きで買ってくれるのだから」という声が多いのですが、職業上、特に必要な人は別として、豪華な振りそでを毎る機会は、何回あるか考えてみてください。普通、友だちの結婚披露宴や謝恩会など、せいぜい二、三回というところではないでしょうか。
 三回として、二〇万円の振りそでなら一回七万円近く、帯や付属品を含めれば、一回あたりの金額は、驚くほどになります。
 このように減価償却の面から見ても、まことに効率の悪い話ですが、さらに、自分では着られないので、着付けは人にしてもらうという他人まかせが重なって、せっかくの高額投資も効果なく、かえって若さの感じられない借り物のような姿をさらす始末になることも多いのです。
 ドレッシーな服は苦」という人でも、洋服を着たことがないという人はまずいないのですから、和服よりは着こなしやすいと思います。それで私は、和服を着慣れない若い女性のパーティー着には、やはり和装よりは洋装をおすすめしています。
 さて、あなたが洋装にするとして、どんなパーティードレスがよいか、色やデザインやアクセサリーについて考えてみましょう。
 若いあなたを最高に美しく見せる色は、紺色です。明るいブルーもきれいですが、季節によっては寒々と見えることがあります。そこで、深みのある紺色の、スリーシーズン着られるシルキーな布地で、原型に近いようなシンプルなデザインを選べば、お祝いのパーティーだけでなく、弔事にも着られます。
 このようなベーシックドレスは、近ごろは既製品でもありますから、わざわざオーダーすることもないでしょう。できれば、別にオーガンジーなどの白でかええりとカフスを用意しておけば、時に応じて新鮮な感じを演出できます。
 和装が、いわば一つ一つを見るものなのに対して、洋装は、全体を見るものです。アクセサリーも姿全休を引き立てるために使います。洋装でアクセサリーの果たす役割は、想像以上に大きいものですから、あなたの予算にもよりますが、心得として、予算の半分はアクセサリーに回すべきものであることを覚えておいてください。
 せっかく新調したドレスが、着慣れないために借り着のようなぎごちなさを感じさせるとしたら、残念なことです。パーティー当日、はじめてそでを通すということでは、借り着同然で、ぎごちないのもあたりまえ。
 そこで、ドレスは必ず、あらかじめ身につけて、鏡の前で、正面だけでなく、うしろ姿も確かめ、横から見たり、休を動かしたりしてみましょう。
 ネックレス、ブローチ、コサージなどもあててみて位置をきめ、イヤリングもつけて全休をながめます。バッグを持ち、靴もはいてみましょう。
 パーティードレスに限らず、洋服を着る人は、何をおいても全身を映せる鏡を自宅に用意して、洋服を着るたびに鏡を見ることを習慣づけたいものです。
 はじめて着る新しいドレスは、特に着てみるだけでなく、部屋にかけておいて朝夕ながめてください。ながめているうちに、ちょうどキャンバスに絵を描くように、ふさわしいアクセサリーがあれこれと思い浮かぶでしょうし、ドレスがだんだん自分となじんでくるはずです。
 このように新しいドレスとおなじみになるには、ある程度の日数が必要で、パーティー直前にブティックに駆けつけるというあわただしさでは、どうしようもありません。十分なウオーミングアップなしではよい結果が得られないのは、スポーツによく似ているといえるでしょう。
 バッグも靴も、ドレッシーなものがパーティードレス向きです。まず無難なものをそろえたいということなら、黒エナメルの小型のバッグと、同じ黒エナメルのパンプスまたはサンダルスタイルを選べば、四季を通じて役立ちます。
 サンダルスタイルで気をつけたいのは、町でよく見かけるコルク底や麻、ラフィアなどでできてハるサンダシです。これらは元来、海岸ばきから発達したもので、生なりファッションやジーンズにはピッタリですが、ドレッシーなパティードレスには調和しませんから注意してください。ラフな感覚のバッグも、同様に不似合いなものです。

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