西洋料理のいただき方

 料理の最初に出されるのがオードブルです。オードブルは日本では前菜ともいわれ、食欲を増進させるために美しい色どりや珍しい昧の冷采料理が多くなっています。
 オードブルの主なものには、キャビア(チョウザメの卵の塩づけ)、スモークドサーモン(鮭のくん製を小さく、うすく切ったもの)、チーズなどが少量ずつ、数種類のものをまぜあわせて銀皿に盛られて運ばれます。
 ウェーターによって運ばれたオードブルは左側から出されますので、自分でとるかウェーターに取ってもらいます,食べるときは、一番外側にセットされているナイフとフォークを使って適当な大きさに切って食べますが、一口で食べられるものはフォークだけで食べてもかまいません。レモンが添えられている場合には、右手でしぼり、レモンの汁が飛び散らないように左手を覆うようにします。
 料理は、人数が少ないときは主賓が食べ始めたら、人数が多いときはウェーターが隣席へ移動したら、いただいてもよいと考えればよいでしょう。

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 スープは大別するとコンソメとポタージュの二種類です。コンソメはポタージュにくらべて上品なスープとされていますので、正式なディナーではこれが多く出されます。ポタージュは、コンソメにくらべて家庭食卓向きのスープです。
 スープは、液体ですが、料理の一種と考えられていますので、ウェーターは左側から給仕します。収りまわしのときはサービススプーンで八分目ほどすくいます。スープを収り分けたあと、別のウェーターが浮き実をサービスする場合もありますから、心得ておきましょう。
 スープは、テーブルの右手、ナイフの外側にセットされたスプーンを使って、手前から前方へすくって一口に静かに飲みます。音をたてて飲むのは良いマナーとはいえません。その際、スプーンの先端から飲まないで、横の中央からやや先端に近いところを口にあてるようにします。スープが残り少なくなったら、左手で皿の手前のふちを持ちあげ、前方へ傾けるとスプーンですくい易くなります。
 スプーンを手前から向う側にすくうのがイギリス式、この逆がフランス式です。日本ではイギリスのやり方を多くとり入れているようです。
 食べ終わったら、スプーンは上向きにして皿の中央から斜に、右手前の皿のふちにかけて置きます。
 ときによっては、スープが把手のついたブイヨンカップで出されることがあります。この場合は、スープスプーンですくってもよいし、把手を持って直接カップに口をつけて飲んでもよいでしょう。飲み終わったら、スプーンの柄を右にしてカップの中に入れます。
 パンはスープを飲みはじめてからデザートの間にいただきます。パンが出されたら好みのパンを二個ほど自分のパン皿にとります。パンは手で一口分ずつちぎり、その都度バターをつけるようにします。
 魚料理を総称してポアソンといいます。魚料理が出される前後には白ワインが出されます。白ワインは、魚とよく味が合うので、飲みながら魚料理を食べます。
 魚料理を食べ方から分けると、切り身、尾頭つき、殼つきの三つになります。切り身は、骨もきれいに取ってありますので、食べ方は簡単です。
 魚用のナイフとフォークは、ほり飾りのついた魚料理専用のものを使います。レモンが輪切りで添えてあるときは、魚の上にレモンをのせて、フォークの背で押さえるようにします。左端から一ロ大に切りソースをつけて、フォークでいただきます。
 魚料理のあとには肉料理が出されます。蒸し焼き料理(ロースト)以外の肉料理を総称してアントレと呼びます。肉料理の食べ方で特にむずかしい点はありません。ただ、串焼き(ブロシェット)については、食べ方に難しい点があります。なお、肉料理には赤ワインが出されます。付合せの野菜はナイフとフォークで一口大に切っていただきます。
 魚料理と肉料理のところで説明したとおり、魚料理には白ワインが、肉料理には赤ワインが出されます。飲み方は、片手でグラスの脚を持ち、グラスの縁をかむようにして料理の合間に飲みます。ワインはウェーターがつぎますが、断わるときは、グラスに指先を軽く添えます。
 なお、飲物は右側から給仕されます。
 蒸し焼料理は英語でローストといいます。骨なしのローストの食べ方は簡単ですが、骨つきの場合は食べ方が難しい。
 料理が終わるといよいよデザートです。デザートは菓子とフルーツですが、アイスクリームは、ババロアとかプディングなどとともに菓子の一つです。中央向う側にセットされたスプーンを使っていただきます。
 菓子のあとにはデザートとしてフルーツ(果物)が出されます。フルーツが出される前にはフィンガーボール全のせたフルーツ皿が出ます。これはフルーツをいただいた後、片手ずつ指先を洗い、果物の汁の汚れを落とすものです。あとはナプキンでふきます。
 フルーツは取リまわしのときは好みのものをとりますが、盛りつけの下の方からひき出したりしてはいけません。食べるときは、正式にはフルーツナイフとフォークを使いますが、これはなかなかむずかしいものです。メロンなどのように水けの多いものはスプーンで食べます。なしやリンゴは半分に切り、さらにそれを半分に切り、ジンを取り皮をむいていただきます。バナナはフォークで左はしを押さえ、ナイフで皮を開き、左はしから一口大に切っていただきます。
 デザートの最後はコーヒーです。この場合、デミタスという普通のコーヒーカ四プの半分の大きさのカップが出されます。砂糖とミルクを入れ、セットされたスプーンでかきまぜます。砂糖が角砂糖のときは、砂糖ばさみではさみ、いったんコーヒーカップの受け皿にとって、その後、自分のスプーンでカップにしずめ、かき回して飲みます。コーヒーカップは右手に持ちます。

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