もてなしの心得

 掃除は、部屋の中だけでなく、庭、玄関、家の前の道路などもしましょう。
 よその家を訪問したときに、とくに目につくのが洗面所やトイレです。念入りに清掃し、トイレットペーパーやタオル石けんなど不足のないようにきちんと整えておきましょう。
 玄関には客用スリッパやコート掛けもそろえておきます。
 また、客間や玄関などには花や鉢物を飾っておくとよいでしょう。
 客が到着したら、すぐ出せるよう、お茶やお菓子の準備をしておきます。使用する食品の数がそろっているかどうかも確かめておきましょう。できれば、おしぼりも用意しておきたいものです。

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 食事を出すときは、室に余裕がある場合には、別室に食卓の準備をしておきます。テーブルクロスをかけ、食器も並べ、花なども飾っておくとよいでしょう。
 食事に入ったら、皆が落ちついて楽しく食事ができるようにサービスすることが大切なので、それまでに料理の下準備も万全にしておきましょう。
 もし、店屋ものをとるのでしたら、わが家の品を一品は添えましょう。もてなしの心が通じます。
 客の到着する十五分ぐらい前迄には以上の準備を整え、自分の身仕度をしましょう。身ぎれいな服をきちんと着て、髪を整え、女性は化粧も控えめにしておきましょう。他の家族も小ざっぱりした服装でいるよう気を配ります。
 なお、冠婚葬祭に際しての訪問客に対しては、それぞれに合った服装をするようにします。
 部屋は涼しくしておきます。客を案内したらすぐに冷たい飲みものとおしぼりを出します。
 飲みものは、人によっては熱いものを好む場合もありますので、二杯目をすすめるときには、その旨たずねるのもよいでしょう。
 なお、甘さの強いものより、さっぱりしたものの方が喜ばれるようです。
 扇風機は、風が、全般にいくように調節しておきます。
 早目に部屋を暖めておきます。客を案内したらすぐに体の暖まる温かな飲みものを出し、親しい関係でしたらやぐらこたつを用意しておき、入ってもらうのもよいでしょう。
 玄関に乾いたタオルやぞうきんなどを用意し、ぬれた衣服や、汚れた足元などをふけるように気を配ります。靴が中までぬれていた場合は、新聞紙を詰めておくと水気が早くとれます。
 客が帰るときになって、雨がふってくる場合もありますので、安い傘を一、二本用意しておくとよいでしょう。返さなくてもよい旨伝えれば、客も気楽に使えるでしょう。
 子どもはじっとしているのをきらい、動き回りますから、高価なもの、こわれ易いものそのほか大切なものは、片づけておきます。そのかわり、おもちゃや絵本など、子どもが遊べるものを与えておくとよいでしょう。
 お菓子や果物などを与える場合は、その子に対する教育方針もあると思いますので、一度、親に聞いてから出すようにします。
 マージャンや囲碁などをやりにきた客には、遊びながら食べられるものを用意しておきます。
 たとえば、軽い食事用に、おにぎりやサンドイッチなどがよいでしょう。ほかにお菓子やお茶などを出しておき、あとの接待は、主人にまかせておけばよろしいでしょう。
 夜がおそくなるようでしたら、夜食を用意しておいて、客にひとこと挨拶し、先にやすんでかまいません。
 酒のつまみとしての料理は、手のこんだものを少々よりも、酒の肴程度のものを何品か出した方がよいようです。お互いに酒好きの場合は、すすめる方もすすめられる方も度を過ごしがちになりますから、頃合をみて、タイミングよく切り上げるようにすることが大切です。もうそろそろ潮時と思ったところで、ごはんにみそ汁、漬物、あるいはお茶漬などを出すとよいでしょう。食事をしない方にも熱いお茶と漬物などを出すような心づかいをしましょう。くれぐれも、酔いすぎて気分が悪くなるほど飲ませたりしないように注意します。
 前もって泊ることがわかっているときは、布団などはよく日光に当て、シーツや枕カバーなども洗濯のしてある清潔なものを用意しておきます。ねまきや洗面具、タオルなども整えておきます。
 泊り客の場合は、長時間一緒にいるのですから、あまり気を使いすぎると、お互いに疲れてしまいます。適当な時間をみはからって、寝室に案内してくつろいでいただくとよいでしょう。
 なお、他人の家は、勝手がわからないので、夜トイレに立ったときなどのために、常夜灯をつけておくようにします。

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