事故・災害見舞いの仕方

 交通事故その他の事故は、突発的に起きるものですから、知人が事故に遭いケガなどをしたことを知ったらとりあえず留守宅に見舞いの挨拶に行くか、電話をするなどしてケガ人の様子を知ることが肝心です。見舞いの品は、ケガ人や事故の様子を見て、その後適当な時期に贈ればよいでしょう。事故直後は、家族の方もかなり動揺されていることと思います。親しい間柄であれば見舞いに駆けつけて、お使いをするとか、留守宅の家事を引き受けるとか、子供の世話をする等の労力奉仕がなによりの見舞いになります。
 災害の見舞いは、形式よりも実が大切です。駆けつけることのできる範囲なら、働けるような身支度をしてすぐに飛んで行き、手助けをすることがなによりの見舞いです。
 知り合いの家が火災にあったと聞いたら、すぐに駆けつけましょう。類焼は免れても、消火作業のために家の中が水浸しになっているおそれもあります。延焼中は現場に立ち入れないでしょうが、鎮火後の後片づけがあります。よく駆けつける際には、軽食を持参するとよいといわれていますが、今はどこでも近くに食料品店がありますので、とり敢えず現金だけ持って手伝いに行き、それから必要なものを買ってもよいでしょう。
 たとえ、近隣にいても内情を詳しく尋ねる程のつき合いをしていない人の場合や、知り合いでも、火元からかなり離れているから類焼はしていないと思われる場合でも、見舞いに出かけるのはよいことです。
 見舞い品は、当座なら食料品がよく、一段落してからなら衣類、寝具類、日用雑貨がよいでしょう。全焼して荷物の置き場にも苦労しているときは、品物よりも現金がいちばんよいと思います。この場合の見舞いの品には仰々しく紅白の水引きはかけず、白い封筒にお見舞いと書くだけにしておきます。品物も水引をかけず紙袋などのまま、励ましの言葉を添えて渡せば十分です。

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 地震、風水害も狭い範囲の災害であれば、火事見舞いと同じ見舞い方でよいのですが、災害が広域にわたっている場合は、鉄道、道路等の被書状況や宿泊施設の有無などをよく考慮して対処する必要があります。
 よほど近隣にいる場合なら、食料、飲み水、救急用品などを持って駆けつけますが、それ以外の人の場合には、被災地の状況がある程度わかってから行動した方がよいでしょう。
 見舞い品は、先方と連絡がとれれば必要なものを尋ねればよく、一般的には火事見舞いと同様、食料品、日用雑貨、衣類などが喜ばれるでしょう。現金でももちろんかまいません。
 自分が被災者の立場になった場合には、見舞いは遠慮なく受けることです。こういう場合の遠慮はかえって失礼ですから好意は素直に受けましょう。災害見舞いは、労力提供、金品などいろいろありますが、いずれの場合もお返しはいりません。落ち着いた時点で礼状を出せば、それで十分です。ただ、被害がわずかであったり、全くなかった場合で、いただきっぱなしが心苦しければ菓子析程度のものをお返しすればよいでしょう。
 なお、とかくあわただしさにまぎれて、お見舞いくださった方々の名前を忘れてしまいがちになりますので見舞客のリストなどを作っておくとよいでしょう。
 最近のような交通状況では、加害者になってしまった人も一種の被害者だともいえます。本人に代わって先方との交渉を引き受けてくれる人を紹介するとか、相談にのったり、勇気づけてあげたいものです。

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