病気見舞いの仕方

 病人の見舞い方は、病人と自分との関係をはじめ、病気の種類や容体、その後の見通しなどによって違ってきます。
 病人が身内や特に親しい間柄であれば、可能な限り積極的に見舞いに行ってもよいと思いますが、それ以外の人の場合はいろいろ配慮が必要です。
 数日で全快するような病気であれば、わざわざ見舞う必要はありません。
 病人と個人的なつき合いがない場合は、直接見舞いに行くと病人が気疲れするので避けた方がよいでしょう。
 先方の家族や病人と特に親しい人などに、見舞いに行ってよいかどうかを尋ね、はっきりした返事が得られなかった場合は、直接見舞いに行かない方がよいでしょう。
 直接見舞いに行くとしても、発病直後や入院直後、手術の前後などは、面会謝絶の札がなくても避けるべきです。
 重体の場合は、面会謝絶と知っていても見舞いに行き、直接病人には面会せず、家族の方か付添の方に丁重な見舞いの挨拶をして、見舞いの品を渡し、早々に辞去します。
 家庭で療養している場合は、見舞いに行くことを前もって家人に告げておきます。
 また、見舞いは、直接面会に行く以外に、手紙や家人に電話をする方法もあります。病人としても、苦しんだりやつれた姿を見せたくないかもしれません。そのところもよく考えて見舞うようにしましょう。
 見舞いの品は、面会に行った場合なら直接本人に渡しますが、面会できなかった場合には、家族か付添の方に手紙あるいは見舞いのカードを添えて渡します。送る場合は自宅宛とします。

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 病人を見舞うのは、病人を慰め励まし、看病の家族の方の労をねぎらうのが目的ですから、相手の心を傷つけるようなことや気にすることを言ったり、したりしないように十分気をつけてください。
 次に病気見舞いのタブーを挙げますと
 見舞いに、幼児は連れて行かないようにします。泣いたり、騒いだりすると、病人やまわりの人に迷惑をかけるだけでなく、病気によっては感染するおそれもあります。
 派手な服装は困りますが、あまりしめやかな服装もふさわしくありません。病人の気持ちを引き立てるような、明るくさわやかな服装で訪れましょう。そして強い香の香水をプンプンにおわせるのもいけません。
 付添人とのヒソヒソ話は病人をむやみに不安に陥れますのでやめましょう。病人の神経はとてもデリケートになっています。気をつけてください。
 長話し、そして高笑いはいけません。長居をすると病人は疲れ病状にも影響します。
 食品の場合は、病気によって注意が必要です。胃腸、肝臓、腎臓の病気や糖尿病などは食事の制限がありますから、食品は避けた方がよいでしょう。
 切り花や果物は病気見舞いにふさわしい品ですが、どちらも重なると処置に困ります。先に見舞いに行った人に病室の模様をうかがったり、見舞客の多い病人のところへは、避けた方が無難でしょう。
 なお、年配の人の中には、はち植えは「根つく(寝つく)」といって嫌う人もいますし、シクラメンは「死苦」に通じる、けしの花は散りやすい、つばきは首が落ちる、などと縁起をかつぐ人もいますので注意しなければなりません。
 適当な贈り物が考えつかなければ、現金か商品券、図書券などにしても失礼にはなりません。ただし、あまり親しくない人や目上の人には贈りません。
 長期療養を見舞う場合は、なによりもたびたび見舞いに行くことが一番の贈り物でしょう。直接見舞いに行けなければ、手紙を時々書いて、元気づけてあげましょう。
 贈る品は、予算のことも考え、毎回贈らなくてもよいのですが、手ぶらではどうもと思うようでしたら、季節の果物やお菓子を少しとか、軽く読める雑誌やマンガ本などを持って行くとよいでしょう。
 あまりたびたび見舞いに行けないようでしたら、寝巻やタオル、シーツなどが喜ばれます。寝巻は木綿の吸湿性のよいもので、脱ぎ着の楽な前開きのものを選びましょう。

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