お返しの仕方

 お返しの品の金額は、あまり高価過ぎるのはかえって失礼です。昔の人はお返しの目安として、慶事の場合、目下の人には全返し(贈られた品と同等の品)、目上あるいは、同等の人には半返し(半額程度の品)、弔事は目上、目下にかかわらず、すべて半返しか三分の一返しとしたものです。
 しかし今日では、感謝の気持ちを伝えるのがお返しの本意ということで、大抵の場合は半返し以下が一般的のようです。金額がバラついている場合は、三〇〇〇〜五〇〇〇円まで、一万円まで、二万円までというようにランクに分け、ランクごとに品物を統一するのもよろしいでしょう。
 なお、お返しには品物だけを贈るとは限りません。仲間が何人かで贈ってくれた場合、その人たちを招いて軽い接待をするのもよいでしょう。ことに結婚悦いのお返しなどには、新家庭の披露も兼ねてすれば、きっと皆んなに喜ばれるでしょう。

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 贈る場合と同様に、お返しも感謝の心がなにより大切なので、形式的に高額なお返しはかえって礼を欠きますし、すぐさまお返しを差し上げるのも、よい印象を与えません。
 贈られたら素直に受けて、すぐお礼の言葉や感謝の手紙を送ることが第一です。お返しは、そのあと考えればよいのです。
 具体的には、慶事の場合、受け取った日から十日〜二週間ぐらいのあいだ、弔事は三十五日から四十九日までが目安となります。
 災害や火事見舞い、目上の人からの病気見舞い、入学・卒業祝い、栄転祝い、誕生祝い、お世話をした人からのお礼などには、お返しはしなくてよいとされています。また、自分の勤務先の会社や団体、組合などからされたものにも、お返しをする必要はありません。結婚式のお返しは、披露宴に招待したときは引き出ものですませますので、特別なお返しはいりません。
 ただし、この場合も、もらい放しではなく、お礼の手紙やはがきで感謝の気持ちを伝えるようにします。
 結婚、出産、七五三、受賞、金婚式、新築、病気全快などのおめでたいときに、内祝いの品を配ります。内祝いとは、本来、慶事の喜びをともに喜んでいただきたいという意味です。したがって、お祝いをいただいたかどうかに関係なく、こちらから進んで差し上げるべきものです。
 内祝いという性格上、親類やごく親しい人、お世話になった人が相手ですから、誰にも同じ品を贈るのが礼儀です。
 お返しの品物は、普通はふろしきやタオル、シーツ類、陶器・漆器類、お菓子などですが、慶事の場合は、赤飯、紅白の砂糖、かつお節、菓子類、弔事のときはお茶、おまんじゆう、ハンカチなどが多く使われます。普通の贈り物のお返しには砂糖や石けん、その他の日常品などがよいでしょう。

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