墓はいつごろ建てるか

 お骨は、先祖代々の墓地のある人は、その墓の下につくってある納骨部分に安置すればよいのです。しかし、よほど広い先祖墓地をもっている人は別ですが、今どき新仏のたびにお墓を建てることは、非常に困難であるようです。
 新しい墓地を入手して新仏の墓をつくろうとする人は、まず初めに白木の仮の墓標(角塔婆)を建てておき、そうして本当の墓標は一周忌に建てるのが古くからのしきたりとなっております。
 新しいお墓の表面に仏名、横に没年月日と俗名、裏面に故人の略歴を彫るのが普通ですが、墓地難から、新仏ごとに石碑を建てるのではなく、「○○家代々之墓」と彫ったもの、あるいは別に薄い石で出来た「墓誌」に、埋葬のたびに新仏の仏名と死亡年月日を彫り加えていく方法が普及しておりますが、地域によっては、その度に彫ることをしないところもあるようです。
 お葬式の後始来がつくと、お骨の処置を決めます。この場合、三十五日、四十九日の法要をしても墓地の手配がつきそうにない場合は、法要後菩提寺の納骨堂か霊園に預け、墓地が決まったときに、法要をした後、埋葬します。お寺や霊園では遺骨は五年くらいは預かってくれます。
 葬式を生前に営む人もありますので、生前に自分のお墓を建てる人も決してめずらしくはありません。その場合には、氏名に朱墨を入れておきます。
 なお、夫が亡くなったとき、生存中の妻も戒名(法名)をうけてお墓に夫と並べて刻み込むことは昔から行われてきておりますが、この場合も「大姉」「信女」の前の二文字に朱墨を入れておき、没後にその朱色を消すことにします。朱には、生きていて血が流れているという意味があります。

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 仏壇を大きく分けますと塗りの仏壇と唐木の仏壇の二とおりのものがあります。塗りの仏壇は杉村を使って遺られ、そのうえにウルシや金箔を押して仕上げられております。主に関西地方を中心に北陸や東海地方に多く普及しております。
 また、唐木の仏壇は、材料が黒檀、かりん、桑の木といろいろありますが金箔をほとんど使用していないのが特徴といえます。東京を中心に普及しておりますが、低段も塗り仏壇にくらべてより大衆的といえます。
 仏壇はもともと仏ができたから必要であるというものではなく、毎日の生活のささえとして、み仏を信仰し、先祖をうやまい、感謝するためにも設けたいものです。
 仏壇は、三十五日か四十九日の忌明け法要前には是非用意するようにします。遺骨の埋葬や納骨は、ふつう忌明け前までにはすませますので、位碑を安置する仏壇もその時期に合せて用意するということです。
 仏壇は、すでに説明したような種類のものがありますが、値段の考慮も大事ですが、ほかの家具と同じように、住居に適したものを選ぶことも大切なことです。
 また、仏壇は、宗派によって造りが異なりますので注意しましょう。仏壇店に行って自分の家の宗派をいえばわかります。
 なお、仏壇を部屋に置くときはかならず東向きか南向きに置きます。これが正しい置き方です。
 仏教の盛んなところでは、家を建てるときには必らず仏間を用意し、その家の中心として定めます。田舎のように、大きな家ではなく、都会の狭いところなどでは、小さな仏壇を求めてたんすの上に安置している家庭も多いようです。
 仏壇に欠かせないのは仏像です。仏像の代りに小さな掛けものになっている仏画で間に合せても結構です。阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来等の掛軸が多くみられます。
 新しいご本尊(佛像)は、位牌を入れる前に僧侶に一度拝んでもらうのが建前です。この儀式を開眼供養といいます。
 数珠は、紫檀、黒檀、菩提樹、白梅などの木製から水晶など宝石を使った高価なものまでいろいろありますが、特に、女性のもつ数珠は喪服姿の唯一のアクセサリーですので是非美しいものを選びたいものです。
 仏具は、ほかに茶湯器、仏飯器、高坏、香炉、木魚、鐘などがあります。

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