親族代表・葬儀委員長の挨拶の仕方

 告別式が終わり、出棺の準備がととのったところで、葬儀委員長や喪主またはこれに代わる親族の代表者が挨拶をします。この挨拶には、会葬していただいたお礼と故人への生前の厚誼に対する感謝、今後の遺族に対する支援のお願いなどを盛り込んだものとすればよいでしょう。長々と演説をするようなことは避けて、なるべく、簡単な挨拶にとどめます。
 喪主の挨拶の例
 「本日は、みなさまにはお忙しいなかを、わざわざご会葬のうえ、最後のお見送りまでいただき、まことにありがとうございました。故人も、さだめし、ありかたく感銘いたしていることと存じます。また、故人の病気中は、たびたびお手あついお見舞いをいただきまして、まことにありがとうございました。ここに、故人に代わりまして、故人の生前にたまわりましたご厚誼に対し、厚くお礼を申しあげますとともに、今後とも、わたくしたち遺族のうえに、変わりなきご指導ご鞭穏をたまわりますよう、お願いいたします。たいへん簡単ではございますが、これをもちましてお礼のことばとさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。」
 親族・代表者の挨拶の例
 「遺族を代表いたしまして、皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。本日は、ご多用中にもかかわりませず、ご会葬、ご焼香を賜り、まことにありがとうございました。お陰をもちまして葬儀、告別式もとどこおりなく相済みました。生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、また、最後のお見送りまでいただきまして、故人もさぞかし皆さまのご厚情を感謝していることでございましょう。あとに残りました、妻君子、長男一男になりかわりまして、ここにお礼やらご挨拶申し上げる次第です。どうか今後も、故人生前と変わりなき、ご交誼を陽りますようお願い申し上げます。本日はまことにありがとうございました。」
 葬儀委員長の挨拶の例
 「本日は、故○○の葬儀を行いましたところ、ご多用中にもかかわらずご参列くださり、また、ご丁寧にお見送りいただきまして、まことにありがとうございました。さぞかし故人も、皆さまのご厚誼に深く感謝しておることと存じます。ここに厚くお礼申し上げます。ほんとうに長時間にわたりご参列くださいましてありがとう存じました。」

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 正式喪服はモーニングコート(以下モーニングと略)です。ズボンは黒か、黒とグレイの縦縞のものを着用します。シャツは白、カフスボタンは黒石かパールなど目立たないものとします。ネクタイは黒無地とし、タイピンはつけません。ベスト・靴・靴下・手袋も黒にします。また、ズボンにはサスペンダーを使うのが正式です。
 遺族・親戚・親しい友人は喪服を着るのが常識ですが、一般会葬者や若い人達などは略礼装でもかまいません。
 モーニングの持ち合せのない場合は、黒、濃紺、ダークグレーなどの背広に、喪章を左腕に巻いて参列して構いません。
 なお、モーニングは昼間用の礼服です。通夜に着たらかえっておかしいので、この場合は、黒のスーツを着るべきでしょう。
 男性の正式の和装喪服は、黒の五つ紋の羽織袴で、祝儀の礼装と同じです。帯は角帯、袴は仙台平か博多平の馬乗袴を着用します。下着と長襦袢は白かねずみ色とします。羽織のひもは白、足袋も白、はきものは畳表つきの草履で鼻緒は白が正式ですが、黒でもかまいません。祝儀のときと違って、扇子は持ちません。
 普通の礼装は、黒無地の五つ紋か三つ紋の羽織に縞の着物でよいでしょう。下着は省略し、足袋は黒、紗はつけます。
 夏は黒絹の五つ紋付に、黒絹または紗の五つ紋の羽織・縮のある絹の夏袴、長襦袢は白麻です。
 死亡直後の弔問は、榜をつけず縞の着物に無地の羽織でよいのですが、通夜には袴をつけます。
 女性の正式の洋装喪服は黒色のアフタヌーンドレスやスーツです。布地は、つやのないものを用い、袖は長袖にします。真夏でも半袖ぐらいのものやノースリーブはいけません。帽子・手袋・靴はすべて黒でハンドバックも小型の黒を持ちます。黒の正式のアフタヌーンドレスやスーツがない場合は、黒のドレッシーなワンピースか地味な色のスーツを着ますが、ブラウスを用いる場合は、白でなく黒が正式です。一般弔問客は、黒でなくても、地味な色の無地の洋服でしたら構いません。
 女性の正式の和装喪服は、黒の五つ紋付の無地、白の下着と儒杵、帯は黒の丸帯、帯あげは黒または白、帯どめは黒の元締、足袋は白、はきものは黒の布張りか畳表のもので、黒の鼻緒の草履を用います。日本の喪の色は、黒一色ではなく、白・うすねずみ・あさぎなどとされていて、昔の正装は、白無垢に白帯を用いたものです。黒一色の喪服は、西洋の影響のようです。
 一般の会葬なら、色無地か地味な平常羞に帯だけを黒にすれば、准喪服になります。
 学生は制服に喪章をつけるだけでよく、子どももできるだけ黒っぽい服装に、黒い靴を用いるようにします。
 女性の場合には洋服・和服の別なく喪服を着るときは、片化粧といって口紅を用いず、アイシャドーや赤いマニキュアなども禁物で、髪型も地味にまとめます。香水なども香りの強いものは避け、オーデコロンぐらいにします。アクセサリー類は、いっさいはずしますが、結婚指輪ははずさなくても構いません。ただ、真珠のアクセサリーだけは例外として認められていますが地味なデザインのものに限ります。
 神式もキリスト数式も、喪服やアクセサリーの着装については、仏式の場合と変わりありません。
 ただ、キリスト数式の場合の男性の正式喪服はモーニングで、黒または灰色の手袋をします。
 女性の服装は帽子から靴まで黒一色でそろえます。また、教会での葬儀の場合、女性の信者は、帽子かベールを着用します。

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