弔辞・弔電披露の仕方

 告別式では、仏式、神式、無宗教葬を問わず、弔辞を朗読することが多いようです。故人ととくに親しかった友人や知名人二、三名に弔辞を依頼します。弔辞の依頼は早いほどよく、世話人などが連絡します。その場合、話が重複しないように、ある程度内容を指示して頼むとよいでしょう。
 依頼されないが、どうしても故人をしのんで弔辞をのべたいと思う人は、前日までに遺族か世話人などに申し出ておくようにします。
 弔辞は、巻き祇か奉書に、薄墨でていねいに清書します。薄く書くのは、哀悼の意を表する意味があります。それに上包みをして、表に「弔辞」あるいは「追悼の辞」と書きます。弔辞は、要するに、故人の生前の業績や人柄などをたたえ、その死を惜しむ気持ちをのべるものです。

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 弔辞の披露は「ただいまより弔辞をちょうだいいたします。」と司会者が挨拶し、弔辞を読む人の名前をその都度呼びあげます。指名をうけたら席を立って、霊前にすすみ、焼香台または玉串案、献花合の前に立ちどまって、遺影に一礼し、弔辞をひらいて、両手に持って朗読します。朗読が終わったら、もとのとおりにたたんで、上包みの表紙か封書に入れて、向こう向きにして祭壇のわきにおきます。そして、一礼してから、三、四歩うしろへ引き下がり、遺族ヘー礼して席へ戻ります。
 弔辞の披露が終わると、司会者は「弔電を披露させていただきます」とのべて弔電の披露に移り、司会者が読み上げますが、時間のないときは、代表二、三通を披露し「ほかに○○通ちょうだいいたしておりますが、時間の関係上省略させていただき、ご霊前へお供えいたします。」と参列者に対して断りの挨拶をのべます。
 弔辞の書式は、最初に「弔辞」と書き、二行目から、本文を書きます。弔辞は、故人の生前の業績や人柄などをたたえ、その人の死を惜しむ気持ちをのべるものですから、故人の特徴がにじみ出る思い出などを中心とした文章とするのがよいでしょう。その型はだいたい決まっているようです。基本的な型をあげますと、次のようになります。
 冒頭は、「謹んで○○小学校長○○先生の御言前に申し上げます」とか「本日ここに社長の葬儀を執行するにあたり、私たち社員一同は、今は亡き社長の言に心から哀悼の辞をささげます」のように書き出します。また、友人や後輩などの場合には、「○○君」「○○さん」というように呼びかけます。
 主文である内容は、故人の生前の業績や人徳などをたたえるようにします。若くして亡くなった人の場合には、故人がいかに有能で前途を期待されていたかとか、人から愛されていたかとか具体的にのべるとよいと思います。つぎには、その人を失ったかなしみの情や故人の遺族に対する同情の意を表わします。
 結びとしては、「心からみ霊の安らかなことをお祈りして、弔辞といたします」とか「今は帰らぬお姿をしのび、謹んでここに弔辞を申しのべます」とか「先生は私達の中に今も生きておいでになります。いつまでも、私達とともに、私達の中に生きていてください」のようにのべて終わります。
 本文を書いた後に、最後として、年月日と肩書き氏名を各一行ずつに書きます。肩書のない人は書かなくてもかまいません。

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