告別式の進め方

 葬儀が終わると、五分間ほどの休憩時間を設け、そのあいだに、喪主をはじめ、遺族、親戚は焼香台の右側に並び、葬儀委員や世話役、親しい知人、友人などは左側に並んで、焼香客を迎えます。場合によっては、遺族、近親者による葬儀が終わると、僧侶の合図により「ご会葬の方は焼香をどうぞ」とうながし、ここから自動的に告別式に移行することもあります。
 僧侶の読経の続くなかを、一般会葬者の焼香が始まります。会葬者は焼香するときに喪主と遺族に目礼で挨拶します。喪主や遺族もそれに返礼するのがしきたりで、いちいち「ありがとうございます」などという必要はありません。
 会葬者が多く、焼香合が混雑しているときは、三回くり返す焼香を、一度で済ませてもよいことになっています。また、会場が狭く祭壇の前に一人ずつ焼香に進み出るのが窮屈なときは、回し焼香といって、香炉と抹香を順ぐりに回す方法で行われることもあります。
 一般会葬者の焼香が終わると僧侶が退場します。
 告別式が終われば出棺です。一般の会葬者は、焼香を行い、都合があればそのまま引き取ってもよいのですが、事情の許すかぎり、焼香を終ったあとも、居残って、出棺を見送るようにします。

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 一般会葬者の服装は、平服でかまいませんが、できるだけ地味なものを着用し、男性はネクタイと靴は黒にします。女性は、口紅、アイシャドーなどの化粧を落とすか薄くし、アクセサリーは結婚指輪と、真珠のアクセサリー以外は、はずすようにします。
 告別式場には、入り口付近に受付がありますから、受付係に丁重におじぎをし、名刺を出す場合は、名刺の左下を表側に析って名刺受にのせ、弔問者記帳簿があれば、それに記名します。香典を持参した場合は、受付係に「ご霊前にお供えくださいますよう」といってさし出します。受付係が親しい者であっても、長々と挨拶を交わしたり、声高におしゃべりしてはいけません。
 受付係は、新しい弔問客があるたびに「おいそがしいところを、わざわざありがとうございます」と、丁重に、低めの声で礼をのべます。そして、記帳簿があれば示して記帳をお願いします。香典を出された場合は「ご丁寧にありがとう存じます」と礼をのべ、香典受に重ねておきます。たとえ、相手が親しい人であってもけっして私用は話し合わないようにします。
 そのとき、まだ葬儀が終わっていない場合は、待合所を示してしばらくのあいだ休息していてもらいます。すでに、告別式が始まっている場合は、「どうぞ、あちらでご焼香をお願いいたします」といって、式場の入り口を示します。
 告別式では、会葬者の持物の紛失や盗難事故のないよう主催者側の注意が必要です。会聾者は、みんな黒一色ですから悪意はなくても、靴など間違えて履いていく人もいますので、預かる係の人は細心の注意を要します。
 大規模な葬儀や告別式では、預かり札を用意して事故を防ぐとよいでしょう。
 神式の場合の告別式に当たる儀式は、葬場祭の中に含まれ、式の後半に行われます。
 斎場にのぞむ前には、手水舎で必ず手を洗ってください。これは、手を洗うというより心を清めるための作法でもあります。
 神社によって葬場祭の式次第は異なりますが、一同手水のあとだいたい次のような次第で進められます。神職人場、開式の辞、修祓、斎主一杯、奉幣・献饌、斎主祭詞奏上、誄詞奏上、弔辞・弔電披露、玉串奉寞、斎主一杯、撤幣・撤饌、神職退場。このあと次のような葬場祭閉式の辞がのべられ、引き続いて告別式がもたれます。
 告別式は「これをもちまして故○○殿の葬場祭をとどこおりなく終了しました。これより告別式に移ります」と進行係がのべ、一同が一般参列者のほうを向いて座り直して始められます。
 一般公募者が玉串奉天をして死者と最後の別れをし、遺族は一人一人に黙礼します。以上が終了すると、「これをもちまして故○○殿の葬場祭ならびに告別式をとどこおりなく終了いたしましたごと進行係が近親者などに挨拶し、儀式はすべて終了します。
 なお、会葬者のその他の心得については、仏式の場合と同様です。
 キリスト教では、本来は、告別式というものはありません。日本においては、日本の習慣に合わせて告別式の儀式がつくられています。
 カトリック、プロテスタントとも、一般会葬者一同の献花がこれにあたります。
 なお、会葬者のその他の心得については、仏式の場合と同じです。

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