祭壇の飾り方

 仏式の場合には、宗派により、多少の違いがありますが、三段飾りから七段飾りまであります。五段以上の祭壇を飾るには、少なくとも、八畳ぐらいの広さが必要となります。祭壇には、位牌、遺影、供物をのせた三方、ろうそく、供花、焼香炉、線香立て、りんなどを置きます。祭壇一の前には僧侶のためにざぶとんを用意します。これらはすべて葬儀社に頼めばやってくれますので、どの程度のものにするのか、はっきり伝えておくとよいでしょう。殯室にすべき部屋が狭いところにあまり多く飾ると遺族のすわる場所もないということにもなってしまいます。棺をりっぱなものにするなり、供花や供物で盛大に飾るなりして、祭壇自体あまり大きなものにしないほうがよいでしょう。
 供花、供物の並べ方は、近親者からのものは血縁の深い順に、友人や知人などからのものは故人との関係の深い順に、それぞれ棺に近いところから並べます。なお、祭壇に飾る遺影は親しみやすい写真にしましょう。

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 祭壇は、地方や場所によってかなり異なります。都会地などは、すべて葬儀社によって祭壇が造られます。この祭壇は出棺と同時に取り壊されます。
 田舎など、床の間があって広いところでは、壇と棺とは別々にいたします。床の間に壇を飾りその家の宗派によるご本尊を檀那寺からお迎えして飾り、普通、壇は一週間または二週間、長いところでは、三十五日が終了するまで飾っておきます。
 棺は、その部落で共同の棺台があって、それに安置して、葬儀終了まで使用するようにしてあります。
 神式の場合の祭壇は、仏式に比べるとかなり質素なものです。
 会場には、一段高い壇上に斎主(神葬祭を司る神職)と斎員(神職)、楽人の席を設けます。
 棺は、部屋のいちばん奥に安置し、棺を囲む三方に壁代(縫い取り模様のある幕)を張り、その外側に忌竹を立てて、しめ繩、鯨幕(黒白幕)などを張ります。祭壇には灯明、榊、遺影、塩、米、水、海草、野菜、くだもの、菓子などの供物を飾ります。なお、これらの飾りつけは葬儀社に頼めばやってくれます。
 また、この他に遺族がどうしてもやらなければならないことは、右の供物のほかに常饌を供えるということです。常饌とは、故人が生前好んで食べていたもののことです。これを生前故人が使用していた食器に盛り付け、箸をそえて、納棺から出棺までの朝夕供えます。神道では、生臭さものも供えてかまいません。
 神式葬儀といっても、神社では行いません。葬儀と告別式の祭場は、自宅か公共の斎場などに神職を招いて行うわけですので、会場の設営などの都合上、どこで行うかを葬儀社にはっきり伝えておきます。
 神式では、仏式の位牌に相当するものとして、銘旗というものがあります。さらに、祭具、葬具については、神式独得のものがありますので、葬儀社を利用せず飾る場合は、神職とよく相談しましょう。また、霊富、銘旗、墓誌、墓標などの文字を書くために、字の上手な人を選んでおくことも必要なことです。

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