地鎮祭の仕方

 地鎮祭とは、土木工事や建築工事を始める前に、その工事が無事に終了するようにと、その土地の鎮守の神を祭って、祈願する行事です。その土地に家を建てるということは、その土地の氏子になるという意味あいから、地元の神社の神官に依頼するのがしきたりのようです。
 地鎮祭の出席者は、工事の依頼側と請負側の関係者だけが参列します。日取りは、依頼者と工事責任者、そして神官が相談して、吉日でそれぞれが、都合のよい日を選びます。大安とは限らず、家族全員が出席できる日曜日なども吉日といえます。

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 家を建てる場合は、工事の間、なにかと近所に迷惑をかけることになりますから、地鎮祭のときに、依頼者は、隣近所ヘタオルや菓子析などを持って挨拶に行くようにするのが礼儀です。これは、入居してからのおつきあいのためにも必要なことといえます。
 地鎮祭を神官に依頼するときは、場所と日時、家の型などを告げ、依頼者が用意するものと神官の方で用意してくれるものの打ち合わせなどをしっかりしておきましょう。一般に、依頼者側が用意するものは、青竹四本(工事責任者に頼めば用意してくれます)、酒一升、白米と塩各一合、尾頭つきの魚、するめ、野菜、果物などです。神官は、祭壇やしめ繩、榊などを用意します。
 式場作りは、工事場の中央に清砂を盛り、しめ繩を張り、小さな鏡や五色の御幣を祭ります。そしていわゆる海の幸と山の幸をお供えします。一般には、八足台に向かって右側の三方に海の幸、左側の三方には山の幸をお供えします。お供え物は、半紙を三角に析ってお盆にのせ、その上に茶碗一杯ぐらいの洗い米を盛ったもの、小皿に塩を山盛りにしたもの、するめか尾頭つきの魚をお盆に盛ったもの、野菜と果物、お神酒を一升、水をコップー杯、そのほかに榊をお祓い用に二本、神が宿る依代用に四、五本用意します。地鎮祭の順序は、一般には、入場、神官拝礼、お祓い、祝詞奏上、玉串奉奠というように進められます。玉串奉奠は、依頼者、家族、工事責任者と関係者の順に捧げます。玉串の捧げ方は、神官から玉串を受け取ったら、玉串の表を上にしたまま右手で根もとのほうを持ち、さらに左手で枝先を持ち、神官に一礼します。それから神前の一メートルほど手前まで進み、玉串を目の高さまで捧げ、神前に一礼します。そして、さらに二、三歩前に出て、枝先に添えていた左手を根もとまでおろし、右手を枝先に添えて玉串を「の」の字を書くように手前にまわし、左手を下に持ちかえて、根もとのほうを神前に向けて供え、二礼二拍子します。このようにして順番に進めていきます。一通り終わると、この後全員で、お神酒とは別に用意したお酒で乾杯します。
 地鎮祭が終わりましたら、神官に祝儀を包みます。神官には、お供え物の他にお礼としてお金を包んで、紅白の水引をかけ、「御神饌料」と表書きし、お供え物を用意してもらった場合には、その分を「御車代」といった名目で別に包みます。神官が車を使った場合は、お供え物の分と合わせた相応の金額を包むようにします。また、工事関係者には地域的に祝儀を出さないところもありますが、出す場合には、金額や頭数などを直接工事責任者にたずねればよいでしょう。金額については決まってはおりませんが、とび職などの工事関係者が一ならば、工事責任者には、その二、三倍程度を包むのが一般的とされています。この際、地鎮祭の準備いっさいを依頼した場合には、祝儀分に加えて実費や足代なども包まなければなりません。祝儀は、別々の祝儀袋に入れ、「御祝儀」と表書きし、工事責任者にまとめて渡しておいて配ってもらえばよいでしょう。そのほかには、儀式の後に催される祝宴のために、酒、料理、赤飯の折詰などを用意します。最近では、車を運転する人がふえていますので、祝宴は簡単にして、酒や料理などを持ち帰ってもらうようになってきました。

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