受賞祝いの仕方

 現在、日本には、勲章をはじめとしてたくさんの褒章や各種賞があり、受賞の機会もかなり身近なものになっています。
 お祝いは、受賞した賞の性質によって、おおやけに祝うか内輪だけで祝うか異ります。いずれにしても、受賞者は長年の努力が認められて賞を受けたわけですから、周囲の人は大いにお祝いをしてあげるとよいでしょう。
 普通受賞者は、その賞にかかわり合った人や、近親者、特に親しい友人ぐらいにしか報告しませんし、テレビや新聞で報道されるのもごく一部の賞だけです。
 受賞を知ったらなにはともあれ、近ければまっさきにかけつけてお祝いを言います。遠ければ電話をかけるか祝電を打ちます。

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 受賞の知らせを聞いてすぐお祝い品をもって駆けつける場合には、祝杯用の酒、新鮮な鯛やえび、昆布、するめ、かつを節などが昔から使われる品です。なお、魚介類を贈る時は、「のし」をつけません。「のし」は、のし鮑を略したもので古事のしるしですが、生臭物と考えられます。
 受賞決定直後にお祝いの言葉だけのべた人が贈り物をする場合は、十日以内に届けるようにします。また、受賞決定後何日かたってから知った場合は、手紙、電話、訪問などでお祝いの言葉と共に祝いの品を贈ります。
 決定直後と異なり、時間をかけて選べるので、数人がグループになって贈ることもできます。品物は受賞の内容、先方の趣味にもよりますが、置物、壁掛、絵画、書などが考えられます。女性ならば反物、帯地、高級袋物、アクセサリーなどがよいでしょう。
 すでにお祝品を届けた場合、あるいは会費制の祝賀会の場合には必要ありませんが、祝賀会に招かれたらお祝いを包みます。会場に品物を持参するのは、相手に迷惑ですから現金にします。
 祝賀会に招待されたら、賞の内容、主催者、場所、時間に合わせて服装を整えます。
 賞が功労賞とか研究発表に対する賞のように地味なものの場合、男性はダークスーツ程度でよいでしょう。女性は昼間なら落ち着いた感じのアフタヌーンドレスか無地のきもの程度、夜ならカクテルドレスとか付下げなど、やや華やかにします。
 賞が芸術、芸能関係など比較的はでな分野のもののときは、個性をとり入れた少しはで向きの服装をするとよいでしょう。受賞した本人より格が上の服装は禁物です。
 受賞者は、男性ならブラックスーツか紋服、女性なら昼間はアフタヌーンドレス、夜はカクテルドレスか場合によってはイブニングドレス、きものなら訪問着などです。
 なお、授賞式のあと、その賞を主催する側で祝賀会を催す場合がありますが、その時は、だれが来賓で出席するかにより、多少服装を考えます。国家的な賞で、皇族などが列席されるような場合は、かなり格式を高くすることになります。
 いずれの場合も、招待状にことわりがなければ、主催者側に問い合わせたり、経験者に相談するとよいでしょう。
 受賞した人は、たとえそれが個人の名前で受けた賞でも、そのかげには多くの人の指導、助言、協力など有形、無形の支援があったという謙虚な気持ちで、こうした人たちと喜びを分かち合うことが大切です。
 受賞を新聞、テレビのニュースなどで知ってお祝いにかけつける祝い客や、電話での祝賀などに対しては、いずれも本人が丁重に挨拶し、お礼を述べるのが礼儀です。
 自宅までお祝いにきていただいた方には、座敷に通し、簡単な茶菓か酒肴を出してお礼の挨拶をします。
 お祝いの電話を受けた場合は、相手の名前や連絡先などを控え、祝電などと合わせてあとの整理に便利なようにしておきます。
 受賞した側は、これまで世話になった人やお祝いをしてくれた人には、内祝いとして記念品を贈るとよいでしょう。贈る品物は相手によって異なりますが、金額としては半額程度で十分です。品物は長く保存できるもので、たとえば、杯、茶器、壁掛け、置物、花びんなどとし、その品物か箱の蓋の裏側に「放送文化賞受賞記念」と名前を書き込みます。
 受賞祝いを贈ってくれた相手が会社関係であれば、個人的なお返しは不要ですが、仲間かグループから贈られた場合には、各自にお返しするようにします。
 記念品は、祝賀会で渡すか、受賞後一か月以内に届けるようにします。
 なお、高価なお祝いを贈られ、記念品だけではどうもという場合は、特別にお返しの意味合いを強くした品を贈るとよいでしょう。
 正装と指示のあった場合は、男子洋装ならば昼間のときはモーニングコート、夜ならばえんび服かタキシードです。和装は黒五つ紋のきもの、羽織、袴です。
 女性の洋装は昼間ならアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスです。和装は既婚者は留め袖、未婚者は振り袖です。留め袖は黒留め袖、色留め袖、どちらでもかまわないでしょう。アフタヌーンドレスは、ロングドレスの必要はありませんが、無地で格式のある布地とデザインのワンピースがふさわしく、ハンドバッグやはきものはすべて織地のものを使います。
 略礼装程度のときは、男子洋服ならディレクタースーツ(黒ドスキンやカシミヤの上着にしまのズボン)かブラックスーツです。和装は三つ紋でよいでしょう。
 女性洋装はアフタヌーンドレスで、正装の場合よりややくだけた感じになります。和装なら訪問着か色無地一つ紋のもの、帯は袋帯にします。ハンドバッグはスエード調とかビーズ。靴はスエードか表皮のもの、ぞうりのときは布地か無地エナメルにします。
 なお、男女とも洋装なら白手袋、和装なら扇子を忘れずに持ちます。

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