栄転祝いの仕方

 転勤、転任の繰り返しで、役所や会社内での自分の地位が向上していくのがサラリーマンの世界です。
 昇進や栄転をお祝いする側は、同じ課内や同期の人、親しい人の朗報として、すぐに「おめでとうございます」とお祝いの言葉をかけましょう。離れた支店などの方には、葉書き二枚でも喜ばれます。ただし、人事異動には、運、不運や派閥、人脈などがからむことがありますので、職場では大袈裟なお祝いの言葉はつつしみます。
 さて、お祝いの仕方ですが、これは先方との関係、たとえば同じ職場の方であるかどうか、普段のおつき合いの程度、さらに先方との年齢的、地位的関係などによっていろいろなケースが考えられます。

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 昔、まだ交通の使が悪かった時代には、「お伊勢さん」や「金刀比羅さん」に参る人に代参を頼むことが、盛んに行われていました。この代参者に、お供え料とは別に、いくらかのお金をそえて渡したのが、銭別のはじまりといわれています。
 現在では、職場の同僚や上司の転勤、海外出張などに、銭別を贈ることが盛んです。
 銭別の品物はよほど品選びが確かでないと、荷物になるだけでかえって迷惑しますので、現金を贈るのが一般的です。品物を贈る場合は、なるべく荷物にならないものがよく、手に持てるものなら、送別会の席で出席者全員にも披露して拍手のうちに手渡すのがよいでしょう。大きめの品であれば、荷造りをする前に自宅に届くよう手配するか、業者から転居先へ直送させ、送別会では目録だけを手渡すのもよいでしょう。
 同じ職場の場合は、一応その職場のしきたりにしたがってお祝いをさし上げ、次にその方との私的関係の深さに応じて個人的なお祝いをするかどうか、また、どの程度の額にすべきかを考えます。
 同僚や部下の方なら紅白の水引きをかけた金一封が喜ばれます。金額については失礼にならない額、つまりこちらの誠意が伝わり、しかも先方に精神的負担をかけない程度が妥当でしょう。
 ただ、目上の人には銭別を贈る必要はありません。お見送りだけで十分です。重役の栄転に平社員が無理をして個人で多額の現金を贈るのは、いかにも下心があるようでかえって奇異に感じます。特にお世話になった方であれば、現金は避け、高級洋酒など嗜好品の類をお届けするのがよいでしょう。
 最近は特に海外への転勤も多くなりました。遠隔地へ行く人には、あとあとまで記念になる心のこもったものを贈ります。贈る時期は、旅立ちの三か月前ぐらいにはおとどけしましょう。荷物の多いときは三か月前ぐらいに荷作りして船便で送り出してしまうことが多いからです。お祝いが間に合わなかった場合は、間に合わせの品物を贈るより、現金のほうがよいでしょう。
 ここで注意したいことは、たとえかさばらないといっても、飛行場へ、銭別を持っていくのは絶対やめることです。税関で余計な関税をとられたり、現金などは持ち出しの枠を越えてしまい相手に迷惑をかけることにもなるからです。
 着任したらすぐ、お礼を兼ねた挨拶状を送るのはいうまでもありません。先方との関係の程度によっては、個人的なお礼をさし上げたり、新任地の名物などを贈るのもよいでしょう。
 礼状は、感謝の気持と喜びの実感を表わすためには速く出すこと、内容が具体的であることが大切です。妻が夫に代わって書くとき、ことに単なる代筆でなく自分の文章で書くときは、そのような表現を加えます。

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