成人祝いの仕方

 ある年齢に達した者を、それ以降、公私ともに一人前のおとなとして認める儀式が成人式です。この儀式は古来からあり、地方、階層によってさまざまな祝い方をされてきましたが、現在では満二十歳になったときを成人と認め、毎年一月十五日を「成人の日」と定め国民の祝日にしています。この日には、満二十歳を迎えた男女を市町村単位で公民館などに招き、記念品を贈呈したり、記念講演、映画など盛りだくさんの行事が行われています。
 ところで、成人になるということは、選挙権のような公法上の権利をはじめ、私法上も行為能力者としての諸権利が与えられます。その反面、民事、刑事上の責任能力者として免責されないようになります。それは、ただ単に年齢がおとなに達したということだけでなく、当然におとなとしての責任、家族としての責任、社会人としての責任、親としての責任、人間としての責任を自覚しなければならないことを意味します。
 成人式とは、このように意義のある儀式ですから、親しい人は本人に自覚を促す意味でも、公的行事とは別に大いに祝福し激励してあげるとよいでしょう。

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 成人の日あるいは二十歳の誕生日には、これまでの誕生祝いなどと違い、シャンペンなりビールなりのアルコール類を添えて家族そろって会食すれば、おとなの仲間入りをしたという自信を持たせることにもなり、本人にとってもきっと喜ばれることでしょう。
 成人祝いの贈り物は、予算の範囲で買える一流品を選んであげるとよいでしょう。安物の時計よりも、同じ値段の一流品の時計バンドの方が、おとならしさを感じさせます。それからおとなになったということで、酒、タバコに関する品を選ぶ人がいますが、これは積極的にすすめるものではありませんから避けるべきでしょう。
 普通は身のまわり品が無難と思います。この年齢になると好みもはっきりしていますから、予算をいって一緒に買いにいくほうがよいでしょう。
 贈るものの例として、服地、仕立券つきワイシャツ、ブラウス、ネクタイ、ネクタイピン、ベルト、セーター、時計、財布、名刺入れ、化粧品セット、オーデコロン、アクセサリー、ハンドバッグ、印鑑セット、商品券などがあります。
 贈るマナーとして、表書きは「御祝」「成人おめでとう」「成人御祝」と書き、水引は紅白で蝶結びにします。また、きれいな包装紙につつみ、リボンをかけてもよいでしょう。
 毎年一月十五日の成人の日には、全国各地で、市町村長などの主催で、祝賀会が行われ、成人に達した人々に、「成人手帳」や「記念アルバム」などの記念品が贈られたり茶菓や食事のもてなしが行われたりします。
 また、最近では若い社員の多い職場などでは、成人を迎えた社員のために、経営者側が主催者となって祝賀パーティーーなどを開くところも増えてきたようです。ひとりでも多くの成人に集まってもらおうとして、プログラムのなかにフォークダンスを入れたり、芸能人や文化人を招いたり、といろいろな趣向をこらしているところもあるようです。これは出席するのが義務ではないのですが、出席すれば何か得るところがあるはずです。
 このときのために新調するなら、これから社会人として出席する機会も多くなる慶事などにも着られるようなものにするとよいでしょう。それには、多少値ははっても、自信を持って長く着られる、よいものを選ぶのがコツです。
 男性なら、ダークグレー、紺などのダークスーツが一般的ですが、オーソドックスなデザインの、素材のよいものを選びます。白いワイシャツにシルバーグレーのネクタイ、黒い靴、真珠のタイピン、胸ポケットに白いハンカチをたたみ入れれば略礼装になります。
 女性の場合は、和装ならば振袖か訪問着、色無地のきものです。振袖は、未婚者の正装として披露宴やお色直し用にも着られます。この場合、古典調の柄の質のよいものを選ぶとよいでしょう。
 訪問着や色無地のきものは、振袖よりも長期間、いろいろな機会に着られます。特に色無地のきものは一つ紋入りにしておけば、披露宴、観劇、お茶会、パーティー、あるいは子どもの入学式や卒業式まで幅広く利用することができます。
 帯はいずれの場合も、きものより格が一段上のものをすると映えます。
 きものは大変高価なものですが、成人式がすんでおとなの仲間入りをすると公の場に出席する機会が多くなりますので、振袖や訪問着を新調しても決して無駄にはならないでしょう。
 洋装にする場合は、アフタヌーンドレスやシャネルスーツにすれば、やはり披露宴やパーティーなどに着ることができます。しかし、洋装ならば、自分で色々と工夫して若さのなかにもちょっぴりおとなのムードのまじったミディのドレスやパンツスーツなどを個性的に着て出席するのもいいものです。

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