初誕生の祝い方

 日本では、お正月を迎えるたびに年をとるという習慣であったため、年を加えるのは新年でありました。したがって、誕生祝いは、一般的にはしなかったようです。現在のように各家庭で、年ごとに家族めいめいの誕生祝いをするようになったのは、まだ三十年ほどのことです。しかし、生まれてから一年目の誕生日だけは、昔から、初誕生といって、餅をついて健やかな成長を祝う行事がありました。
 祝い餅は、赤ちゃんが、立ち歩きができるようになったことを祝う気持ちや、健康で、力持ちの子どもに育つよう願いをこめて、ついたもので、立ち餅とか力餅などと呼ばれているものです。
 また、赤ちゃんが誕生前に歩くと、成長してから家を遠く離れて暮らすようになるといって、早く歩きだした子には鏡餅を背負わせて、わざと倒れさせるという風習がありました。
 その他、餅を小さな足で絡ませたり、男の子には、ソロバン、筆、すずりを、女の子には、物さし、針、糸などを並べてその中から取らせ、将来を占ったりもしました。
 今日では、初誕生日には、赤飯をたいたり、バースデーケーキにロウソクを一本立てて、ごちそうを囲むパーティー風の祝い方が多くなっています。赤ちゃんを囲んでのパーティーですから、食卓もかわいらしく飾るなど楽しく演出をしましょう。
 昔からの、親兄弟や親戚を招いて、初誕生を祝う習慣はしだいにすたれ、ふつうの誕生日と同じように、家族だけでお祝いする人が増えています。初誕生だからと夜遅くまで騒いだりしないで、あくまで赤ちゃんを中心にして、愉快に遊んだりして祝います。
 子どもの成長ははやいものです。写真を撮ったり、手形、足形を押したり、録画しておくとよいでしょう。

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 初誕生祝いに招かれた人はもとより、招かれなくても親しい間柄であれば、その子の初誕生には祝い品を贈ってあげましょう。お祝いに出席する人はその日に持参しますが、出席しない人は当日までにお祝い品が届くように小包などにして送ります。その場合は、別にお祝いの手紙を出すのが礼儀です。
 贈り物としては、おもちゃ、ぬいぐるみ、ふだん着、布地、くつなど赤ちゃんの身のまわり品が一般的ですが、身につけるものは成長に合わせてやや大きめの品ものを送るとよいでしょう。
 贈る場合は、紅白の水引を蝶結びにして、表書きは「祝御誕生日」とか、「御祝」とします。きれいな包袋綴で包んでリボンをかけ、カードを添えるのもよいでしょう。
 お祝いのお返しは、原則として不要です。お祝いに出席しなかった人からのお祝いには、お礼状を出します。特に遠くにいて、会う機会のない人には、赤ちゃんの写真を同封すれば、きっと喜ばれることでしょう。
 また、土地の習慣によっては、誕生祝いに招待しない近所の人々に、餅を小さく切ったものや、赤飯を内祝いとして配るならわしのあるところがあります。
 赤ちゃんが生まれて、初めての誕生日は「初誕生」といって、赤ちゃんが無事満一年を迎えたことをお祝いします。
 昔は初誕生は「餅誕生」などといって、餅をついて祝いましたが、現在はその風習もほとんど見られなくなりました。代わりに、赤ちゃんを囲んでバースデーケーキを飾り、祖父母などを招待して小さな家族パーティー形式で祝うようになってきました。初誕生だからといって夜遅くまで騒いだりしないで、あくまでも赤ちゃんを中心にして、記念写真を撮ったり、愉快に遊んだりしてお祝いします。この場合には赤ちゃんを絶対に疲れさせたり、興奮させたりしないように注意しましょう。
 初誕生を機会に、誕生日を子どもの健康診断の日と決めて、赤ちゃんの健康診断を受けるのもよいでしょう。
 子どもは家族のみんなから、「おめでとう」と祝福を受けることで愛されていることを実感し、よろこびを感ずるものです。子どもが小学校を卒業するころまでは、毎年の楽しい行事のひとつとして盛り上げてやりましょう。写真を撮ったり、手形・足形を押したり、声を録音テープにとって子どもの成長を祝うのもよい記念になることでしょう。お母さんの手作りのバースデーケーキ等はもっともよろこぶ贈りものです。家族で祝う場合には、家族全員ができる限り顔をそろえましょう。そして、子どものゲームなどには真面目な態度で参加しましょう。こうした親の態度を子どもは敏感にキャッチするものです。
 パーティーを開く場合は、できるだけ子どもの自主性を重んじ、ある程度、プランは子ども自身に立てさせ、親はアドバイス程度に口を出し、縁の下の力持ちになったり、お客様役に回ります。招待する子どもも親の判断で決めてしまわず、子どもにまかせましょう。
 父母や祖父母の誕生日も忘れずに楽しくお祝いしましょう。子どもにある程度経済力があれば、観劇や食事に誘ったり、小旅行に招待するのもよく、離れて住んでいる場合には、久し振りに親子きょうだいが集まって、賑やかに楽しい時をすごすのも意義ある誕生祝といえましょう。誕生日の贈りものは心のこもった品を選びましょう。また、料理は、嗜好に合わせた手作りのご馳走が、お祝いにふさわしいものです。

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