結婚後の挨拶回り

 新婚旅行から帰ったら、早速に双方の両親や媒酌人へ電話をかけて、無事に元気で帰ったことを知らせます。実家が近いところにあるなら翌日にでも顔を出します。夫の親元へゆき、次に妻の親を訪ねて結婚式、披露宴などのお世話になったお礼と今後もよろしくお願いする旨の挨拶をして、新婚旅行のお土産を渡します。
 兄弟姉妹や親戚のところへも、なるべく早い時期に挨拶回りします。その時持参する品物は、その土地や家の慣習がありますので、回りの人に相談して決めるとよいでしょう。
 両親への挨拶を済ませたら、その翌日くらいまでには、ふたりそろって媒酌人宅へお礼に伺います。媒酌人へのお礼は、この時、新婚旅行のお土産とともに持参します。
 結婚についてとくにお世話になった勤め先の上司には、夫婦そろって、なるべく早い時期に、自宅へ挨拶に伺います。
 ただ、結婚のために休暇をとっただけのときは、無事結婚式を終えたことについて挨拶すればよいでしょう。
 これから、毎日の生活の本拠となるところのご近所には、早速翌日に挨拶回りします。
 夫婦が新しい町に新居を構えるときは、「今度こちらにまいりました○○です。どうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶すればよいでしょう。その際、ハガキとかタオル程度のものを配りますが、表書きには「粗品」とか「御挨拶」としたため、夫の姓名を書くか、名刺をそえます。
 新居が、一戸建てなら向こう三軒両隣、アパート、マンションなどであれば、管理人、階段やフロアを共に利用する人たちなど、今後なにかにつけてお世話になる方のところへ、夫婦ふたりで回ります。
 また、夫の両親と同居する場合は、新婚旅行から帰ってから一両日中に、嫁は、しゅうとめと一緒に隣り近所へ挨拶回りをするしきたりがあります。その際は、名刺代わりに品物を配りますが、配る品物は、両親の意見を聞いて決めるようにします。表書きには嫁の名を書きます。
 服装は媒酌人、上司、目上の親戚などのお宅へは、訪問着、色無地の紋つき、洋装ならば改まった感じのものを着ます。極親しい親戚、友人、ご近所への挨拶回りには、小紋程度でよいでしょう。

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 媒酌人へのお礼は、挙式後なるべく早いうちにすませなければなりません。結婚した当人たちが新婚旅行へ出かけた場合は、とりあえずその旅行中に、両家の両親がそろって媒酌人宅に伺ってお礼をします。本人たちも、旅行から戻ってから、土産などをもってお礼に行きます。また、新婚旅行に行かない場合には、新郎新婦が伺うだけでもかまいません。
 お礼の内容はその人により種々様々で、これといったきまりはありません。大切なことは、こちらの感謝の心を伝えるのが目的なのです。
 祝儀の内容は、現金が多いようですが、媒酌人によっては現金を受取ってくれない場合もありますし、また、現金を差しあげてはかえって失礼だと思われる場合もありますので、そういうときは、差しあげる金額にあった品物を贈ります。たとえば、洋服地、白生地、焼き物、飾り物、洋酒などが適当だと思われます。また媒酌人夫妻が同じ趣味を持っている方なら、その趣味にあった品物を選んでも喜ばれましょう。
 金額は、縁談から挙式までお世話になった場合には、結納金の二〜三割程度のお礼が多いようです。なお、普通以上に豪華な披露宴をしたときは、お礼もそれに応じて多くするというのが通例です。
 いずれにしても、お世話になった程度や媒酌人の地位や媒酌人と新郎新婦、両家との関係にもよりますから、新郎新婦とその両親とでよく話し合って額を決め、両家で半分ずつ負担します。
 金包みは、奉書紙で包んだ上に紅白か金銀の水引きで結び切りに結び、表書きには「御礼」と書き、下には両家の姓を並べて書きます。本人たちでする場合は、新郎の姓名と新婦の名を並べて書きます。
 贈り方は、「かつおぶし」とか菓子折あるいは新婚旅行のお土産など、適当な品物を選び、金包みをのせて差しあげればよいでしょう。
 もう一つ忘れてはならないのは、頼まれ仲人(媒酌人)とは別に実質的な仲人のことです。頼まれ仲人、いわゆる、挙式、披露宴の時だけ媒酌人になっていただく人は、職場の上司や恩師など目上の方がほとんどですので、お礼も相当多く差しあげるのが一般のやり方です。それにひきかえ、実質的な仲人(下仲人)への謝礼のほうは、ややもすると粗略になりがちです。
 実際その結婚のために力を尽くしてくださったのは実質的仲人なのですから、結納の際にお礼をしているならよいのですが、お礼をしていないのなら、媒酌人と同程度か時によってはそれ以上にとか考慮する必要があるでしょう。
 また、はじめにふたりを紹介しただけの紹介者には、さほどたくさんのお礼は必要ありませんが、そもそもの出逢いの労をとった人への感謝をいつまでも忘れずに、折々の挨拶や、お便りを続けるよう心がけましょう。

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