結婚披露宴の演出と司会者の心得

 披露宴の進行や演出はすべて司会者に一任されていますから、なごやかで楽しい雰囲気になるかどうかは、司会者の演出にかかっています。そこで司会を引き受けたら、まず新郎、新婦、両親と何度か会って、新郎、新婦の性格や日常生活をはじめ、家族についても十分な知識をたくわえておきます。ときによっては媒酌人や主賓に会うことも必要となります。
 次に会場係の人ともよく打ち合せます。開宴から終宴までの打ち合せは、時間的制約がありますから、正確に、余裕をもったプログラムをつくりましょう。
 司会者の服装は、略礼服程度が適当です。披露宴の会場は、前もって下見をし、当日は早めに会場に行き、両家の方々と十分に話し合いをします。そして、控室におられる主賓、祝辞をのべていただく方々に挨拶をし、順番や時間もはっきり伝えて、お願いしておきます。
 司会者の位置は、主賓の近くか、末席が多いようですが、会場の配置によってやりやすい位置を選んでもよいでしょう。
 司会のポイントは、披露宴をスムーズに運ぶとともに、楽しいお祝いの雰囲気に盛り上げることですから、あまり事務的な口調でなく、ゆとりをもって、ユーモアをまじえながら上品に進めます。このとき司会者は引き立て役ですから、あまりでしゃばるのは感心しませんが、反対に引っ込みすぎてもだめです。
 言葉づかいは、普通の言葉で、丁寧にはっきりと、誠実に話すことが大切です。また、結婚式のおめでたい席では、帰る、切る、別れる、浅い、もどる、終わり、などの言葉はさけます。
 祝辞をいただいた方には、終わったあとで必ずお礼をのべるのが社儀ですから、忘れないでください。
 新婦のお色直しの時間は、食事をいただく時間にあてますが、時間があまった場合のことも考え、前もって、新郎、新婦の友人や親族のなかで、話術の上手な方や、歌など唄ってくれそうな方にお願いをしておきます。

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 披露宴は、かぎられた時間内で宴の進行にしたがって、手落ちなく進めなければなりません。披露宴を楽しい雰囲気に、盛り上げることができるかどうかは、司会者にかかっているといえます。司会者は披露宴の要の役目となっています。
 したがって、司会を依頼された方は会場の下検分はもちろん、媒酌人、新郎新婦とその両親とも綿密な連絡をとり、披露宴の形式や、会場を使用できる時間、祝辞をお願いする人の数などを正確にメモし、披露宴を滞りなく進めることができる、進行表を作っておかなければなりません。
 招待客が席に着き新郎新婦がいつでも入場できることを確かめて、司会者はゆっくりと落ち着いて披露宴の開宴の挨拶をします。
 司会者の開宴の挨捗は、開宴の前に媒酌人と主賓の祝辞を行う場合は、参会者全員が席につくのをまっておこないます。
 開宴の挨拶の要点は、基本的なものとして、次の七つの項目を、必ずとりいれてください。
 (1) はじめに、披露宴の開宴をいいます。
 (2) 挙式を無事に終えたことを報告します。
 (3) 結婚への祝意を表します。
 (4) 来賓に出席していただいたことへの謝辞をのべます。
 (5) 自己紹介をし、自分と新郎新婦との関係を説明して司会者としての挨拶をします。
 (6) 不行き届きの点があるかもしれませんが、とわびておきます。
 (7) 媒酌人の紹介をします。
 以上が開宴の挨拶に欠せないもので、この挨拶がスムーズにおこなわれますと、あとは案外気楽に運ぶようになります。
 また、年輩者の中には不吉なことを連想するような言葉を「忌みことば」といって、嫌う人もいますから、司会を進める上では使わないようにします。
 司会は、進行表にしたがって、自分の考えを順序よく表現していくとスムーズにできますが、来賓が祝辞や挨拶をのべたりする場合、すべて、司会者の指名で進められますから、来賓の中には、指名の順番などで司会の進め方に、不満をいだく人がいるかもしれませんので、この点、留意しなければなりません。
 挙式に引き続いて披露宴にうつる場合、普通は三十分程度の余裕がありますが、大安などで混雑した場合は、時間が制約され挙式から引き続き行うことがあります。
 披露宴に要する時間は、一般的には二時間ほどですが、この時間内で披露宴を盛り上げるように演出してゆくのが、名司会者ということになります。
 祝辞を依頼する来賓には、前もって主催者が、その旨を依頼して、承諾を得ておくのが礼儀です。
 事前に依頼しないで、当日、会場で依頼したり、その依頼もしないで、司会者がいきなり指名して、来賓をあわてさせるのは、大変失礼です。
 また、司会者は、祝辞をしていただく方が出席しているかどうかを確かめておく必要があります。そして、「何番めにお願いしますごと順番を知らせると共に祝辞の内容をあらかじめ聞いて、同じような祝辞が重複しないような配慮も必要です。

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