結婚披露宴の招待客の装い

 結婚式や披露宴は、招待を受けた客にとっても喜びの日ですので、改まった装いで出席したいものです。
 わが国では、まだ外国ほどはっきりしたT・P・Oはありませんが、長い伝統をもつ和服には、組み合わせや着方など多くの一定のルールがあります。このルールから外れるとせっかく高価な着物で装っても、着物の美しさがなくなってしまいますので、この点留意しなければなりません。
 招待された女性の和装は、花嫁より控え目にして列席するのが礼儀で、列席するときの着物の選び方は、まず自分の立場を考えて選ぶべきです。

スポンサーリンク

 未婚女性が招待された場合の正式な礼装は、振袖で、最高とされているのは本振袖ですが花嫁より豪華な本振袖になっては失礼にあたるので一般的には、中振袖か訪問着を着用します。ただし、未婚の女性の礼装が振袖とはいっても一般に二六、七歳位までで、それ以上の年齢の方は訪問着がよいでしょう。
 既婚女性が招待された場合の正式社装は、黒の留袖とは限りません。黒留袖で席に着いた場合に他の人々から見えるのは黒の部分だけとなり、披露宴の席にしては寂しい感じとなりますので、招待された場合には、正装として、年齢に応じた色留袖の着用をおすすめします。
 また、招待状に「平服でご出席ください」という指定があった場合には振袖を避け、訪問着か色無地紋付がよいでしょう。
 正装、略装とも帯つきが正式で、羽織は着用しません。
 洋装は和装と異なり、日本の女性がいままでパーティーなどへ出席する機会が少なかったためか洋服礼装の観念がはっきりしていない人をよく見かけますので、正しい社装の知識を身につけるよう心がけてください。
 昼間の披露宴での女性の洋装は普通のドレス丈で袖丈が手首まであるアフタヌーンドレスが正式です。また、シンプルで肌を見せないアフタヌーン感覚のロングドレスなら、昼間でも通用します。
 ドレス素地は絹の合織りで、色は無地で白が正式とされていますが、白は花嫁の色とされており、また、披露宴に黒は避けたほうがよいですから、これ以外の色で花嫁より豪華にならないような無地か柄ものを着用します。
 午後五時以降の正式パーティーでの女性の洋装は、無地のイブニングドレスが正式です。
 また、夕方から夜にかけての披露宴では、カクテルドレス程度がふさわしいでしょう。
 洋装は未婚、既婚の区別がありませんが、時間により、昼は露出部を少なくし、夜は多くしたデザインのものがよいでしょう。
 アクセサリーは、服に調和したもので、あまり豪華にならないようにし、アフタヌーンドレスには光る宝石は控えます。
 男性の礼装といえばモーニングがきまりのようですが、礼装に大切なことは、自分の立場とその場にふさわしい服装を心がけるべきですし、準礼装、略礼装などをうまく使いわける知識が必要です。
 披露宴に招待された男性の服装は、ディレクタースーツかダークスーツ (黒か紺、グレーなどの無地の背広)を着用し、ワイシャツは白、靴は紐結びの黒靴を用います。
 礼装であるモーニングやタキシードを着るのは、一般には近親者か新郎、新婦ととくに深い関係にある人のみで、一般の招待客は略礼装でかまいません。
 ディレクタースーツは、モーニングの略式ですから、基本的にはモーニングに準じますが、ズボンは黒とグレーの縦縞のもので、ネクタイは、白地に黒の縞柄か白を用い、昼間のみ着用します。
 また、ダークスーツは一般にビジネススーツとして着用されていますが、黒っぽい無地ですから昼夜を問わず着られます。
 子どもづれで披露宴に出席するときがあります。
 その場合はまず招待状の返事を出すときにあらかじめその旨をことわり、連れて行く子どもの人数や年齢なども書き加えておきます。
 また、出席する子どもについてもそれ相応の準備や服装をさせなければなりません。子どもが学校に通って制服があるときは制服でもかまいませんが、葬儀などと違って披露宴の席では明るい雰囲気にマッチした装いもよいでしょう。

冠婚葬祭
結婚と法律の関係/ 結婚するには制約が必要か/ 再婚するには一定の期間が必要/ 結婚は見合いか恋愛か/ 国際結婚をするには/ 夫婦でも財産を別々に分けられるか/ 縁談は誰にどのようにして頼むか/ 縁談を依頼された時は/ 見合い写真で注意することは/ 仲人の役割/ 見合いの日時、場所の決め方/ 見合い費用の負担/ 見合いの進め方/ 交際の求め方と断り方/ 交際後に求婚するときと結婚を断るとき/ 結納とは/ 結納の品にはどのようなものがあるか/ 結納金はどの程度か/ 使者を出す場合の結納品の納め方/ 仲人宅の場合の結納品の納め方/ 結納の日の服装と結納後の供応/ 婚約披露パーティーの仕方/ 婚約期間中のマナー/ 結婚式の経費のたて方と式場の選び方/ 披露宴の招待客の範囲と世話役の依頼/ 結婚祝いの選び方/ 嫁入り道具の選び方/ 挙式前の心得/ 結婚式での装いは/ 神前結婚式の挙げ方/ 仏前結婚式の挙げ方/ 教会結婚式の挙げ方/ 自宅結婚式の挙げ方/ 人前結婚式の挙げ方/ 結婚式後と披露宴/ 披露宴の受付でのマナー/ 結婚披露宴の招待客の装い/ 出席できなくなったときと祝儀の贈り方/ 結婚披露宴の演出と司会者の心得/ 結婚の法律上の手続きは/ 結婚後の挨拶回り/

        copyrght(c).冠婚葬祭専科.all rights reserved

スポンサーリンク