披露宴の受付でのマナー

 受付係の人選とその応対の態度によって披露宴の印象は大きく左右されるものです。そこでまず、受付係には、招待客に顔の広い人を両家から立てることが必要です。
 服装は、男性はダークスーツ程度、女性は訪問着かそれに準じたものとします。
 受付係に選ばれた人は、定刻の一時間ぐらい前には会場に来て、準備にかかります。準備するものは普通は招待客に渡す席次カードのほか、出席者のリスト、招待客に署名してもらう署名簿、筆記具などを揃えます。
 招待客がおみえになり、名のられたら「よくおいでくださいました」「ご出席ありがとうございます」などと、ていねいに挨拶し、差し出された招待状または名刺を受取って、招待者名簿と照合し、氏名の上に控えをします。控える場合の印は、お客様の前ですることですから、「○印」をつけるようにしたほうがよいでしょう。なお、名簿との照合を終えたら、差し出された招待状や名刺は、お客様にお返ししても、そのまま受取って名刺受けに重ねていっても、どちらでもよいでしょう。
 署名をお願いするときは「おそれいりますが、記念にこちらにご署名をお願いいたします」といって、署名簿を示します。
 署名簿は普通、和紙の綴じたものや大判のサイン帳で、受付に備えますが、受付は混雑しますので来賓控室に移し、ゆっくり書いていただき署名のほかに詩や画、祝詞をお願いするのもよいと思います。
 署名簿のそばには、すずり箱、細筆、黒のマジックインキなど各種用意します。カラーのサインペンなどもそなえておけば、カラフルでいっそう楽しい記念になるでしょう。
 このほか、受付には署名簿、控室には画帳や色紙と、二通りに用意することも気がきいていてよいのではないでしょうか。署名のあと席次カードをお渡しします。
 お祝品を出す人がありましたら丁寧にお礼をのべ「お預りいたします」の言葉を忘れないようにします。

スポンサーリンク

 受付係はその披露宴の第一印象を与えるところですから、はなやかさが欠けて事務的になりすぎますと、それが披露宴全体の雰囲気に影響し、明るさをなくすことにもなりかねませんので、常ににこやかな表情で、出席してくださった人に心から感謝する態度で応対することが大切です。この晴れの日に、新郎新婦や両家にとってだいじな人を招待しているのですから、失礼のないような気配りが必要です。
 招待客は定刻の三十分からおそくとも十分前には、会場に着くようにします。
 会場に着いたら、まず、クロークルーム(携帯品預かり所)に寄って、コートや帽子、かさ、その他の所持品は預けます。なお、女性の場合は、化粧室に寄って髪や衣服の乱れなどを整えてから受付に向かいましょう。
 受付に着いたら、受付係の人に、まず、「本日はおめでとうございます。」というように挨拶し「○○でございます」
 というように名乗りながら、招待状(封筒だけでもよい)か名刺を、向こうへ向けて差し出します。
 なかには、招待状も名刺も出さず、名前だけをいう人がいますが、受付係の人は、大勢の招待客の中には顔を知らない人もあり、また、名前をよく聞きとれない場合もありますので、必ず招待状か名刺を出すようにしたいものです。
 署名簿を出されたら自分の名前を記し、画帳や色紙がある場合には、お祝いのことばや簡単な詩画などを書き込むとよいでしょう。
 署名簿にサインを終えたら、席次カードなどを受け取って、指示された控室に向かいます。
 控室に入ったら、まず、新郎あるいは新婦の両親に、お祝いをのべます。本人とは親しいけれども両親とは面識もないという場合には、まず、本人にお祝いをのべ、両親を紹介されてから「おめでとうございます」と挨捗します。
 控室では、あまりかたくならずに、顔見知りの人と話し合ったり、お互いに紹介し合ったりするとよいでしょう。ただし、会話は、仕事の話や政治、宗教の話は避けて、その日にふさわしい話題を選ぶことが必要です。
 また、新郎あるいは新婦と特に親しい友だちや知人が独占的にその周囲を取り巻いていつまでも談笑しているのは、他の招待 客には不快なものですから慎しまねばなりません。

冠婚葬祭
結婚と法律の関係/ 結婚するには制約が必要か/ 再婚するには一定の期間が必要/ 結婚は見合いか恋愛か/ 国際結婚をするには/ 夫婦でも財産を別々に分けられるか/ 縁談は誰にどのようにして頼むか/ 縁談を依頼された時は/ 見合い写真で注意することは/ 仲人の役割/ 見合いの日時、場所の決め方/ 見合い費用の負担/ 見合いの進め方/ 交際の求め方と断り方/ 交際後に求婚するときと結婚を断るとき/ 結納とは/ 結納の品にはどのようなものがあるか/ 結納金はどの程度か/ 使者を出す場合の結納品の納め方/ 仲人宅の場合の結納品の納め方/ 結納の日の服装と結納後の供応/ 婚約披露パーティーの仕方/ 婚約期間中のマナー/ 結婚式の経費のたて方と式場の選び方/ 披露宴の招待客の範囲と世話役の依頼/ 結婚祝いの選び方/ 嫁入り道具の選び方/ 挙式前の心得/ 結婚式での装いは/ 神前結婚式の挙げ方/ 仏前結婚式の挙げ方/ 教会結婚式の挙げ方/ 自宅結婚式の挙げ方/ 人前結婚式の挙げ方/ 結婚式後と披露宴/ 披露宴の受付でのマナー/ 結婚披露宴の招待客の装い/ 出席できなくなったときと祝儀の贈り方/ 結婚披露宴の演出と司会者の心得/ 結婚の法律上の手続きは/ 結婚後の挨拶回り/

        copyrght(c).冠婚葬祭専科.all rights reserved

スポンサーリンク