結婚式後と披露宴

 式を終えると、新郎新婦を先頭にそのあと仲人、親族の順に退場して控え室に戻ります。
 挙式前には別々だった控え室が両家いっしょになりますので、ここで親族の紹介をします。まず仲人が、「これで婚礼の儀式はとどこおりなくすみました。まことにおめでとうございます」と挨拶します。これに対して、両家の両親が、「まことにご苦労さまでございました」と礼を述べ、両家の家族や親族も、いっせいに、頭をさげます。
 仲人が、両家をよく知っている場合などは引き続いて紹介をしますが、ふつうは双方の父親か親族代表が出て、新郎側から順に、新郎新婦との続柄、氏名、住所、職業などについて、簡単な紹介をします。これは自己紹介の形をとってもかまいません。
 全員の紹介が終わったら、「幾久しくお願いいたします」などと結びの挨拶を交わしたあと、おたがいにうちくつろいで談笑します。
 新郎新婦にとっては、親子、親族の契りを交わした人たちとはじめて一堂に会して顔を合わせるときです。とくに新婦は、実家の人よりも、つとめて新郎側のきょうだいや親族と言葉を交わすように心がけます。気どらずすなおな態度で接することが大切です。
 新郎も同様ですが、新婦の両親には、「○子さんのことは安心してまかせてくださいごなどと、いたわりの言葉をかけたいものです。
 また、新郎新婦は親族の人たちから祝福を受けることになりますから、離ればなれにならないように気をつけます。

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 両家の両親とも、まず新しい親せきに対して、ていねいに落ち度のないように挨拶をしておきます。ついで、両家の両親がたがいに進みよって、「不束な娘でございますが、どうか、末長くご指導くださいますよう。」「ご同様、幾久しく、よろしくお願いいたします。」などと挨拶をかわします。両家の両親どうしは、お互いに相手をたてるような心づもりが必要です。ことに新郎側は、いつも新婦側より優先にされることを当然と考える態度は慎みます。
 新婦の母親は美容師とお色直しの衣装の確認などもしておきます。また、式に参列しなかった親族が顔を見せたら先方にひき合わせ、披露宴までのひとときをなごやかに過ごせるように心配りをします。
 会場へは、おそくとも定刻の一時間前には着いて、まず両家の人たち、受付係、会場の係の人たちに会い、挨拶をしておきます。
 披露宴をスムーズに進行させるには、会場で働く人たちが協力的であることがたいせつですから、自分のほうから挨拶に出向いてよい印象を与えます。
 次に宴会場の責任者といっしょに会場を実際に見て、打ち合わせどおりになっているかどうかやお色直しの出入口などについて確認しておきます。
 司会者は一般の招待客と同じ服装でよいのですが、衿のボタンホールに赤い花などを一輪さすか、名前を書いた白いリボン付きの造花を胸に付けるなど、目立つようにします。
 定刻近くなって来賓が会場に集まりはじめたら、受付かその近くで来賓の顔を覚えておき、そのあと控え室を訪ねて、「ご祝辞をよろしくお願いします。」と挨拶をします。
 前もって連絡がつかず、当日になって祝辞を依頼する場合は、なるべく早くその旨伝えなければなりませんから、受付係に連絡しておいて、その人が到着したらすぐに頼みます。
 両家から祝電を預かって一通り目を通し、両家と相談のうえで宴席で披露する祝電を決めます。
 披露する祝電は、宴席で読みちがえたりつかえたりして失礼のないように、よく目を通しておきます。
 定刻の一時間くらい前には会場に到着して準備をします。署名簿やすずり箱、筆、マジックなどの筆記用具を客のほうに向けてきちんと並べ、衣服を整えてその席で客の到着を待ちます。
 招かれた客は、主催者に「このたびはまことにおめでとうございます。」というように挨拶して控え室へ通ります。
 一方、客に挨拶を受けた主催者側は、「ありがとうございますごと答えて、ていねいにおじぎをするのが礼儀です。
 招待された客が主催者側と挨拶を終わって、控え室のなかへすすむと、椅子とテーブルが置いてありますが、椅子の数は、招待客の数より少ないのが普通ですから、老人や婦人以外は、なるべく掛けないようにします。
 控え室では、開宴までのあいだ、客同士、自由に歓談してよいのですから、先客のなかに知人がいたら、そこへいって挨捗したり、歓談したりします。
 卓の上にはワインなどが注がれて置いてありますので遠慮なくいただいて結構です。これは、食欲を喚起する目的のいわゆる食節酒ですから、好みのものをとって、その味をたのしみながら、歓談し、開宴を待ちます。
 入場の案内があったら、順序にこだわらずに、控え室の出口に近いほうの人から会場に向かいます。会場の入り口では、新郎新婦を中心にして、媒酌人と両家の両親が金屏風の前に立って迎えていますから、それぞれに「おめでとうございますごと挨拶して、軽く会釈する程度で通ります。
 親しい仲ならば新郎新婦に話しかけてもかまいませんが、あとの人がつかえて迷惑しますので、自分だけが長々と挨拶するようなことは遠慮します。
 洋式の披露宴ですと、すわるときに給仕人がいすを引いてくれることがありますから、テーブルから体が一〇センチくらい離れるような位置ですわります。テーブルにはナプキンや料理の皿がセットされていますが、手を触れずに、静かに宴の始まるのを待ちます。
 着席したら、両隣の人に会釈をして、簡単な自己紹介をします。雰囲気にのまれて緊張しがちですから、軽い会話を交わしておくほうがよいでしょう。向かいの席の人たちにも、軽く会釈をします。離れた常に知人がいるからといって、大声で話しかけたり席を立ったりすることは慎みます。また、喫煙も遠慮します。
 和風披露宴の場合は、自席を確かめて、座ぶとんにすわって待ちます。もちろん、お膳の上のものには手をつけません。

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