挙式前の心得

 新郎は関係者との打ち合わせがありますので、定刻より一時間から一時間半前には式場に到着しています。
 支度を整えたら新郎側控え室にはいり、仲人、司会者、その他関係者に挨拶をします。式や披露宴の進行に手落ちがないか気を配ることも大切です。
 式次第や心得にっいては、要点だけを覚えておくようにします。
 花嫁の支度は、化粧や着付けなどかなり時間がかかりますので、式場の美容室を利用する場合には、二時間から二時間半前には式場にはいります。美容師が望む時間よりやや早めに到着するようにしましょう。
 家を出る前には、花嫁は両親に対して「では、まいります、長々、お世話になりましてありがとうございました。お父さまもお母さまもどうぞご機嫌よく。」と、折り目正しく挨拶しましょう。
 着付けをするときはなにかと細かい雑用が多いものですから、母親や姉妹など身内の女性に付き添ってもらいます。付添人もまた花嫁といっしょに式場に到着し、貴重品を預かったり、花嫁の身のまわりの手伝いをします。付添人は美容室にはいったら、「よろしくお願いします」と礼儀正しく挨拶をします。
 祝儀は母親か付添人があとで渡します。表書きは「御祝儀」とし、姓だけを書きます。
 花嫁は支度が終わったら新婦側控え室に移り、式の時間まで関係者からのお祝いの挨拶を受けます。挨拶を受けたら「本日は、お忙しいところをありがとうございました」というふうに礼を述べますが、あまり動くと着くずれしますので、腰かけたまま軽く頭を下げて祝福を受けるだけでかまいません。
 婚家側の関係者が花嫁を見にきたときは「ありがとうございます。今後、どうぞよろしくお願いいたします」という意味の挨拶をします。
 仲人夫妻に対しては、この日なにかとお世話になることですから、ていねいにお礼をいいます。とくに仲人夫人には「おばさまについていていただけるので安心です」という気持ちを表し、指図どおりに従いましょう。

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 両親は定刻一時間半くらい前には式場に着くようにします。新婦の両親は、式場に着いたらすぐに、新郎の両親と関係者のところへ挨拶に行きます。とくに相手方の親族に対しては、親しみのある挨拶をすることがたいせつで、初対面の人に対しては「○子の母でございます。どうぞ幾久しくよろしくお願いいたします」と挨拶をしておきます。
 仲人が控え室にはいったら、両家の両親は「本日はまことにご苦労さまでございます。何分よろしくお願いいたします」という挨拶をします。
 式がすんだあとでも、新郎新婦といっしょに「無事にすみましてまことにありがとうございました」とお礼を述べます。
 来賓から挨拶を受けたときは、新郎新婦との関係をはっきり述べて「本日はお忙しいところをありがとうございました」とていねいにお礼をいいます。
 両家の両親ともすべての人に対して、喜びに包まれていることを、ことばや態度で表しますが、この間の挨拶は長くならないようにしましょう。
 仲人は挙式、披露宴のたいせつな役割を担います。定刻の一時間ぐらい前までには会場に着くように心得ておきます。
 到着後、仲人は新郎側控え室へ、仲人夫人は新婦側控え室へと別れてはいります。そして、両家や宴会場の係、司会者などと、手落ちがないかどうか最後の打ち合わせをします。
 控え室では、新郎新婦が疲れないように気をつかい、とくに仲人夫人は新婦に寄り添い、とかく緊張しがちな心をほぐし、いたわることが必要です。また、花嫁の着くずれや化粧くずれなどについても気を配るようにします。
 新郎新婦と同じく、披露宴では満足に食事もできないので、式の始まる前に軽い食事をすませておくとよいでしょう。
 兄弟姉妹は一時間半くらい前には到着します。
 だれに対しても、折り目正しい言葉と態度で挨拶することを忘れてはなりません。相手方の親族に対しては「○子の妹でございます。よろしくお願いいたします」と、へりくだって挨捗します。目上の客には、こちらからすすんでお礼の挨拶を述べます。
 新郎新婦の兄弟は客ではないのですから、いろいろすすんで手伝いをします。たとえば控え室での茶菓の接待などは姉妹の役目だともいえます。
 なお、両家の家族か親類の中から、仲人の接待をする人を一人決めておくと、忙しさにまぎれて礼を欠くようなことかありません。
 おじ、おばなどの親族は、何かとお手伝いすることもありますので、二時間くらいの余裕をもって到着したいものです。
 来賓に対しては両親と同じ気持ちで相手をたてて挨拶し、相手方の親族に対しては、へりくだった気持ちで接するように心がけます。
 また、おばは母親代わりになって花嫁のめんどうを見ることもしなければならない場合もあります。当の母親は挨拶に追われたり、胸がいっぱいでおろおろしがちなものですから、仲人夫人だけにまかせずに、可能なかぎり花嫁に付き添っていてあげると、当人も安心します。
 結婚式に際し、お世話になる人や手伝ってくれる人には、喜びを分かち合ってもらう意味で祝儀を出すのが一般的な習わしのようです。
 宴会場の責任者やボーイ、花嫁の世話をしてくれる人、美容師、式や披露宴の準備を手伝ってくれる人、その他車の運転手などに出します。事前に当日お世話になる人数を確認しますが、めでたい席ですのでなるべく広範囲の人たちに用意しておくとよいでしょう。
 祝儀は、あとで渡すのが本筋ですが、その場の状況で先に渡すほうがよい場合は、先に渡してもかまいません。
 祝儀にはすべて「御祝儀」と表書きをし、姓だけを書きます。金額の考え方として、助手を一とすれば、責任者には三〜五が適当でしょう。
 披露宴はともかく、式に参列するときは子どもは同伴しないようにします。神前、仏前の場合、式場は固めの杯の儀式が行われる厳粛な場ですので、静粛さが要求されるからです。どうしても子どもを同伴しなければならないときは式の間だけでも預かってもらうようにします。
 なお、教会での挙式は差しつかえないものとされています。

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